2021年7月の山田くんの養蜂日記


Bee Life,Be Happy!! 
蜜蜂と暮らして幸せになろうをコンセプトに私は蜜蜂の育成を行っています。養蜂日記では、育成の様子、蜜蜂の状態、蜜源植物の開花の様子などを紹介します。蜜蜂の生態の不思議さや面白さ、素晴らしさ、蜜蜂が教えてくれる四季の移ろい、自然の美しさなどもお伝えしたいです。

秋の種蜂の販売の受付けは9月中旬、お届けは10月上旬を予定しています。何かありましたらお気軽にご連絡下さいませ。

西洋蜜蜂 薬害 21年7月30日

【主な作業:内検】

気をつけていても避けられないのが薬害。1群辺り20匹前後が死ぬ薬害と思われる被害が起きました。


↑舌を出して体を丸めて巣門の前で死んでいる蜜蜂。

薬害と思われるので水稲の防除の予定を見直しましたが、今日は散布の予定無し。念のため農林水産事務所に確認しましたが、計画はなしとのこと。このような薬害がもっとも厄介です。ラジヘリやマルチコプターの防除は計画を教えてくれることが多く対策が可能ですが、家庭菜園や趣味の果樹園などでの農薬散布は対応しきれません。被害が軽微で済んでよかったです。

農林水産事務所、家畜保健衛生所の方に現状を見て頂き、薬害が疑われる事例として記録してもらいました。

多くの人は農薬の環境への影響を知りません。農薬=悪とは言えませんが、本当に必要な時に必要な量を、害虫以外の虫や鳥などの生き物を殺すことを踏まえ使って欲しいと願っています

西洋蜜蜂 捕殺器設置開始 21年7月27日

【内検、捕殺器設置】

備えがあっても憂いあり。備えがなれけば憂いしかない。大自然の中、ルールが全く違う蜜蜂との暮らしはとても厳しい一面があります。

8月が近づいています。8月は大スズメバチの襲撃が開始されます。問題はいつ襲撃されるのかが分からないことです。気が付くのが遅れれば、2時間もあれば蜜蜂は皆殺しにされます。年々襲撃が早目っているので、今日から捕殺器の設置を開始しました。


↑まずは屋根の上に捕殺器を並べて行きます。


↑燻煙器を使い巣門の蜜蜂にどいてもらい捕殺器を設置します。巣門の様子が変わるので、少しの間蜜蜂は混乱します。

西洋蜜蜂 蓮開花 21年7月26日

【主な作業:内検、給餌】

朝一番の作業は蓮への水やりです。水飲み場として育てている蓮。今年から茶碗蓮と呼ばれる小型の蓮を育てていますが、器が小さいため毎日朝と夕方の2回水を張る必要があります。


↑蓮を育てているポットの水を飲む蜜蜂。

今年は花を見られないと思っていたら花芽が6つ上がり、その1つが本日開きました。


↑早速蜜蜂が訪れていました。



蓮に水を与えた後12時までは雄房の切除と給餌。気温が下がる4時からは、2回目または、3回目の給餌(砂糖水)を行いました。

西洋蜜蜂 2回目の講習会 21年7月25日

【主な作業:講習会】

今日は2回目の講習会した。今回は何と九州から来て頂けました。


↑講習会の様子。

今年の講習会はこれで終わりです。来年は5月も開催したいです。

西洋ミツバチ 夏の講習会 21年7月18日

【主な作業:給餌、講習会】

本日は種蜂(新王群)をご購入頂いた方限定の講習会を開催しました。


↑講習会の様子。講習会では越夏のポイントを4つ、実践を交えながら分かりやすく、具体的にお伝えしました。

とても良かった。勉強になったと喜んで頂けました。講習会は来週も行います。定員に達していないので、ご希望される方はご連絡くださいませ。※弊社で新王群をご購入頂いた方限定の講習会です。


↑無事講習会を終えられた安堵の表情を子供が写真に撮ってくれました。

西洋蜜蜂 竜巻?突風?の後片付け。21年7月16日

【主な作業:給餌、後片付け】

蜜源は枯渇。貯蜜量は日に日に厳しくなっています。今日も給餌です。


↑終わりかけのアニスヒソップに訪れる蜜蜂。アニスヒソップは夏に欠かせない貴重な蜜源です。

給餌の後は、蜂場の片付けをしました。昨日蜂場を見回りに行くと、いつもと様子が違うことに気が付きました。


↑竹が倒れ林道がふさがっています。


↑入り口の木が倒れていました。


↑ネムノキの枯れた枝が折れ、電気柵のワイヤーと巣箱を直撃していました。

どうやら突風が吹いたようです。巣箱が倒れる被害は無かったのですが、木が倒れる程の強い風。現場に居たらと思うと怖かったです。倒れた竹や木を切り、ワイヤーを張り直しました。

西洋蜜蜂 炸裂!ビービーツリー 21年7月14日

【主な作業:給餌】

60~80Lの砂糖水が1日に消えて行きます(汗)。蜜源は枯渇時期に入っています。その中でビービーツリー(雌木)が満開を向かえ、沢山の蜜蜂が訪れていました。


↑満開のビービーツリー。ビービーツリーは雄と雌が別々で、雄から開花します。雄にはあまり訪花していません。ビービーツリーは種から5年程で開花します。蜂場には2本しかありません。場所があればもっと増やしたいです。

西洋蜜蜂 珍客 21年7月5日

【主な作業:羽化確認、交尾確認、給餌】

今日も傘が手放せない天候。昨日交尾確認した群に給餌と羽化を確認しました。

羽化を確認し、王台整理のために働き蜂を巣門前に振るい落とす準備の最中に気が付きました。巣門に珍客が着ていることに。


↑珍客のミヤマクワガタ。とても珍しいクワガタです。始めはノコギリクワガタだと思いましたが、頭をよく見るとミヤマでした。進む環境破壊の中たくましく生きいる姿に感動です。

西洋ミツバチ 越夏の準備 21年7月3日

【主な作業:内検】

越冬は怖くない。怖いのは夏。夏の管理が全てと言っても過言ではないくらい夏は重要です。

今日は曇り。作業が進められる貴重な1日です。全集中+全力で越夏の準備を進めました。越夏の準備では雄房の切除、巣箱のサイズ調整、給餌などをおこないます。

まずは蜜源から。


↑満開を超えましたがまだまだ訪花しています。


↑満開のカラミンサ。秋まで咲く上に嗜好性が高い蜜源。

巣箱のサイズ調整の様子。


↑7枚満群になったので巣箱を10枚箱に変えました。蜜源が豊かな時期なら7枚箱2階建てにするのですが、アカメガシワも終わりこの先太い流蜜は期待できないので10枚箱に引越しです。


↑巣碑枠を移動させながら、雄房は切除。


↑雄房の切除を終えた巣碑枠。


↑蜂児に付いたダニ。この時期からダニが増えやすくなります。ウインタービーの育成が始まる8月末までにダニの駆除を終えられるかがもっとも重要です。


↑10枚箱に引越しを終えた後の巣箱内部。


↑1日で出たゴミ。切った雄房は直に袋に入れてしっかりと口を閉めます。お腹が空いている蜜蜂がわずかな蜜を食べるために集まり、ダニが広がる恐れがあるからです。

西洋蜜蜂 雨でも給餌 7月1日

【主な作業:給餌】

ひもじい思いだけはさせたくない。1年を通じて気をつけているのが餓死です。花が咲いている=蜜が沢山ある=元気だと思いこみやすいですが、事実はことなります。花が咲いていても流蜜しない年や、ある花は流蜜しているが、他の花は駄目とか色々な状況があります。そのため巣箱内部をしっかりと観察し、観察結果に基づいて行動することは欠かせません。

現在アカメガシワが終わり、太い流蜜を起す植物はありません。しかし、花壇に目を向けるとラベンダーセージ、ハチミツソウ、アニスヒソップなどに訪花する蜜蜂を見かけます。そのため大丈夫だと思い込みやすいです。







しかし、巣箱を開けてみるとお腹を空かせている群があります。特に梅雨時期は短期間で貯蜜が無くなることが多く、油断はできません。

雨でもできるのが給餌です。巣箱の重さから貯蜜量を推測し、雨の合間や弱い雨の時に給餌します。今日は昨日巣箱の重さから貯蜜が少なくなっていると判断した群に砂糖水を与えました。ひもじい思いだけはさせたくない!

山田くんの西洋蜜蜂7月の飼育のポイント

キーワード『ダニ対策
越夏に失敗する最大の原因はダニです。7月以降はダニの被害がもっとも拡大しやすい時期で、適性な対策を施さないと9月頃には全滅してしまいます。ダニに関して詳しく解説します。

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