2020年7月の山田くんの養蜂日記
私は、多産、温和、安心安全にこだわり種蜂の育成を行っています。種蜂は山田くんの養蜂場と言われたい!そんな想いを抱きながら毎日の作業に励んでいます。山田くんの育成日記ではその様子を紹介します。
2020.07.29
種蜂完売しました。次回販売は2020年10月上旬を予定しています。
西洋ミツバチ 出荷の準備 2020年7月29日
主な作業:出荷、巣箱のサイズ調整
昼前にやっと雨が上がりました。天気予報では雨は今日までのようです。やっと巣箱を開けての作業を再開できます。蜜源植物は少なくなって来ていますが、イヌザンショウ、リョウブ、アメリカリョウブ、カラスザンショなどが開花し蜜蜂を助けてくれています。
↑満開のイヌザンショウ。蜜蜂以外にも色々な昆虫が訪れていました。
↑イヌザンショウの花の様子。3~4m程にしかならないようです。沢山の蜜蜂が訪花していたので蜂場に植えようと思っています。
↑開花し始めたリョウブ。流蜜は不安定で、数年に1度かなり太い流蜜を起こします。
↑アメリカリョウブ。2m程にしかなりません。毎年訪花はありますが、流蜜は太くはなさそうです。
↑写真の撮影中に発見した蜘蛛につかまった蜜蜂の様子。蜜を集めることは命がけです。生きている蜜蜂と私を支えてくれているのは、普段は余り意識できない蜜蜂の死です。
今日は出荷の準備から始め、巣箱のサイズ調整、交尾の確認を行いました。
●出荷の準備
↑巣碑枠を出荷用の巣箱に移動させながら蜜蜂の状態を最終確認します。
↑女王蜂は体が大きく、がっしりしています。
↑産卵も貯蜜量も◎です。
↑元気に産卵しています。
↑巣碑枠を移動させたら釘で固定して蓋を閉め出荷の準備は完了です。
●巣箱のサイズ調整
7枚箱が満タンの群の巣箱を10枚箱に交換しました。
↑7枚箱が満タンで自然巣が作られていました。
↑自然巣の様子。蜜蜂の働きを無駄にしないため、こうなる前に巣箱を交換したかったのですが、長雨で中々作業ができなかったです。遅くなってごめんなさい。
↑10枚箱へと交換した後の巣箱内部の様子。前回ミスしたので今回はいつもよりも慎重に女王蜂の確認を行いました。
↑最後に捕殺器をつけて作業は完了です。
●交尾の確認
長雨でまだ交尾に行っていない女王蜂が数匹居るので、交尾の確認を行いました。幸い死亡してしまった女王蜂はいなかったのですが、交尾飛行に行ってくれた女王蜂は1匹のみでした。
↑交尾飛行から無事帰って来てくれた女王蜂。8月になると大スズメバチの襲撃があるので、残りの女王蜂が早く交尾に行ってくれることを願いします。
西洋蜜蜂 捕殺器設置 2020年7月25日
主な作業:捕殺器設置
今日も雨です。巣箱は開けられないので捕殺器の設置作業のみを行いました。昔は大スズメバチはお盆過ぎると襲撃を開始すると言われていましたが、年々早くなっていて昨年は8月6日に襲撃が起きました。そこで今年は8月5日までに捕殺器を設置する予定です。
↑捕殺器を設置する前に巣門の前の草を刈り、二輪車を使い巣箱の上に捕殺器を置いて行きます。
↑巣箱の上に捕殺器を置いたら、燻煙器を使い巣門の働き蜂にどいてもらい設置して行きます。
↑捕殺器を設置した後の蜂場の様子。
作業の帰りに農道で珍しい動物に遭遇。
↑鶉と思われます。大家族でした。
西洋ミツバチ 給餌と台の設置 2020年7月13日
主な作業:雨対策
半日は雨が降らないとの予報でしたが、9時を少し過ぎた頃には雨が降り出したため最低源の給餌しかできませんでした。ここまで雨が続くと餓死が心配になります。早く雨が上がることを願いします。給餌の後は、台を設置していない巣箱に雨、湿気対策の台を設置しました。
↑台を設置した巣箱の様子。巣箱を地面に直接設置すると、湿度の影響を受けやすくなる上に、ゲタが直に腐ってしまいます。
西洋蜜蜂 出荷と給餌 2020年7月12日
主な作業:給餌 出荷
やっと雨が上がりました。やっと給餌できます。速攻給餌と行きたいのですが、まずは出荷の準備から。
↑出荷した種蜂の様子。6枚群はキャンセルとなりました。これからは気温が高そうなので配達はできませんが、直接引渡しはできます。ご入用の方はinfo@wakuwakulifu.comまでご連絡下さい。
出荷の準備の後は給餌。晴れるのは今日と明日(明日は半日の予報)。時間との戦いです。
↑巣箱の重さから貯蜜量を推測し、給餌が必要な巣箱の屋根を外し、一気に給餌です。
↑蓋を開けると大きな自然巣が作られていた群もありました。
↑巣礎枠を追加して給餌を終えた巣箱内部の様子。今日は砂糖水だけを与えました。
↑切り取った自然巣の様子。蓋にダニが確認できます。ダニの駆除作業も進めないと行けません。
給餌に加え、交尾確認も行いました。雨が続き、交尾飛行までの時間が長くなると共に、交尾飛行の死亡率が上がっています。
↑交尾飛行から無事帰って来てくれた女王蜂の様子。交尾飛行は命がけ。羽化確認で姿を見たのが最初で最後になってしまう女王蜂が居ることを決して忘れてはいけないと思っています。
↑交尾飛行から無事帰って来てくれた女王蜂の様子②。より強い子孫を残すため、外敵だらけの大空で命がけで交尾をする女王蜂。凄いです。
不定期開催!お便りQ&Aコーナー。
Q:巣箱に蟻が居ます。蜂に悪影響があるように感じるのですが、駆除は必要ですか?
A:駆除の必要はありません。蟻が原因で全滅した経験はありません。※群が弱くなると蟻が群がることがあります。群が弱ったことに気が付かないと、蟻が原因で群が弱くなったように感じられるため蟻が問題に感じますが、蟻は問題ありません。
↑巣箱に居る蟻の様子。蟻を見つけたら新聞紙などを使い排除すればいいです。
西洋ミツバチ 草刈り 2020年7月11日
主な作業:草刈
夕方になり雨が少し弱くなったので、草刈を行いました。時間が無かったので電気柵の下と巣門の前だけ刈りました。
↑草を刈った後の電機柵の様子。線に草が触れると漏電し、電気柵の効果が著しく低下してしまいます。草刈が大変なのでアース機能が付いた防草シートを敷く予定です。
↑巣門の前の草を刈った巣箱の様子。草が邪魔して巣箱に出入りしにくそうでしたが、これでスムーズに出入りできます。
西洋蜜蜂 割り出し 2020年7月9日
主な作業:割り出し
1日雨の予報でしたが、午前中は雨が降らなかったので割り出しを行いました。まずは本日の蜜蜂の様子から。
↑ハチミツソウに訪れる蜜蜂の様子。ハチミツソウは宿根で毎年咲いてくれます。またこぼれ種でもよく増えます。この時期の貴重な蜜源の一つです。
↑西洋ニンジンボクも満開です。訪花量はあまり多くありませんが、貴重な蜜源です。
今日の作業は割り出しです。越夏を考えるとこの時期は割り出しを終え、ダニ駆除作業を行っていたいのですが、思ったようには行きません。
間違って除王してしまった1群と分蜂した2群を割り出しました。
除王群:7枚箱で7枚満群になり8枚目の自然巣を作っていた群を10枚箱に移し代えた時、自然巣に居た女王蜂を見落として無王群にしてしまった群。※女王蜂は数日後に無王群に導入済み。変性王台が沢山作られていました。空いたスペースに作られる巣は無駄巣と呼ばれることが多く、必要ないように聞こえますが、蜜蜂にとっては貴重な産卵や貯蜜スペースです。女王蜂が居る可能性があるので撤去時は注意が必要です。
↑蓋から作られた自然巣の様子。大切な産卵や貯蜜スペース。決して無駄ではありません。
分蜂した2群:1群は18年の王様、8枚目で分蜂。1群は今年生まれの女王蜂10枚満群、管理不足で分蜂。女王蜂の年齢や群の状況から分蜂性の強さを考え、今回は問題ないと判断しました。分蜂性が強いと判断した場合は割り出さすに元群に合同するか、勢いのない群に合同するなどし、分蜂性が強い群が増えないように気をつけています。
越夏を考えると割り出しはしないで元群に合同するか、そのままの状態で新王を育成するという考え方がありますが、この時期は交尾飛行中の死亡率が高いため各群を2分割しました。
↑割り出しと移動を終えた巣箱の様子。暫くしてから巣門を開放します。
↑巣門を開放し、換気窓を閉め、屋根をして作業は終了です。2~3日後に羽化確認を行います。
西洋ミツバチ フソ病検査 給餌 2020年7月8日
主な作業:フソ病検査、給餌
大雨がやっと止みました。朝の6時頃はかなり雨が強かったので、蜂がとても心配で様子を見に来たかったのですが、雨の中の見回りは非常に危険なので雨が上がってから蜂場を見回りました。有り難い事に被害はなかったです。
↑雨が上がった後の蜂場の様子。久しぶりの晴れ間。蜜蜂はとても活発でした。
↑活発に行動する蜜蜂。どの巣箱も巣門は渋滞です。蜜源は少なくなって来ていますが、アニスヒソップ、ビービーツリー、カラミンサなどが開花していて、蜜蜂は懸命に蜜や花粉を集めていました。
↑雨で倒れてしまったアニスヒソップ。早目に摘心すると倒れずに済むのですが、毎年摘心作業を忘れてしまいます。
↑満開のビービーツリー。分蜂かと思うほどの羽音がしています。
↑ビービーツリーの花の様子。
↑夏から秋まで開花が続くカラミンサ。非常に貴重な蜜源です。
今日の主な作業は、フソ病検査と給餌です。見回りの後、追加販売分のフソ病検査を受け、その後は女王蜂の羽化確認と給餌を行いました。
↑給餌を終えた巣箱の様子。長雨の影響でどの群も貯蜜量が減っています。明日からはまた雨のようです。雨が上がった後は、大量の給餌が必要になりそうです。
全ての作業を終えた後は、カラミンサとダンギクを植え、ひまわりの種を預けました。
↑植えたカラミンサ。画面向かって右側にひまわりの種を預けています。
↑植えたダンギク。アニスヒソップの反省を生かし、摘心しています。
西洋蜜蜂 地主さんに挨拶 2020年7月7日
雨で作業ができないので今日は地主さんに今年半年のお礼を込めて蜂蜜を持って挨拶に行って来ました。
↑今年から瓶に会社のロゴのステッカーを貼っています。ステッカーの切り方など改善点はありますが、とても気に入っています。
西洋ミツバチ 巣礎張り 種蜂追加販売完売 2020年7月6日
主な作業:巣礎張り
はじめに。追加の種蜂完売しました。春の種蜂は完売です。今年も多くのお客様にお求め頂いたおかげで用意していた種蜂は全て完売となりました。本当にありがとうございます。次回の販売は今年の秋10月初旬を予定しています。お知らせは9月頃にホームページで行います。
雨が続いています。ティーツリー、モクゲンジ、アニスヒソップなどが満開ですが、雨のため訪花はありません。
↑晴れた日にアニスヒソップに訪れる蜜蜂の様子①
↑晴れた日にアニスヒソップに訪れる蜜蜂の様子②
↑満開のシルバーティーツリー。蜜源とされていますが、晴れていても訪花を見たことがありません。
↑開花したモクゲンジ。
↑本日の蜂場の様子。強めの雨なので蜜蜂は巣箱で大人しくしています。
本日は巣礎張りです。
↑巣礎は画面向かって右のローラー式電熱まいせん器を使って張ります。巣盛もかなり鈍くなって来たので、今日は60枚だけ張りました。
西洋蜜蜂 追加販売 2020年7月1日
主な作業:巣礎張り
2ヶ月ぶりの更新です。出荷と育成に追われ、養蜂日記を書く体力が残らない日々が続いていましたが、出荷が終わりましたので再開致します。
今年は伸びが良く予定したいた群数よりも多く育成できましたので、追加で販売致します。4枚群+盛りかけ1枚群(39,500円)と5枚群+盛りかけ巣礎1枚群(45,500円)です。ご注文後にフソ病検査を受けるため、出荷まで10日程日数がかかる恐れがあります。高温が予想されるため直接引取り頂ける方を優先させて頂きます。岐阜県内の方はフソ病検査が不要なので直にお渡しできます。ご入用の方はifo@wakuwakulifu.comまで種蜂希望とご連絡下さいませ。
※2020年7月6日、種蜂完売しました。ありがとうございました。
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