山田くんの種蜂

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山田くんの巣箱

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2018年3月の山田くんの養蜂日記

私は、健康、温和、多産にこだわり種蜂の育成を行っています。弊社の種蜂をご購入頂いお客さんを笑顔にしたい!種蜂なら山田くんの養蜂場と言われたい!そんな想いを抱きながら毎日の作業に励んでいます。山田くんの養蜂日記ではその様子を紹介します。
※2018年の山田君の種蜂のご予約受付は終了いたしました。

西洋蜜蜂 出荷開始 2018年3月31日

作業内容:出荷、内検

桜、花桃が満開です。蜂場が色豊かになっています。



↑ピンクの花桃


↑赤の花桃。青い空に映えます。


↑枝垂れの源平花桃。今年買った少し大きめの源平花桃。今後が楽しみです。


↑桃桃、コブシ、シロモジなど様々な蜜源植物が満開の蜂場の様子。


今日から出荷開始です。大変お待たせいたしましたが、昨年同様良い状態に育ってくれているので楽しみにお待ち下さいませ。1日の主な流れを紹介します。

●直接引き取り
 種蜂を直接引き取りに来て頂きました。

●出荷の準備と内検
 桜や桃が満開となっていますが、流蜜が細いので砂糖水を準備。代用花粉を与えながら、群の状況の確認と出荷のための巣箱交換や釘で巣碑枠を固定する作業などを行いました。

種蜂は出荷を待っている群、出荷できる状態まで後少しの群、出荷まで時間がかかる群など状況は様々で、その状況に合わせて産卵状況の確認、餌を与えるだけ、巣の盛り具合の確認などの作業を行います。

例えば、出荷できる状態まで後少しの群の作業の様子。


出荷できる状態まで後少しの群の巣箱内部の様子。この群は5枚群(4枚充群+盛りかけの巣礎枠1枚)としてお届けする群です。巣礎枠を1枚追加してあり、働き蜂の密度がもう少し上がるのを待っている状態です。この群の内検の様子を紹介。


↑蓋を開け、まずは新聞紙の様子を確認。食い破らているので問題ありません。


↑代用花粉の食べ具合を確認。桜の花粉(黄色)が運び込まれるようになり、代用花粉の食べる量が減ってきたので、与える量を減らすと共に、米ぬかの割合を5割程に増やしわざと嗜好性を落とします。



↑巣碑枠を取り出し産卵の様子などを確認。


↑盛りかけの巣碑枠の様子。種蜂には1枚かならず盛りかけの巣礎枠は入っています。輸送中に蜂を落ち着かせる、到着後直ぐに内検しないでいいようになどの目的で入れてあります。※到着した当日の内検は蜜蜂に多大なストレスを与えます。数日は内検を控えましょう。


↑産卵状態。増勢初期のため、働き蜂の数は少なめですが、蜂児の量、産卵状況はばっちりです。しばらくすると一気に働き蜂は増えます。


↑巣碑枠に貯められた花粉の様子。現在は黄色の花粉が多いです。桃と桜かな?


↑群の状況は必ず記録します。記録はお客様に出荷のご案内を送るタイミングなどを判断するために欠かせません。

以上が内検の様子です。


●出荷
 夕方種蜂を出荷し、お客様に出荷完了のお知らせメールを送ります。

以上が今日の流れです。明日も同じ流れです。

★今日の1枚★
花桃の下に設置してある群の内検中に、花びらが巣碑枠の上にひらりと落ちました(下記写真)



↓とても美しいと思っていると、綺麗好きな蜜蜂来て直ぐに片付けてしまいました。

西洋ミツバチ 桜、流蜜開始 2018年3月26日

作業内容:給餌、2階建て作業、ダニの処理

桜が満開と迎え、桜の流蜜が始まりました。


↑満開の桜。


↑開花し始めた花桃。毎年桜の前に咲くのですが、今年は順番が逆です。


↑今日もミツバチは活発に行動しています。


↑花粉と蜜が貯められ始めた巣碑枠の様子。花粉の消費サイクルは早いので、色がどんどん変わります。絵の具のパレットのようで美しいです。

産卵再開から桜が流蜜するまでにどれだけしっかりと給餌できたかで、桜の流蜜以降の蜂の伸びが大きく異なります。


今日の主な作業は、2階建て化作業とダニの駆除作業です。

2階建て化作業はいつもと同じです。1階部分を足して2階建てにします。


↑2階建て化した後の巣箱の様子。

ダニの駆除作業では、駆除剤を入れた巣箱の清掃と薬の位置変え、チモールの交換などを行いました。


↑巣箱の底には新聞紙やダニの死骸が落ちていてとても汚いです。


↑底板を綺麗にして、薬の位置を変え、2回目のチモールを投入した巣箱内部の様子。

作業時には女王蜂の有無、産卵状況、働き蜂の奇形がないかどうかなどを確認します。

以上が作業の様子です。


桜の流蜜が始まり、一気に蜂が動き始めました。越冬群の種蜂は3月末から出荷できそうです。明日は2回目のフソ病検査を受けます。

西洋蜜蜂 増勢 開始 2018年3月24日

作業内容:給餌

蜂場の様々な蜜源植物が開花し、一気に春が溢れました。


↑息子の記念樹。花桃。今年も開花してくれました。


↑昨年よりも色が濃いコブシ。今年は鳥に食べられず残ってくれています。


↑2mを超えたトサミズキに訪れる蜜蜂。


↑開花し始めた枝垂れ桜。


↑河津桜も開花。


↑巣門は蜜蜂で大渋滞。そろそろ巣門を開放しても問題なさそうです。

今日は昨日強風で出来かなった給餌です。


↑給餌の様子。10箱前後ずつ蓋を開け、一気に砂糖水を与えて行きます。



↑生育な順調な群の産卵圏の様子。産卵状況は良好ですが、貯蜜が少ないです。砂糖水を80L用意し90箱内検できる予定でしたが、残り4箱で砂糖水がなくなってしまいました。


給餌に加え、2階建てにする作業と巣礎枠を追加する作業も行いました。


↑2階建ての作業の様子。向かって右が元の1階。その下に1階(向かって左)を足し2階建てにします。山田くんの巣箱は底板が抜けるので作業はわずか5分ととっても楽チン!!


↑2階建てにした後に砂糖水と花粉を与えました。花粉は産卵状況をみながら80gの代用花粉を2箇所に与えました。ヒサカキが開花するれば花粉不足はなくなるという考え方もありますが、私は4月いっぱいは代用花粉を与えます。


出荷用の種蜂で増勢が始まった群が1群だけあったので巣礎枠を追加しました。


↑給餌器の中に作られた自然巣。自然巣には女王蜂がいる可能性があるので撤去は慎重に行います。


↑出荷用の種蜂の巣碑枠の様子。貯蜜状況、産卵状況ともに良好ですが、働き蜂がまだ少ないので出荷までもう少しだけ時間が必要です。


↑画面中央、羽化の最中の働き蜂。何度見ても素晴らしい光景です。


↑巣礎枠を追加した後の巣箱内部の様子。

いよいよ増勢が始まりました。出荷までのカウントダウン開始です。元気な蜜蜂をお届けしますのでお楽しみに。明日も給餌です。

西洋蜜蜂 フソ病検査 2018年3月23日

作業内容:フソ病検査

やっと雨が上がりました。今日は越冬群のフソ病検査の1回目を受けました。


↑フソ病検査の様子。全群陰性でした。4月27日に2回目の検査があります。

フソ病検査が終わったので、後は蜂が増勢に入るのを待つのみですが伸びが良くありません。貯蜜がかなり少なく、手持ちの砂糖では足りなさそうなので砂糖を200kg注文しました。明日は砂糖水を与える予定です。

西洋蜜蜂 フソ病検査 延期 2018年3月20日

作業内容:巣箱の搬入

気温が一気に上がり様々な蜜源植物が開花しました。


↑満開のダンコウバイ。蜜蜂が訪れていました。


↑犬のふぐり。雑草ですが春の大事な蜜源です。


↑3月といえは暖地さくらんぼ。


↑満開の暖地さくらんぼの下に行くと、ブンブンと羽音が聞こえます。

3月になると開花する暖地さくらんぼと花桃。これらの蜜源植物が開花すると蜜蜂の活性具合や餌の食べ方が変わるので、毎年何日に開花したのか記録しています。この日記も記録を残すことが最大の目的です。

話は変わります。本日は出荷用の種蜂のフソ病検査の予定でしたが、雨のため23日に延期となりました。フソ病検査を受け、蜜蜂が増勢に入れば出荷となります。

今年の出荷開始は昨年(4月6日)よりは少しだけ早くなりそうです。

西洋ミツバチ ダニとの共存 2018年3月12日

作業内容:春のダニの検査

気温が高くなったので作業がしやすいです。梅が開花し蜜蜂が沢山訪れていました。


↑開花し始めた枝垂れ梅。甘い香りがします。

今日も春のダニ検査です。ダニの検査に加え、巣箱のサイズ変更も行いました。



↑巣箱の変更の作業の様子。冬が例年よりも寒かったので、巣碑枠の枚数が沢山減った巣箱があります。保温性を高めるため巣碑枠と巣箱のサイズを揃えることは重要です。巣碑枠の場所、向きが変わらないように気をつけて巣箱を変更します。

作業は代用花粉を練ることから始ります。


↑花桃の開花直前なので、代用花粉の嗜好性を考え花粉8:米ぬか2の割合になっています。

代用花粉を用意したら作業開始です。まずは蓋を開け新聞紙の様子、前回与えた餌の食べ具合を確認します。


↑調子がよい群の新聞紙の様子。蜜蜂の健康状態を正しく把握するためには多くの情報が必要になります。新聞紙は得られる情報を多くするために使用しています。

次に働き蜂を密閉容器に入れ、粉砂糖をふりかけ、ダニの有無を確認します。この時に、働き蜂の様子、産卵の様子も確認します。


↑生育が順調な群の産卵の様子。円を描くように、固まって綺麗に産卵されています。貯蜜が少ないので砂糖水を与える必要があります。



↑ダニは小さいく見落とし易いので慎重に確認します。

寄生率が危険値の場合は投薬しますが、投薬が必要な群は今の所数群程度です。ただし、寄生率が安全値でも、昨年の秋の寄生率をみながら投薬の必要性を判断しています。


薬は基本的にシュウ酸とチモールを使用しています。種蜂はお客さんに渡った後が非常に重要なので、春は化学合成系の薬はできる限り控えています。

ダニの寄生率を0%にしようとすると薬の乱用に繋がります。ダニとの共存を目指し、寄生率が高くなり過ぎないようにダニを雄蜂などでコントロールすることが理想です。


明日も同じ作業です。春の検査は全群を予定しているので3月末まで続きます。

西洋蜜蜂 春のダニ検査 2018年3月8日

作業内容:巣碑枠の整理

3月になりました。出荷が刻一刻と近づいています。2月が非常に寒かった影響で、生育は少し遅れ気味ですが、昨年よりは少し出荷できるのではないかと思っています。

3月3日から春のダニ検査を開始しました。出荷予定の群から検査を行い、その後親として育成する群の検査を行います。

ダニの検査は年3回、春、採蜜後、秋、に全群行っています。検査を行うことで、ダニに強い群、薬の効き具合などを把握することができます。また、薬の不要な使用を避けることができるので、健康な蜜蜂を育てる上でも非常に重要です。

現在の1日の主な流れ

①断熱材の撤去
 最高気温が12度以上、最低気温も0度以上になったので断熱材を撤去しています。 
 ↓
②ダニの寄生率の確認
 出荷予定の群で、伸びが出始めた群から粉砂糖法でダニの寄生率を確認します。


ダニの検査を終えた後の働き蜂の様子。
 ↓
③花粉投与
 まだまだ花粉源は少ないです。3月いっぱいは花粉(代用花粉)を与えます。

となっています。現在検査は3分2を終えました。薬の投与が必要な群は数群程度と今の所順調です。

今日は雨で作業ができなかったので、巣碑枠の整理を行いました。巣碑枠は継箱や巣箱に入れ、倉庫で保存しているのすが、今年初めてネズミによって巣碑枠がかじられる被害が発生してしまいました。

ネズミが巣碑枠をかじる(食べる)ことは知っていましたが、今まで被害が出なかったので油断していました。40枚程がかじられ穴が空き使い物になりません(T_T)。雄蜂用に使用するため巣房部分を剥がしました。



↑作業後の様子。枠だけになりました。後日針金を張り、雄蜂用として使用します。


以上が今日の作業です。明日は検査の予定です。

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