2017年7月の山田くんの養蜂日記
西洋蜜蜂 出張メンテナンス 2017年7月31日
作業内容:出張メンテナンス、内検
今日は加山興業さんに出張メンテナンスでお邪魔しました。加山興業さんは蜜蜂を非常に大切にされていて、サルスベリやカラミンサなどの蜜源植物が非常に状態よく育てられています。
↑夏と言えば、サルスベリ。
↑花期が長いカラミンサは欠かすことができません。
巣箱にも充分な暑さ対策が施されていました。
↑暑さ対策が施された巣箱の様子。
今日は、ダニの検査の実地、夏の省エネ内検のコツの説明、貯蔵蜜量の確認などの作業を行いました。
↑粉砂糖法の結果、ダニの寄生率が危険値の巣箱が見つかったのでアピスタンを投入しました。
1回5分程度で内検を終える省エネのコツをお伝えした所、『そのやり方なら夏場無理なくできます』と非常に喜んで頂けました。
出張メンテナンスから帰った後は、内検を行い本日の作業は終了です。明日は無人ヘリの農薬散布があります。散布開始に立ち合わせてもらうので朝5時起きなので早目に寝ます。
蜜蜂 ダニ検査 2017年7月22日
作業内容:合同、ダニ検査、内検
タイムが満開を迎え、沢山の蜜蜂が訪れています。
↑今春作った花壇。タイムが満開です。蜂場の裏に作ったタイム花壇は草に負け、半分が枯れました。草の管理が問題です。タイムの奥のハナシキブ、今年咲いてくれるでしょうか?花期は8月~と聞いているので楽しみです。
現在蜜源は枯渇気味のはずですが、数日前から黄色い花粉がどの巣箱にも大量に運び込まれるようになりました。
↑黄色い花粉をつけた働き蜂のアップ。何の花粉か分かりませんが、ありがたい恵みです。
最高気温が30度以上の日が続いています。ついに夏到来です。目的は越夏率90%を達成することで、日々の作業はそのためです。
作業の優先順位は
1、ダニの検査
2、給餌
3、群勢の増強
4、ビースペースの調整
5、草刈
・・・となっています。
通常は検査から行いますが、王台導入に失敗した2群を少し放置しすぎていたので、今日は3、群勢の増強から作業開始です。
↑合同前の有王群の様子。現在3枚群です。このままでは来春活躍は厳しいので、王台導入に失敗した群と合同です。
↑合同を終えた後の巣箱の様子。
合同を終えた後はダニの検査です。検査の後は、以前合同した群の巣碑枠の整理、ビースペースの調整、給餌などを行いました。
↑合同に成功した巣箱内部の様子。自然巣が作られ、新聞紙が散乱とごちゃごちゃです。新聞紙と自然巣を取り除き、巣碑枠の追加と給餌を行いました。
↑ビースペースを調整中の巣箱内部の様子。ビースペースは8mmが理想です。
↑重要な作業を全て終えた蜂場の様子。1箱1箱丁寧に作業を行っています。明日も同じ作業です。
西洋蜜蜂 女王蜂羽化の確認と開放 2017年7月19日
作業内容:ダニ検査、女王蜂開放
午前中はダニの検査。昼からは女王蜂の羽化の確認と開放作業を行いました。
無事羽化しているのか、巣箱を開ける時はドキドキします。
↑王台を預けている巣箱内部の様子。王籠をそっと取り出し羽化を確認します。
↑無事誕生した女王蜂の様子。11個全ての王台が羽化しましたが、1匹王籠の中で死んでいました。
↑死んでいた女王蜂の様子。生き物なので100%はありませんが、残念です。
女王蜂の羽化を確認したら王台を取り除き、女王蜂を受け入れている群は開放しました。
↑女王蜂を受け入れた働き蜂と王籠の様子。受け入れた場合は王籠を無視するようになります。今日は8匹の女王蜂を開放できました。残り3匹を明日には開放できそうです。
未交尾の女王蜂は非常に飛びやすいので開放する時は、巣箱の底に王籠を横にして行い、女王蜂は籠から出たら直ぐに蓋を閉めます。
今回の女王蜂が今年最後に育成したのです。色々あって遅くなってしまいましたが、予定群数は確保できそうです。後は何箱残せるか!です。ダニ、オオスズメバチと夏の戦いはこれからが本番です。
西洋蜜蜂 出張メンテナンス 2017年7月18日
作業内容:出張メンテナンス、ダニ検査、内検、女王蜂開放
ツベロサ(下記写真)が開花しました。蜜蜂の姿は確認できません。
↑ツベロサ イエロー。1m程になりますが、今年は植えたばかりなのでまだ小さいです。
↑ツベロサは耐寒性が無い種類があるので注意が必要です。
現在はカラミンサが人気のようです。
↑カラミンサに訪れる働き蜂の様子。カラミンサは花期が長く、また育てやすいのでお勧めです。
午前中はダニの検査と出張メンテナンス。
出張メンテナンスの依頼内容。夏越しのポイントを教えて欲しい。
作業内容:貯蜜量の確認、産卵状況の確認、巣碑枠の整理、ダニの寄生状況の確認などを行いました。
昼からは内検と女王蜂のリリースです。
↓大きな自然巣が作られた巣箱内部の様子。
巣箱を10枚箱に変更し、蜜枠を1枚追加しました。
貯蜜量が全体的に少なくなって来ています。給餌が必要な群があったので掃除蜜を与えました。
↑掃除蜜を与えた巣箱内部の様子。掃除蜜は発酵しやすいので、早目に与え切るようにしています。
内検を終えた後は、女王蜂のリリースです。
↑王籠から出た女王蜂の様子。早速働き蜂から餌をもらっていました。噛まれる様子も無いので一安心です。交尾飛行に成功することを心から願っています。
以上で今日の作業な終了です。明日は最後の王台の羽化の確認作業が待っています。
西洋蜜蜂 ダニの検査 うなるビービーツリー 2017年7月17日
作業内容:ダニの検査
巣箱の移動がやっと終わりました。50箱の移動はかなり大変でした。これからは落ち着いて蜂のメンテナンスができます。
現在もっとも重点を置いている作業がダニの寄生率を知るための検査です。体力に余裕があり、気温も低い午前中はダニの検査。昼からは雄蜂巣碑枠を抜いて、貯蜜量を確認するための内検という流れで作業を行っています。
ということで、本日もダニの検査からスタートです。検査のため蜂場に出るとブン、ブンと物凄い羽音。分蜂か!と思いましたが違いました。ビービーツリーに沢山の蜂が訪れていました。
↑ミツバチが訪れるビービーツリーの様子。今年開花した小さい方には蜜蜂は訪れていません。開花から流蜜まで時間が必要なのかもしれません。
昨年よりも越夏率を上げるため、今年からは全ての群で粉砂糖法を実地します。
↑検査のため蓋を開けると大きな自然巣が作られていました。巣箱の移動のため内検ができず、2週間程ほったらかしになっていました。
自然巣を取り除き、蜂児枠を選び粉砂糖法を実地。
↑粉砂糖の中に落ちたダニの様子。寄生率は群によってバラバラです。不要な投薬をさけるため検査は欠かせません。
検査の後は、女王蜂の受付状況の確認です。
↑受付率を上げるため、移虫でできた王台は王カゴに入れ、馴染んでから女王蜂をリリースするようにしました。この群は女王蜂を受け入れていないので、多くの働き蜂が群がっています。後1日待つ必要があります。
明日も同じ作業です。
西洋蜜蜂 王台導入失敗 2017年7月3日
作業内容:内検、移虫、王台導入、巣箱移動
ビービーツリーが初めて2本そろって開花してくれました。早速蜜蜂が訪れていました。
↑開花したビービーツリーの様子。
ハチミツ草も開花しています。
↑開花したハチミツ草。植えて2年目。昨年よりも大きく成長し1.5程になっています。
今日は王台導入からです。今回王台導入で大失敗をしました。女王蜂の受付り率が3割・・・・・・。悪くても8割なのになぜ(?_?)。受け入れてもらえず殺されてしまった女王蜂がかわいそうで仕方ありません。
手順を確認し直し、8割だった頃との違いを探しました。最大の違いは巣碑枠の枚数です。8割の頃は3~4枚の群に導入していましたが、今回は今後の生育を考え6枚群に王台を導入していました。女王蜂の受付率は群勢、流蜜の状況、群の性質など様々な要素によって左右されます。
女王蜂の導入で考えば分かるのですが、受け入れてもらうことがもっとも重要なので弱郡(2~3枚群)へと導入します。王台も女王蜂と同様でまずは受け入れてもらうことが重要となります。
この点をすっかり見落とし自然王台の育成と同じように考えてしまっていました。この事は今日の導入作業の後に気がつきました。
再度女王蜂を育成するため導入作業の後に移虫を行いました。次回からは今まで通り4枚群へ王台を導入します。
移虫の後は内検。流蜜が細くなり始めたので自然分蜂が起きるのはそろそろ終わりです。自然分蜂熱が生じにくいこの時期は移虫は欠かせない技術の1つです。
↑流蜜が細くなり巣碑枠に対して垂直に作られるようになった自然巣の様子。
↑流蜜が細くなると作られる向きが変わります。
流蜜が細くなって来たので、自然巣を取り除き蜜枠を入れました。
↑導入した蜜枠の様子。7月に入ったら越夏に向けて群を整えることが重要になりますが、その一つが充分な餌です。健康な状態を維持するためには充分な天然の餌が欠かせません。
↑蜜枠を導入した後の巣箱内部の様子。
内検の後は、巣箱の移動と合同の準備です。1つの蜂場の目の前で農薬を散布することが判明したため、その蜂場は諦めることにしました。7月中旬の散布までに60箱を移動させなくては行けません。
移動のために巣碑枠を釘で固定する作業を内検と一緒に行い、本日20箱を移動。以前から少しずつ移動させていたので後は2階建て7箱のみとなりました。巣箱の移動と一緒に王台導入に失敗した群の合同作業の準備を行いました。
↑合同の準備の様子。無王群の上に有王群を設置。2~3日後に合同させます。山田くんの巣箱でなないので巣碑枠を移し替える必要があります。
巣箱を移動させて本日の作業は終了です。今回の王台導入ミスは非常に痛かったです。時間がなかったため新しい方法の問題点を配慮せず、また多くの群で試したため高い代償を払うことになりました。
幸い7月初旬なのでもう1度移虫できます。次こそは上手く行きますように。
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