山田くんの種蜂

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山田くんの巣箱

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2016年10月の山田くんの養蜂日記

西洋蜜蜂 愛しの弱群 2016年10月31日

作業内容:見回り、巣箱作成、内検

今日は代用花粉を与えるための内検をしました。内検は病気を防ぐために強群→弱群の順番で行っています。

養蜂の世界では、女王蜂の産卵能力が低く、働き蜂の数が少ない群は弱群と呼ばれます。弱群は強群になることがないので、弱群の女王蜂は(養蜂家の手によって)殺されてしまうことが多いのですが、私は女王蜂を殺す飼育方法が好きでないので、弱群も大切に育てています。

弱群強群は人間からの見た目です。どの蜂も必死に生きています。必死に生きている命に寄り添い、その命を紡ぐのが養蜂家のミッションだと私は思っています。


↑弱群の様子。餌を食べる力が弱く、餌は少量ずつしか与えられません。


↑弱群の女王蜂の様子。体は大きいのですが、産卵能力が低いです。


↑弱群の巣箱の中で見つけた大きなクモ。弱群は働き蜂の数が少ないので外敵が侵入しやすいです。


↑弱群は巣箱の中が不衛生になりやすいです。

このように弱群は手間がかかりますが、愛しい蜜蜂であることには変わりません。

クモを退治→女王蜂を確認→巣箱の底の清掃→給餌で終了です。と思いきや、給餌器から砂糖水が漏れているではありませんか!この群何度給餌をしても蜜を貯めないと思っていたら、まさか給餌器に穴が空いているとは。早急に修理します。

西洋蜜蜂 ラベンダー畑 2016年10月26日

作業内容:見回り、巣箱作成、剪定


今日は昨日と全く逆で非常に暑かったです。気温が上がったのでオオスズメバチの襲撃に備え、朝と昼の2回見回りを行いました。3箱が襲われましたが、発見が早かったので大きな被害は出なかったです。まだまだ油断はできません。


見回りの後は、代用花粉を与える作業を行い、作業後は昨日剪定した枝を使ってラベンダー畑を作りました。


↑ラベンダーは幹から根が出ます。水の吸い上げえをよくするためなどに葉の付いた枝は短く落とします。


↑地面に植えたラベンダーの様子。大丈夫か?と思うような姿です。


↑畝は3つ作り、間隔は広めに植えました。


↑この時期は根が動きにくく挿し芽に成功する確率は低いです。寒さから守るため燃やした鞘ぬかを根元に敷きました。1つでも上手くいけばいいです。

西洋蜜蜂 ラベンダー剪定 2016年10月25日

作業内容:巣箱作り、剪定

気温が一気に下がり非常に寒いです。朝から雨なので外の作業はお休みで、巣箱作りとラベンダーの剪定を行いました。

ラベンダーは蒸れに弱く剪定が欠かせませんが、剪定が間に合わず枯らしてしまうことが多いです。これからは蜂場を綺麗に保つためにも、ラベンダーを元気に育てるためにも剪定方法をマスターすると共にしっかり実践するようにします。


↑剪定後のラベンダーの様子。強剪定しました。剪定後緑色であれば枯れないそうです。切った枝は挿し芽します。限られた資源の有効活用も重要です。※鉢の真ん中に植えてあるのは柊です。柊が植えてある鉢に折れたラベンダーの枝を挿したら、上手く根付いため同居生活となっています。

西洋蜜蜂 新女王 誕生 2016年10月24日

作業内容見回り、内検、巣箱作り

気温が上がる10時までに巣箱作りと見回りを終え内検開始です。


↑今年5月中に作る予定だった巣箱がやっと完成しました。シーズン中に巣箱を作成するのには無理があることが分かったので今年は11月から3月末までに200箱作り終えるように計画しています。

今日は代用花粉を与える作業を行いました。代用花粉を与える作業の後は、未交尾女王蜂のその後の確認です。

この時期は雄蜂が少ないことやスズメバチが多いことから、無王群に王台ができた場合は取り壊し合同を基本としいます。しかし、今回は内検のタイミングが合わず女王蜂が誕生してしまいました。

誕生したからには交尾飛行に成功し、寿命を全うして欲しいと思いながら状況を確認。交尾飛行に成功し産卵を開始していました。


↑産卵を開始した女王蜂の様子。この時期は雄が少ないので体内に貯められている精子量に不安があるため来春出荷はできません。

交尾飛行に成功はしましたが、蜂児が少ないのでヘルプが必要です。1回目の蓋蜂児ができたらヘルプ作業を行う予定です。


西洋蜜蜂 ツルバラ 誘引修正 2016年10月23日

作業内容見回り、内検、剪定、巣箱作り

昨日同様天候が悪く巣箱を開けての作業は午前中で終了です。昼からはツルバラの誘引をし直しました。


↑誘引をし直したツルバラの様子。上の方に枝が偏っていたので、下にも枝が来るように誘引し直しました。枝と根元にしっかり日が辺り、風通りをよくすることで元気に育てられます。


西洋蜜蜂 西洋ニンジンボク 剪定 2016年10月22日

作業内容見回り、内検、剪定、巣箱作り


今日は気温が低く風が強かったので巣箱を開けての作業は午前中で終了です。昼からは蜂場の蜜源植物を剪定しました。


蜂場には様々な蜜源植物が植えてありますが、伸び放題だったり、過密に植えすぎて生育が悪くなっていたり、景観が悪くなったりしています。また、植えた後の管理が下手で草に負けて枯れてしまったり、倒れてしまいどうしようもないという問題も発生しまいます。


元気な蜜蜂を育てるためには、元気な蜜源植物は欠かすことがせきません。適度に選定し日当たり風通しを良くして病気を防いだり、草刈をして枯らさないようにするなどして、植えた蜜源1つ1つを今まで以上に大切にしたいと考えています。また、年々蜂場にお越し頂くお客様が増えているので、おもてなしの気持ちも込めて蜂場を綺麗にしたいとも今春から考えていました。


最近になりやっと作業が落ち着いてきたので綺麗にする作業を開始です。第1歩として今日は西洋ニンジンボクの剪定を行いました。


↑剪定を終えた西洋ニンジンボクの様子。重なっている枝、枯れている枝など中心に3分の2程の枝を落としました。これで根元にしっかりと日が当たります。風通しも良くなったので病気の予防にもなります※西洋ニンジンボクの剪定は12~3月に行うのがベストです。

剪定中に過密に植えられ日が当たらず、全く植えた時から成長していない苗を発見したので植え直しました。後日寒さ対策のため鞘ぬかを敷きます。


↑移植したニンジンボクの様子。ニンジンボクが根が粗いため大きくなってからの移植は難しいです。日当たりが良くなったので大きくなってくれると思います。


これから5年程かけて蜂場の蜜源植物に手を入れ、蜜源植物を元気に育てると共に、見た目もよくしたいと考えています。慌てずコツコツ楽しみます。

西洋蜜蜂 外敵の侵入 2016年10月21日

作業内容:見回り、内検


今日は代用花粉を与えるために内検をしました。アワダチソウの流蜜が始まり巣箱を開けると異臭がします。


↑開花したアワダチソウの様子。蜜の匂いはきついですが流蜜量は多いです。

巣箱を開け、産卵状況、蜜の貯蔵量を確認し代用花粉を与える。この作業をひたすら繰り返して行きます。

ある巣箱で産卵状況の確認のため巣碑枠を取り出した時の事です。巣箱の底に大きなジグモがいるではありませんか!!女王蜂は大丈夫かと思いながら、慌ててクモを退治しました。


↑退治したクモの様子。女王蜂が突然いなくなる原因に外敵の侵入があると聞いていましたが、今回初めて目撃しました。この巣箱の女王蜂は健在だったの安心しました。

最近は朝晩の冷え込みが厳しくなっているため、巣門が手薄になりやすいです。外敵の侵入を防ぐためにも巣門の幅の調整は非常に重要だと改めて痛感しました。


↑早速巣門を調整。山田くんの巣箱は簡単に巣門の幅を調整できるので便利です。

西洋蜜蜂 ツルバラの剪定 2016年10月20日

作業内容:見回り、台の設置


風が強いので箱を開けての内検は断念し見回りと巣箱の台の設置作業を行いました。

巣箱の台としてコンクリートブロックを使用していますが、ブロックの搬入が難しい蜂場があり巣箱を直接地面に設置していました。

先日、蜂場の地主さんが『地べたでいいのか?可愛そうに見えるが』と声をかけてくれたので、本当は台が必要だと話したら、『分かった。用意する』と言ってくれました。

場所を借りられるだけでも嬉しいのに、台まで用意して頂けるとは!感激です。地主さんの行動は早く翌日に台が蜂場に積んでありました。今日はその台の上に巣箱を設置する作業を行いました。


↑早速台を設置させて頂きました。作業もしやすくなりまた、湿気も気にならなくなりました。

台の設置作業の後は、ツルバラの剪定です。


↑現在開花しているオレンジサンセット。植えて1年目なのでこの株は剪定しません。


↑剪定したツルバラの様子。5月頃に開花しよく訪花します。ツルバラは剪定が欠かせません。勢いよく剪定しすぎて新しいシュートを切ってしまいました。

ツルバラの剪定は刺との格闘で、長袖、帽子、手袋と蜜蜂の内検よりもしっかりとした装備が必要です(笑)

西洋蜜蜂 ダニの被害からの復活V 2016年10月18日

作業内容:見回り、給餌

黄色スズメバチに刺されて以来の更新になりましたが、体調が悪いわけでないのでお気を使わないでくださいませ。

今日は見回りと給餌です。オオスズメバチの襲撃はまだまだ続くので油断はできません。

見回りの後は給餌。今回の給餌でほぼ全ての群が理想の貯蜜状態になりました。今日給餌した群の中にはダニに大ダメージを与えられたのがいましたが、処置が早く、また薬も効いてくれたおかげで無事立ち直りました。


↑立ち直った群の巣碑枠の様子。若干働き蜂の密度低ですが、綺麗に産卵されています。もう少しで理想の貯蜜状態になります。ダニの薬は効かないことがあるため、ダニの薬を取り除いた後は粉砂糖法で寄生率を確認することは欠かせません。

ダニの被害はどれだけ早く発見できるかが非常に重要ですが、女王蜂の産卵能力が低いまたは、ダニの影響で産卵が異常を起こしている場合は早期発見しても助からない場合があります。


↑ダニの被害を受けたが助かる可能性が高い巣碑枠の様子。産卵をまとめて行っている場合は助かる可能性が高く、まばらな場合は厳しいです。

内検を終えた後は、肥料作り。鞘ぬかを燃やすと肥料になるそうです。


↑鞘ぬかの中には畑でとれたさつまいもが入っています!!

黄色スズメバチに刺される!! 2016年10月11日

作業内容見回り、給餌、粉砂糖法

今日も昨日と同様の作業です。給餌をしながら粉砂糖法を行いダニの寄生状況を確認。寄生されている巣箱の数は多くありませんが、寄生されている巣箱では蜂の数が大きく減ったり勢いがでないなどの被害が出ています。寄生が確認された群には薬を投与しました。薬が効く事を願っています。

昼飯を食べてからラベンダーセージ、クリーピングタイムを植える作業とクリーピングタイムは伸びすぎていたので切り戻し、切った部分を活用して挿し芽をしました。


↑挿し芽をしたクリーピングタイムの様子。1株でも根が出てくれればラッキーです。数年後には蜂場にピンク色の絨毯を敷きたいです。

畑での作業を終え昼からも午前中と同じ作業をしました。

夕方全ての作業を終え鞘ぬかを貰いに行こうと車に乗りルームランプを調整しようとした瞬間、天井から黄色スズメバチが落ちてきて、ツナギと首元の隙間から中に入り背中をブスリと一撃!!!黄色スズメバチに刺されるのは初めてあまりの激痛に一瞬パニックになりました。

今年は黄色スズメバチの数が多く車の窓を少しでも開けておくと砂糖水や蜂蜜の匂いにつられどんどん入って来ます。

夕方になれば巣に帰ると思っていたのですが油断は大敵ですね。皆さんもお気を付けくださいませ。

西洋蜜蜂 粉砂糖法 2016年10月10日

作業内容:見回り、内検

今日からダニの検査とダニの寄生の被害が出ている群のメンテナンス作業を開始です!ダニの被害が出ている群は巣箱の底を清掃しました。

↑巣箱の底の清掃の様子。山田くんの巣箱は底板が外れるので簡単に掃除ができます。巣箱内部はいつも綺麗にすることが重要です。

ダニの寄生が疑われる群は粉砂糖法で寄生率を確認。


↑粉砂糖法の様子。薬は蜜蜂にもダメージを与えます。健康な蜜蜂を育てるためにも、薬の乱用を避けるためにも寄生率の確認は必須です。

20箱程検査をしましたが、ダニの寄生が危険値だったのは1箱のみでした。昨年は全国的に猛威を振るったダニ。今年はどうなるでしょうか?明日も同じ作業を行います。


西洋蜜蜂 倉庫の整理 2016年10月9日

作業内容:見回り、倉庫の整理

朝晩の気温が下がってきました。冬に備え巣箱の清掃を行い倉庫の整理を行いました。


↑整理した倉庫の様子。散らかり放題で作業がしにくかったですがこれで作業がしやすくなりました。

倉庫の整理の後は蜜源植物の手入れです。ラベンダーセージの畑にキバナコスモスが勝手に生えラベンダーセージが下敷きになり枯れてしまいました。

キバナコスモスは貴重な花粉源ですが畑を綺麗に管理するためには邪魔なので撤去しました。


↑綺麗に整え直したラベンダーセージの畑。一年目は霜に弱いので植えた後鞘ぬかでマルチをします。

西洋蜜蜂 クリーピングタイム 2016年10月8日

作業内容:見回り

天候が悪いので今日は見回りのみです。見回りを終えた後、園芸店でタイムを数種類購入しました。


↑購入したタイム。クリーピングタイムは這うタイプで、ゴールデンタイムは立つタイプだそうです。タイムは蒸れに弱いです。畑に植えましたが草に負け枯れてしまったので今回はプランターに植えます。

タイムは蜜源になる他にダニにも効果があると言われています。ダニを駆除するにあたり、できる限り蜜蜂への負担を減らすためハーブが役に立つのではないかと考えています。

ジャスミンは?という感じだったので次はタイムを試します。

西洋蜜蜂 出張メンテナンス 2016年10月7日

作業内容:見回り、内検、出張メンテナンス

今日も見回りからスタートです。4日にやられた巣箱にまだオオスズメバチが通って来ます。本当にしつこいです。

↑地面の死骸を食べるオオスズメバチの様子。死骸は早く片付けることが大切です。

見回りの後は代用花粉を与える作業を行い、昼からは出張メンテナンスに出かけました。

ご依頼内容は【越冬に向けて何をすればいいのか分からないから教えて欲しい】です。作業内容として下記内容を行いました。

1、蜂の量、貯蜜量、蜂児の量の確認
 →余剰の巣碑枠1枚を抜き、越冬用に巣碑枠のレイアウトを変更。貯蜜量が少しすくないので砂糖水を与えるように伝えました。

2、ダニの寄生率の確認
 →ダニの寄生率が高かったので全ての働き蜂を粉砂糖法にかけダニの駆除作業。
 ※早急に薬を投与して頂くように伝えました。

以上が作業内容です。冬まで少し。状態を整えるなら10月中旬までが勝負です。ダニの寄生率、貯蜜量は大丈夫ですか?

西洋蜜蜂 2匹の女王蜂 2016年10月6日

作業内容:見回り、内検

今日は風が強く作業がしにくい1日でした。作業内容はいつもと同じ代用花粉を与えることを主とした内検です。代用花粉は産卵が一時停止する11月末~12月の中旬位までは継続して行います。

内検の後は、越冬を見据え巣碑枠の枚数を調整する作業の一環で1群に2匹いる女王蜂を1匹ずつに分けました。2匹の女王蜂はそのまま越冬することはなく秋の終わり頃になると喧嘩して1匹になってしまいます。

女王蜂が2匹いたのは群の内訳は蜜枠3枚、蜂児枠が4枚です。2つに分割するとそのままでは越冬が難しいので2つに分割した後に無王群になっていた群を2つに割り合体させました。

女王蜂はしっかりと産卵してくれるでしょうか?今後が楽しみです。

西洋蜜蜂 アピタミン 2016年10月5日

作業内容:見回り、内検、巣箱の作成

天候不順が続き、思ったように内検ができない日々が続いています。午前中は見回りと内検、昼からは巣箱作りをしました。最近になりやっと数箱を除き砂糖水を与える必要がなくなるまで貯蜜状況を整えることができました。

今年から砂糖水をより自然な形に近づけるためなミネラル、ビタミンを補うことができるアピタミンを使用しています。


↑アピタミン。蜜蜂に与えるとよいとされる商品は様々ですが効果が分かりにく物が多いです。色々試しましたが今はアピタミンのみを使用しています。

砂糖水を与える作業は10月中旬までには終えることが大切です。寒くなってから砂糖水を与えると食べが悪いことと、砂糖水を蜂蜜に上手く転換できず結晶化してしまい、餓死の原因になるからです。貯蜜量が少ない場合は、砂糖水を少し多めに与え短期間で貯蜜量を回復させましょう。

西洋蜜蜂 オオスズメバチ大襲撃 2016年10月4日

作業内容:見回り、内検


雨が上がりました。朝から花粉をつけた働き蜂が忙しく飛び回っています。



↑足に花粉を付け巣箱に帰って来た働き蜂の様子。黄色とオレンジの花粉が持ち込まれています。花粉源となる蜜源があると産卵は活発になります。

雨の後なので襲撃が起きると予想し朝、昼、夕方の3回、内検の間に見回りを行いましたが、それでも襲撃を防ぎきれず1箱でかなりの犠牲が出ました。


↑丼一杯分程がやられた巣箱の様子。捕殺器をつけていましたが、働き蜂が捕殺器の外側まで出てきてしまい大量にやられました。


↑死んだ働き蜂は夕方に穴を掘り埋めました。そのままにしておくと不衛生になる上にに腐敗臭につられスズメバチがまた襲いに来ます。


↑巣箱を襲っていたオオスズメバチは一部は囮にして、残りは殺しました。

オオスズメバチは蜜蜂を皆殺しにしてから、巣箱の中の蜂児や蜜を持ち運びます。殺した働き蜂は食べません。殺された働き蜂がとても可哀想です。

今年は多くの犠牲が出ていますが、おかげで対応策が見えて来ました。犠牲になった命を無駄にしないため対策を取り直します。

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