2017年6月の山田くんの養蜂日記
西洋蜜蜂 追加販売お届け 2017年6月27日
作業内容:種蜂のお届け、出張メンテナンス、内検
今日は加山工業様に出張メンテナンスと種蜂の納品を行いました。
↑出張メンテナンスを行った巣箱の様子。貯蜜量、産卵状況、新王の産卵の確認などを行いました。
出張メンテナンスが終わった後は、納品した種蜂に巣碑枠と給餌器を追加しました。
↑巣碑枠と給餌器を追加した種蜂の様子。出荷時に自然巣ができていたので巣碑枠を追加しました。到着したばかりの種蜂は、移動で大変疲れているので女王蜂の確認などは避けて欲しいです。蜜蜂は調子を崩すと元に戻りにくいです。女王蜂の確認は到着2~3日後がお勧めです。
出張メンテナンスの後は、王台の羽化の確認と巣箱の交換作業。
前回導入した2個の王台ですが・・・、1個は羽化せず、もう1個は羽化はしたものの女王蜂を受け入れてもらえなかったようです。2個導入して0。いつも上手くいくばかりではありません。
羽化の確認の後は巣箱の交換です。
↑交換前の巣箱内部の様子。7枚箱満群です。満群だと作業しにくので6枚充群になった時点での交換が理想です。
巣箱を交換する時は、巣碑枠の向き、場所が変わらないようにすることと、女王蜂を必ず確認することが重要です。
↑産卵状況もよく、体格もよい女王蜂に思わずニンマリ笑顔!!女王蜂は巣箱の壁に居ることがあるので、女王蜂を目視で必ず確認しないと大変なことになってしまう場合があります。
↑巣箱の交換を終えた後の様子。
明日は通常の内検です。
不定期開催お便りコーナー!!
Q:現在7枚箱で満群ですが10枚箱がありません。このまま7枚箱で飼育し続けられないでしょうか?
山田くんの答え:飼育はできますが、分蜂が起きる可能性が高くなります。また、過密飼育になり蜜蜂に大きなストレスが加わってしまい越夏が難しくなります。10枚箱への変更がお勧めです!!
ミツバチ 最後の移虫、割り出し 2017年6月26日
作業内容:移虫、割り出し
アガスターシャが満開で沢山ミツバチが訪れていました。
↑アガスターシャに訪れるミツバチ。
本日は今年最後の割り出しです。目標は10個です。
↑移虫後の巣箱の様子。昨年までは一度に30個程移虫していましたが、質のよい女王蜂を育てるためには1回の移虫は15個までに抑えています。
移虫の後は王台の導入です。
↑王台保護器に入れて導入します。
↑導入の作業の様子。交尾飛行の成功の確率を上げるために巣箱の設置の仕方にひと工夫!隣の巣箱と巣門の向きを異なるようにしています。
王台を導入した後は、次回の王台を導入するための割り出しです。今回は10個です。作業のゆとりを考えると1日10箱が私の上限です。
↑割り出した巣箱の様子。越夏、越冬を見据え巣碑枠は最小5枚としています。割り出し時は、元群が失速し過ぎないように蓋蜂児枠の枚数、貯蜜量などを確認しながら行います。
明日は追加販売群の最後の納品です。
西洋蜜蜂 3回目の移虫、新王群出荷終了 2017年6月23日
作業内容:移虫、内検、出荷
今月3回目の移虫です。前回の結果は10個でした。計画通り王台を育成してもらえたので、後2回で移虫は終わりです。
今日は前回よりも短い時間で移虫できましたが、気温が高かったので結果が心配です。10個成功していて欲しいです。
移虫の後は、女王蜂の羽化の確認。自然王台で育成した女王蜂がそろそろ羽化しているはずなので確認しました。無事女王蜂は生まれていました。
女王蜂の羽化の確認の時に欠かせないのが、残った王台の撤去です。そのままにしておくと分蜂する場合があるからです。女王蜂がチーチーと鳴いている場合は、羽化直前の王台があるので特に注意が必要です。
↑女王蜂が羽化した巣箱内部の様子。自然巣が作られていました。女王蜂の産卵を確認する内検は10日後なので巣礎枠を2枚入れました。
↑巣礎枠を2枚入れた巣箱内部の様子。週末から雨が続くようなので交尾飛行に出かけるまでに時間がかかりそうです。無事に帰って来てね!!
羽化の確認の後は、通常の内検です。7月中旬までは分蜂が起きるので、10日に1度くらいの頻度での内検が必要です。特に今年は流蜜が太いので分蜂しやすいです。
油断はしていなかったのですが、1箱新王が分蜂してしまっていました。新王の分蜂は初めてです。状況からすると雨が上がった昨日分蜂したようです。1日遅かった(T_T)。
単箱満タンや2階建て満タンの群が沢山あるので、来週の王台導入のための割り出しを上手く活用して分蜂を防ぎこれ以上の分蜂ロスが発生しないようにします。
内検の後は、新王群の出荷です。本日で新王群の出荷は終わりで、後は追加販売分の出荷のみです。今年も多くの注文を頂けました。心から感謝しています。今後もよりよい蜜蜂の育成に全力を注ぎますので、引き続きのご愛顧よろしくお願いします。
お便りコーナー:頂いた質問とその回答を紹介するお便りコーナーを開設!!
今日の質問、『ホ式の巣碑枠と巣碑枠は引っ付けないといけないの?』
回答、『引っ付けよう!!』
ホ式は下記写真のようにトップバー同士を引っ付けます。
↑トップバー同士をピッタリと引っ付ける。蜜蜂の居住空間(ビースペース)は8mm前後が最適ですが、市販のホ式はビースペースが1cm前後の規格の物が多いです。ビースペースが広すぎると調子を崩します。適切なビースペースを維持するため巣碑枠は引っ付けよう!!
西洋蜜蜂 移虫 2017年6月20日
作業内容:移虫、割り出し、内検、出荷
昨年植えたブラックティーツリーと今年植えたツベロサが開花しました。
↑開花したツベロサ。
↑ブラックティーツリーの花。
花の数が少なく蜜蜂の姿は見えませんが、開花は非常に嬉しいです。
作業は移虫から。移虫のやり方を改善した結果、前回は12個中、9個の王台ができました。新しいやり方の方が確率が高そうなので今日もその方法で行いました。
蜂児の乾燥を防ぐため30個の移虫を10分で行うのが1つの目標ですが、今日は15個で10分かかりました(汗)
↑時間がかかってしまった大きな要因は巣碑枠です。蜂児の大きさの都合上、古い巣碑枠から移虫するしかなったのですが、古い巣碑枠は黒くなっているので蜂児が拾いにくいです。
↑移虫を終えた後の巣箱の様子。代用花粉と掃除蜜を与えました。受付率の向上と王台に充分な栄養を届けることが狙いです。今回は何個の王台ができるのか楽しみです。移虫は後2回の予定です。
移虫の後は、割り出しと内検、出荷を行い作業は終了です。明日は雨です。やっと休めそうです。
西洋ミツバチ 追加のフソ病検査、最後の採蜜 2017年6月15日
作業内容:採蜜、フソ病検査、内検
時間の流れは早く、6月中旬になりました。蜂場では様々な蜜源植物が開花し、目を楽しませてくれます。
↑アニスヒソップ。
↑菩提樹。昨年開花した背丈が大きい方は今年開花してくれず、小さい方が初めて開花しました。
↑レンゲの花に似たクラウンベッチ。繁殖力が超旺盛なので植える場所に注意が必要とのこと。
朝5時20分に起床!今日は今年最後の採蜜です。といっても2回目です。
↑タンクにハチミツを移す様子。栗蜜が入ると色が濃くなります。40kg程の恵みを蜜蜂から頂戴しました。ありがとう。
採蜜を終えたのが8時半。フソ病検査に何とか間に合いました。
今回は追加販売分のフソ病検査を受け、無事クリアーしました。家畜保健衛生場の都合でフソ病検査済み証明書の発行は21日になります。今しばらくお待ち下さい。
新王群、カーニオラン系が数箱産卵を開始しました。産卵状況を見て販売をしたいと思います。※カーニオラン系は最大で5箱販売できます。お届けは6月末を予定しています。価格や板数など詳細が決まり次第ホームページで紹介します。
フソ病検査の後は、移虫の結果と内検です。移動虫の結果は何と2個(汗)。悲惨な結果だったので日記に書こうかどうか悩みました(T_T)
これまでは無王群にすると同時に移虫していますが、この方法は受付率に大きな波があり、低い時はとことん低いです。方法を根本から変える必要があります。
失敗しても気にしない。見直し改善。前進あるのみ!!次回からは24時間前に無王にして新女王蜂育成の意欲が高まった所に移虫します。
明日早速無王群を2群用意し、土曜日に新しい方法を試します。結果はどうなるでしょうか?楽しみです。
西洋蜜蜂 蜜枠回収作業 2017年6月14日
作業内容:内検
今日は割り出しからスタートです。3階建てで飼育し分蜂熱が生じるのを待っていた群が、昨日分蜂未遂を起こしました。
↑割り出す前の巣箱の様子。
↑王台の様子。働き蜂で見えにくいですが、立派な王台が数個作られていました。
↑4枚群で4箱割り出せました。
↑割り出した巣箱内分の様子。6月中旬なので4枚で割り出しました。起点から蜜枠、卵枠、蓋蜂児枠、蜜枠の順で並んでいます。
今回割り出した群は10群増やしたかったので移虫を計画していましたが、数を減らせそうです。
割り出しの後は内検です。この時期に行うのが蜜枠の回収です。
↑回収した蜜枠の様子。流蜜が太いと産卵圏が圧迫されます。開放のため採蜜すればいいのですが、時間がないので蜜枠を回収し代わりに巣礎枠を入れます。空巣碑枠があれば空巣碑枠との交換がお勧めです。
今日だけで20枚程の蜜枠を回収しました。今年は流蜜量が多いです。明日は採蜜です。
西洋蜜蜂 ケンポナシ 開花 2017年6月13日
作業内容:内検、移虫、出荷作業
3年前に植えたケンポナシが開花しました。
↑画面向かって右がケンポナシ。ケンポナシはクロウメモドキ科です。
↑ケンポナシの花の様子。今日は蜜蜂の姿を確認できませんでしたが、昨日は沢山訪れていました。
今日は移虫→内検→出荷の順で作業を行いました。
↑今日移虫を行った巣箱の様子。集蜜力も産卵能力も高い上に、分蜂性が非常に低いです。今回は12個移虫しました。10個成功すると嬉しいです。移虫は後2回行います。
↑出荷の様子。出荷も後少しです。追加分を含めても6月25日までには出荷を完了できそうです。
春先は調子が悪かったですが、5月中旬から調子が上がり目標の260箱は達成できそうな上に、追加販売ができるようになりました。厳しい春を耐えしのいでくれた愛蜂に感謝です。
群数が増え蜂場が手狭になって来ました。山林や空いている土地がありましたらお力添えをよろしくお願いします。美味しいハチミツお届けします!!
西洋蜜蜂 2回目のフソ病検査 2017年6月5日
作業内容:フソ病検、内検、出荷作業
↑ウメモドキが満開を迎え沢山の蜜蜂が訪れています。ウメモドキは大きくならないですし、毎年安定して流蜜してくれるのでお勧めの蜜源です。ツルウメモドキの方は上質な蜜を吹くそうです。
今日は2回目のフソ病検査を受け、無事クリアーしました。これで新王群は全て出荷できます。出荷のご案内が届いていない方は、今回のフソ病検査済み証明書が発行され次第送りますので今しばらくお待ち下さい。
フソ病検の後は内検です。親群は分蜂熱の確認、新王群(割り出し群)は、生育状況の確認などを行います。
割り出し群が200群を超えました。交尾飛行の成功率は90%と非常に好調です。目標は220群ですが、もう少し余裕を持つため240群まで割り出します。
どうしても増やしたい系統が3つあり、分蜂熱が生じるのを待っていますが3階建てで飼育しているため中々分蜂熱が生じません。仕方ないので移虫を行い、1系統あたり10群を目指します。
内検の後は、出荷作業です。カーニオラン系の女王蜂がどうしても確認できず大幅に時間をとられかなり焦りました。2箱どうしても見つからなかったので諦めました。産みたての卵はあるので何処かにいるはずです。また明日探します。
↑暗くて見えにくいですが、カーニオラン系の女王蜂が中央にいます。カーニオラン系の育成は今年で終了です。
↑出荷している新王群の産卵圏の様子。綺麗に産卵しています。育成の都合上、女王蜂の産卵が停止する時間があるので働き蜂の数は若干少なめですが、産卵は非常に順調なのでしばらくすると働き蜂の数は増えますので安心して下さい。
明日も出荷です。できる限り早くお届けできるように最善を尽くします。
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