2020年 8月の山田くんの養蜂日記


Bee Life,Be Happy!! 蜜蜂と暮らして幸せになろうをコンセプトに私は蜜蜂の育成を行っています。養蜂日記では、育成の様子、蜜蜂の状態、蜜源植物の開花の様子などを紹介します。蜜蜂の生態の不思議さや面白さ、素晴らしさ、蜜蜂が教えてくれる四季の移ろい、自然の美しさなどもお伝えできればと思っています。※秋の販売は9月中旬から受付けを開始し、10月上旬にお渡し予定です。

西洋ミツバチ 猪? 21年8月31日

【主な作業:見回り、内検】


今日も見回りから。見回りの最中に景色が違うことに気が付きました。


↑電気柵の直外側の地面が掘り返されていました。


↑結構広い面積が掘り返されています。猪?熊?どちらかは分かりませんが、電気柵のワイヤーも蜜蜂も無事なのでよかったです。見回りは命がけです。

見回りの後は内検。内検の後は洗った巣箱を倉庫に片付けました。明後日からは雨の予報。何とか間に合いました。

西洋蜜蜂 蜜蜂に勇気をもらう 21年8月30日

【主な作業:見回り、内検】

本日も見回り→内検→巣箱の洗浄の順で作業しました。大スズメバチの襲撃頻度が増しています。


↑粘着シートにかかった大スズメバチ。


↑調子がよい群の働き蜂の様子。産卵を促すためこの密度が最低ラインです。

朝襲撃が起きた場合は夕方も見回りを行います。見回りの最中に掃除のため捕殺器を外している群の巣門の異変に気が付きました。


↑蜜蜂がスズメバチを捕まえ猛攻撃中。


↑逃げようと大慌てのスズメバチ。顔を確認するために捕まえました。小型スズメバチでしたが念のため粘着シートに付けました。


↑臨戦態勢の巣門の様子。蜜蜂は相手の大きさに関係なく、巣を守るために戦いを挑みます。その姿からいつも勇気をもらいます。勇気とは恐怖を感じても前に出来る心です。

西洋蜜蜂 ご褒美大作戦 21年8月29日

【主な作業:見回り、内検】

この時期もっとも苦手というか、大変な作業が巣箱の洗浄と片付けです。見回りと内検がもっとも重要で、巣箱の洗浄は見回りと内検の後、精魂尽きた状態で行います。


↑洗い終えた巣箱(一部)の様子。残り60箱(T_T)。どうしても嫌でどこを探してもやる気が見つけられない場合は、ご褒美作戦。これをやりきったら好きなこと、蜜源植物のメンテナンスを1つやると決めます。今日のご褒美は蓮の植え方。茶碗蓮が凄い勢いで生長し、ポットが小さくなっていたので、作業を終えたら大きいポットに植え替えをすることにしました。


↑大きいポットに植え替えた後の蓮。もう1つあるので次回のご褒美として、巣箱を頑張って洗います。

西洋ミツバチ 熊に襲撃された群のその後 21年8月28日

【主な作業:見回り、内検】

今日は熊に襲われた群の内検を行いました。


↑自然巣を盛るまでに勢いが回復していました。


↑働き蜂の様子。


↑チョーク病を心配しましたが、発症せずに済んでいます。


↑10枚満群が4枚群になってしまいましたが、越冬は出来そうなので一安心です。今回は運がよかったですが、次は全て食べられる恐れがあります。電気柵の維持管理を今後もしっかりと行います。

西洋ミツバチ 未交尾の女王蜂のその後 21年8月27日

【主な作業:見回り、内検】

8月20日に分蜂した群の内検。


↑分蜂した群の女王蜂は交尾して無事帰還してくれましたが、分蜂の元群の女王蜂は死亡していました。2匹とも帰って来て欲しかったです。もう少ししたら合同します。越冬にギリギリ間に合うかどうかです。

西洋ミツバチ 浮いた巣碑枠の整理 21年8月25日

【主な作業:見回り、内検】

毎日同じ流れです。見回り→内検→巣箱の洗浄です。


↑浮いた巣碑枠や働き蜂の密度が低い巣碑枠は給餌器の外側に移動させ密度を上げて行きます。


↑密度を上げた後の巣箱内部の様子。産卵を活発に行なってもらうために、巣碑枠にはびっちりな働き蜂が必要です。どんどん混ませましょう。

西洋ミツバチ 来春に向けての終盤戦 開始 21年8月23日

【主な作業:見回り、内検】

越冬突入まで後少し。長雨も終わったので今日から越冬に向けての終盤戦開始です。1回目の内検では、群の状態を把握します。貯蜜量、状態、働き蜂の量、産卵の様子。ダニの寄生具合などを確認します。2回目移行は、状況に合わせて餌やりなどを行っていきます。


↑群ごとに耐暑性や産卵具合、ダニの寄生率が異なります。8月上旬と蜂量が変わらない群もあれば、大きく蜂量が減っている群もあります。



↑蜂量が大きく減った群の産卵圏の様子。お腹が空いている上に、働き蜂の量が少ないです。巣碑枠の整理を行ない密度を上げると共に、餌をしっかり与えます。産卵は綺麗に行われているので、これからが楽しみです。


↑砂糖水を与えた後の巣箱内部の様子。

西洋蜜蜂 長雨の終焉 21年8月20日

【主な作業:見回り、内検】

長すぎた雨がやっと終わりを迎えそうです。雨上がりは大スズメバチの襲撃に注意が必要なため1日に3回、朝一、昼、夕方の3回見回りを行います。今日は夕方雨だったので朝一と昼の2回のみ行いました。


↑予想通りでした。雨が上がると直に襲撃が始まりました。


↑2階の巣門が充分に塞がっていないため蜜蜂が大スズメバチと戦ってしまい犠牲が出てしまいました。※巣門をしっかりと塞いだ後の様子。

見回りの最中に巣箱の側面に蜂球を発見。雨の前に女王蜂が突然死し、変性王台を作っている群があったので今日内検予定でしたが、分蜂したようです。


↑回収を終えた後の様子。この時期は雄が少ないのでいつもなら王台は全て除去して合同するのですが、今回は流れに任せます。

西洋ミツバチ 頼りになるアニマルバスター! 21年8月19日

【主な作業:見回り、草刈】

雨が続いています。ここまで長いと貯蜜が心配になって来ます。心配は貯蜜以外にもあります。電気柵のバッテリーです。太陽光で充電するタイプなので雨が続くと充電が出来なくなってしまいます。

ということで見回り。見回って正解でした。熊か猪が電気柵に触れたようで、電気柵ワイヤーが一部外れていました。


↑電気柵に触れて暴れたのでしょうか?草が一部倒れていました。


↑電気柵の外側のワイヤーの下が掘られていました。掘り方から熊のような気がしています。

電気柵(アニマルバスター)のおかげで被害は無かったです。ワイヤーの一部が草に触れていたので草刈をしてワイヤーを張り直して本日は終了です。


西洋ミツバチ アピバール投与完了 21年8月11日

【主な作業:見回り、内検】

明日から長雨の予報。今日中にアピバールの投与を終えるべく、通常よりもかなり気合を入れて作業しました。

まずは見回り。熊は罠にかからず、電気柵にも触れた様子がないです。大スズメバチの襲撃もなく、平穏に朝を迎えられました。ありがたい。


↑罠の前まで獣道が出来ていましたが、罠に入っていませんでした。


↑見回りの時、始めに確認するのは捕殺器の捕殺部分。ここに働き蜂がいる場合は、襲撃されていたり、捕殺部分に大スズメバチなどが入っています。


↑今回は黄色スズメバチでした。放置すると働き蜂を殺すので、バーナーで焼却します。

見回りの後は、アピバールの投与。


↑アピバールを投与した巣箱内部の様子。

アピバールは9月下旬まで入れておきます。種蜂の秋の販売ですが、アピバールの投与を9月下旬に終えダニの状況を確認し、10月上旬にお渡しとなります。

西洋蜜蜂 熊 21年8月8日

【主な作業:見回り、内検】

蜜蜂を守る為、いつも用心に用心を重ねていますが、ほんの少しの油断から被害が出てしまうことがあります。見回りに行くと、付けてはずの捕殺器が転がっています。やられたと瞬時に悟りました。熊に1箱やられました。


↑10枚満群の群が教われました。


↑蓋には噛んだ跡がありました。


↑巣箱の近くには大量の蜂が死んでいました。7枚分の蜂を失いましたが、女王蜂は健在。越冬できる板数ですが、この後チョークになる恐れがあります。要注意です。

今回熊にやられた原因は電気柵のパワーユニットのバッテリーの老朽化に伴う電圧の低下と草です。ワイヤーが切られていなかったので、電圧低下だと判断しました。

7日程前からバッテリーを気にしていました。次にローパワーになったら交換予定でしたが、電圧の確認は行っていませんでした。あまい、本当にあまい。分かっていてもやらないなら、知らないのと同じです。明日は概念、過去は解釈。今が全てで、今に全力を注ぐと何時も思っているのですがこの結果です。食べられた蜜蜂には本当に申し訳ないです。

これ以上の被害を出さないため、まずは市役所に連絡。猟友会に罠を設置してもらいました。


↑設置した罠。今日の夜が勝負とのこと。熊には申し訳ないですが、捕まって欲しいです。

バッテリーを今日中に入手できないので、パワーユニットごと交換。そして、ワイヤーに触れていた草を刈りました。最後に熊が侵入したと思われる場所の電気柵を三重にしました。


↑三重にした電気柵。ワイヤーを気にしない恐れがあるので三重にしました。電気柵に触れれば侵入は諦め、餌の入っている罠に入るとのこと。どうか捕まりますように

※写真右側。オレンジの台に乗っているのが今回被害を受けた群です。7枚箱に被害を受けていない4枚の巣碑枠が入っています。

西洋ミツバチ 女王蜂導入 21年8月6日

【主な作業:見回り、内検、女王蜂導入】

蓮と言えばピンク。花の色はピンクのみだと思っていましたが白がありました。ホームセンターで見つけて一目ぼれした白色の蓮が開花し、蜜蜂は訪花していました。







本日は、見回り→内検→女王蜂導入の順番で作業を行いました。女王蜂は血統がとても大切です。どうしても調子が悪い血統がいるので、働き蜂の一部を分けてもらい女王蜂を導入することにしました。


西洋蜜蜂 捕殺器設置 21年8月5日

【主な作業:内検、捕殺器設置】

高温の日々が続いています。作業できるのは午前中のみです。1秒も無駄にはできません。いつも以上に入念に段取りを立て、準備をしています。今日は雄の切除のための内検と捕殺器の設置を行いました。殆どの群で雄の育成が終わったので、明日から駆除剤を投与します。

内検の後は捕殺器の設置。ほぼ設置作業を終えることができました。

西洋ミツバチ 見回り開始 21年8月4日

【主な作業:内検、捕殺器設置】

命をかける場合、攻める側の優位性は揺ぎ無い。大スズメバチの襲撃が開始される時期になるといつも思います。襲撃がもっとも早く起きたのが8月6日だったので、少し余裕を見て今日から見回りを開始しました。襲撃はなく、無事平穏な1日となりました。

8月の飼育のポイント

キーワード『大スズメバチ
8月、お盆過ぎになると大スズメバチの襲撃が始まります。大スズメバチは集団で蜜蜂を襲い数時間で全滅させてしまいます。大切な蜜蜂を大スズメバチから守るため、大スズメバチに関して詳しく解説します。

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