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2015年7月の養蜂日記

西洋蜜蜂 巣碑枠の移動と給餌 2015年7月29日

夏に欠かせないミソハギが開花し始めました。


今日は3枚群に蓋蜂児枠を1枚入れる作業を行いました。

蓋蜂児枠を移動させるのは病気の蔓延、ダニの寄生拡大、群の失速などの理由から
私は原則行わないのですが3枚群では越冬と来春の立ち上がりが厳しいので
今回は特別に行いました。

蓋蜂児枠を抜き出す群を選ぶため内検をしていると女王蜂がいなくなり
王台ができている群を発見!

この群の女王蜂は今年の5月上旬に誕生した物で、現在8枚群と優秀だっただけに残念
です。王台が複数あったので2箱に割り出しました。

新しい女王蜂が無事誕生してくれることを願います。

割り出しをした後は給餌です。餌が枯渇している群は解消できましたが
十分な貯蜜ができていない群があるので給餌を行いました。


↑巣門に取り付けるタイプの給餌器に群がる働き蜂


↑巣門に取り付けるタイプの給餌器に群がる働き蜂のアップ

明日は2回目の農薬散布があるので立会います。

西洋蜜蜂 蜂蜜草 種まき 2015年7月28日

↓巣箱の屋根で見つかったセミの抜け殻。



↑抜け殻のアップ

今日の作業内容は引き続き給餌と蜂蜜草の種まき、女王蜂の確認です。

蜂蜜草は7~9月に開花する1m程の蜜源植物です。蜜蜂がとても好きな花で良質の
ハチミツが採れることから蜂蜜草と名付けられました。

秋の餌の確保に役に立てばと種を購入し、本日蒔きました。


↑蜂蜜草の種を蒔いたプランターの様子。

蜂蜜草は発芽率が10%程度と非常に低いので無事芽が出てくれるのか心配です。
種は300巻いたので、30株育って欲しいと願っています。

種を蒔いた後、カーニオランの女王蜂が受け入れてもらえたか確認作業を
行いました。女王蜂を探すため巣碑枠を取り出すと巣箱の底に働き蜂の死骸が
見えたので失敗したと思いました。

念のため巣碑枠の様子を見ると女王蜂は健在でした!!
無事受け入れて貰えました。

ただ受け入れの時に女王蜂のお供のカーニオランの働き蜂は全て殺されてしまっ
たようです。必死に女王蜂を守って戦ったんだなと思うと切なくなりました。


↑女王蜂を守るために戦い死んだ働き蜂の様子

色々ありましたがカーニオランの女王蜂は今回は全て受け入れて貰えました。

西洋蜜蜂 女王蜂のリリース 2015年7月26日

再導入した女王蜂をリリーズしました。働き蜂の受け入れ態勢は十分とは言えま
せんが、女王蜂が到着してからの日数を考えるとこれ以上カゴに入れておくのは
厳しいと判断しました。受け入れて欲しいです。

西洋蜜蜂 給餌の続き 2015年7月25日

暑さに体が慣れて来ましたが、体力的に厳しい日々が続いています。

昨日に引き続き給餌を行いました。視界が悪くなる程の大量の汗をかきながらの
でしたが、蜜蜂に触れることが非常に楽しく、本当に養蜂が好きなんだと
痛感しました。

養蜂、蜜蜂が好きなんだと思うたびに思い出す言葉があります。

以前テレビで歌手が、生きるために歌うな、歌うために生きろと言っていました。

その言葉を聞いて、自分も生きる(稼いで生活を成り立たせる)ためではなく、
養蜂をやるために生きてみたい、とことん蜜蜂に向き合って、追求したいと感じました。

家族や日々の生活がある中、そこまで思いの純度を上げることは難しいですが、
これからも探求する気持ちを持ち続けたいと感じています。

そんなことを感じながら、50箱の内検を行い約40Lの砂糖水を与えました。


↑砂糖水と一緒に与えた代用花粉。合計2kg程を与えました。

かなりの量の砂糖水を与えていますが、まだ貯蜜量が十分ではない群があるので
引き続き給餌を行う必要があります。

昨年まではこの時期にこれだけ大量の給餌が必要になることはありませんでした。

今年は異常気象や春先に大量発生した毛虫の影響でしょうか、色々な植物の開花
状況がおかしかったです。例えば、同時に咲くことのない花が同時に咲いたり、開
花が早かったり、開花しなかったりなどです。

例年では6月下旬まで採蜜ができる蜂場では、6月中旬以降全く蜜が吹かなかった
です。かと思えば、6月以降流蜜しない蜂場では7月中旬に流蜜し無駄巣が作られ
ていました。


↑7月中旬を過ぎてから作られた無駄巣。溶かしてキャンドルの材料にします。

これほど昨年の状況が違うのは初めてです。
昨年までのことは忘れて蜜蜂にしっかりと向き合う必要があると痛感しています。

経験が邪魔をする!今年はそんな感じです。

西洋蜜蜂 給餌 分蜂 女王蜂再導入 2015年7月24日

今日も暑い一日でした。

カーニオランの女王蜂を5日が経過しても受け入れてもらえない群があったので
新しく割り出しを行い導入し直しました。

受け入れ群の割り出しを雨の間に行ってので外勤蜂の数が多くなり働き蜂の老化が
進んでたのが受け入れてもらえないない原因ではないかと推測しています。


↑導入し直した女王蜂の様子。

女王蜂の再導入をした後は給餌を行いました。
雨の影響もあり全く貯蜜がない群がありいつもよりも多くの餌を与えました。


↑いつもより多くの餌を与えた巣箱内部の様子。

給餌をして歩いていると2箱分蜂してしまっていることに気がつきました。
7月20日にも分蜂が起きましたが、例年この時期に分蜂は起きないので
7月20日に分蜂が起きたにもかかわらずこれ以上は起きないと油断していました。

養蜂家とは蜜蜂に寄り添う黒子だと思っているのに、まだその認識が甘く油断、
おごりがあります。分蜂してしまった群には申し訳ないですが、気を引き締める
いいチャンスを貰ました。

分蜂してしまった群には王台がいくつもあったので巣碑枠の整理とともに割り出し
行いました。

夕方まで給餌を行い、最後は女王蜂を受け入れてもらえなかった群の合同作業を
行って今日の作業は終了しました。

明日からは内検の行い方を変え、王台の確認も行うようにします。

西洋蜜蜂 草刈 2015年7月23日

先日からの雨が降り止みません。

雨の合間に草刈をしました。この時期は草の伸びるスピードがとても早くあっとい
間に巣箱が草に埋もれてしまいます。草に埋もれると風通しが悪くなり、巣箱の
湿度が上がってしまいます。

湿度が高くなると病気になりやすいので草刈は定期的に行う必要があります。


↑草刈をした後の蜂場の様子(翌日撮影)。草がなくなり風通しが良くなりました。

明日は天気がよくなるみたいなので給餌を予定しています。

西洋蜜蜂 無人ヘリ 農薬散布 2015年7月21、22日

21、22日は田んぼのカメムシ対策に無人ヘリでの農薬散布に立ち会いました。


↑農薬を散布する無人ヘリの様子。


↑農薬を散布する無人ヘリの様子(アップ)

全てではありませんが、農薬の中には昆虫には有害だけれど、人間には無害とされ
る物がありますが、昆虫には有害だけど人間に無害ということありえないと感じて
います。自分の体や子供達に及ぶ影響を考えると怖くなり体が震えました。

農薬散布は蜜蜂だけではなく人間にも害が及ぶ可能性が高いのですが、カメムシ
が米に寄生すると米が黒くなり米の価値が下がるので農薬の散布は欠かせない
そうです。※味は変わらないと聞いています。

農薬を使用しないで育てた米を高く買い取る制度が出来て欲しいですが、叶うこと
はないでしょうね。

昨年は多大な被害を被ったため話し合いを何度も重ねましたが、立場が違い人
間が理解しあうことは基本的に無理だと痛感しましたが、農薬の散布時間、散布
ルート、農薬の種類の変更などをして貰えました。理解しあうことは無理でも知り
合うことはでき歩み寄ることはできると感じました。

散布が終わった後蜂場の様子を見てきましたが、昨年のように大量の蜜蜂が死ん
でいることはありませんでした。

この農薬散布は後2回も予定されています。

西洋蜜蜂 台風の後の分蜂と内検 2015年7月20日

台風の被害は出ていないでしょうか?私の蜂場では被害は出ず台風は過ぎ去って
くれました。

カーニオランのその後の様子の確認をしようと蜂場に行くと分蜂が起きているでは
ありまんか!!

この時期の分蜂は初めてで驚きました。今までは7月を過ぎると流蜜が非常に少な
なるめ分蜂が起きたことがなかったため油断していました。

分蜂群は無事回収できたので一安心です。分蜂群を回収した後にカーニオランの女
の状態を確認しました。

カーニオランは働き蜂の受け入れ態勢が整っていたのでカゴから女王蜂を出しまし
た。無事受け入れてもらえるのか、産卵をしてくれるのか、ドキドキです。

女王蜂をカゴから出した後は出張メンテナンスに出かけました。
採蜜の間、借りた土地に置いていた蜜蜂を引き上げたいが体力的に厳しいから
手伝って欲しいとご依頼頂きました。

引き上げ作業は蜜蜂が蜜を集めに行く前の早朝に行うか、全ての外勤蜂が帰って
来た後今の時期は19時過ぎのどちらかに行います。

今回は19時に引き上げ作業を行いました。どの巣箱も軽く給餌の必要があると
感じたのでその旨を伝え作業は終了しました。


↑引き上げてきた巣箱の様子。
北風と雨を避けるため小屋の軒先に設置しました。
湿気対策にパレットを敷いて、さらに屋根も設置。飼われている方の愛情が伝わっ
て来ます。

西洋蜜蜂 カーニオラン 到着 2015年7月18日

カーニオランの女王蜂が届いたので導入の作業を行いました。


↑導入したカーニオランの様子。背中に青いシールが貼られているのが女王蜂。

カーニオランはスロベニアなどで飼育されている蜜蜂です。体は黒色です。

暑さに弱く、寒さに強いと言われています。その他の特徴としてイタリアンよりも
少ない働き蜂の数でも越冬できる、イタリアンよりも大人しいなどがあります。

イタリアンよりも分蜂性が強いとされますが、イタリアンでも分蜂性が強い物も
いるので一概には言えないと感じています。

個人的には非常におとなしく、黒色の体色が好きですが、春の立ち上がりが
遅いのが気になりますが一度は飼育してみて欲しいです。

※カーニオランの女王蜂は秋の終わりになりこの先流蜜がなくなると察知する
と産卵が停止します。イタリアンに比べ産卵が停止するのが早いです。

そのため冬の間の働き蜂の数イタリアンよりも少なくなるので春の立ち上がり
遅くなるのではないかと考えています。

そのため秋の流蜜状況によって春の立ち上がり具合は大きく異なる場合があると
推測しています。

カーニオランを飼っている方情報交換しましょう!!

西洋蜜蜂 新しい血統のその後 2015年7月17日

7月10日にカゴから開放した女王蜂のその後様子を確認しました。
女王蜂は産卵を開始するまで地位が不安です。そのため導入後は産卵を
開始するま不要な内検を避けることが重要で、私は7~10日間は内検をしない
ようにしています。

女王蜂は2匹とも無事産卵をしてくれていました。

↑今回導入した女王蜂の様子

どんな女王蜂なのか今後がとても楽しみです。

西洋蜜蜂 出張メンテナンス 内検 2015年7月13日

前回の出張メンテナンスの続きで女王蜂の産卵を確認しました。
残った9箱の内、2箱が交尾飛行に失敗してしまいました。


↑交尾飛行に成功した女王蜂。この個体は体が大きいです。
女王蜂は体が大きい方がいいと言われていますが、体格が小さくてもよい
個体もいます。生まれて来た女王蜂は体格に関係なく全て愛おしく感じます。

失敗した群は産卵を開始した群に合同しました。合同作業中にダニを発見。
さらに、羽化不全の働き蜂が多く見られたので薬の投与も行いました。


↑ダニの薬を投与した巣箱内部の様子。
※巣碑枠の枚数が6枚なので薬の投与量が少ないように見えますが、分割板
の外側は蜜枠です。薬の投与量や期間はメーカーの指示に従っています。

西洋蜜蜂 女王蜂の開放 2015年7月10日

7月8日に導入した女王蜂の様子を確認しました。

2箱は働き蜂の受け入れ態勢が整っていたので女王蜂を籠から出しましたが、
1箱の女王蜂はカゴの中で死んでいました。

死因は何だろと詳しく観察した結果、女王蜂のお供として入って働き蜂5匹程が
全てお尻の毛が抜けて死んでいることに気がつきました。

輸送中のストレスではなく病気が原因だと判断しました。楽しみにしていたのに
残念です。残りの2匹が無事産卵を開始してくれるのを願います。

西洋蜜蜂 新しい血統の導入 2015年7月8日

来年を見据え新しい血統を導入しました。関東の養蜂家から3匹の女王蜂
を購入しました。

女王蜂はお供の働き蜂数匹と一緒にカゴに入れられて送られてきます。


↑女王蜂が入っていたカゴ
女王蜂の導入は難しく働き蜂に殺されたり、輸送時のストレスが原因で導入中に
死んでしまう場合があります。

導入の方法を簡単に紹介します。

健康な群から3枚巣碑枠を選び出し無王群を作り出し、そこに女王蜂をカゴごと
入れます。

働き蜂は初めは女王蜂を殺そうとしますが、3日程で新しい女王蜂を受け入れます。

働き蜂の受け入れ態勢が整った段階で女王蜂をかごから出さないと働き蜂に咬み
殺されてしまいます。

以上が導入方法の説明です。

受け入れ態勢が整ったかどうか判断するには経験が必要です。

西洋蜜蜂 今年最後の割出群 内検 2015年7月4日

6月下旬に割り出した群の産卵の確認作業と屋根の設置作業を行いました。
14箱全て交尾飛行に成功してくれました。

交尾飛行に成功したのは優秀血統のハッピーグレイトなので来年が楽しみです。


↑産卵を開始したハッピーグレイトの子供

来春販売予定の種蜂の一部はハッピーグレイトの子供を予定しています。
来春まで大切に育て、産卵状況などからさらに優秀な群を選抜しお届けします。

割り出した群の中には3枚群があるのでしばらくしたら他所の群の蓋蜂児枠を
導入する必要があります。

産卵の確認をした後、屋根の設置作業を行いました。
以前から屋根がないことが気になっいましたが、素材が決まらずこの時期に
なってしまいました。

巣箱に雨が当たると湿度が高くなり病気になりやすいです。湿度から蜜蜂を守る
ために屋根は欠かすことができません。

また、屋根には巣箱の温度の上昇を抑える大切な役割があります。

直射日光が当たると巣箱の蓋の温度は50度を超えることがあります。巣箱の温
度が上がりすぎるとミツバチに大きなダメージを与えるため屋根の設置は必須です。



↑屋根を設置した巣箱の様子。
巣箱の水没防止、湿度の上昇を抑えるため10センチのコンクリートブロックの上に
巣箱を設置。

屋根は断熱性の高い発泡スチロールを使用したかったのですが、風に弱く固定し
ても割れ飛んでいくことが多いので今回は3センチのベニアにしました。

ベニアを蓋の上に直接置くと熱が伝わってしまうと考え3センチの角材をベニアの
下に置きました。温度の具合はいかがでしょうか?快適に過ごして欲しいです。

西洋蜜蜂 出張メンテナンス 2015年7月3日

以前出張メンテナンスで割り出した群の内検を行いました。割り出した群は10群。
その内9箱で無事女王蜂が誕生していました。1箱はダメでした。

女王蜂の誕生を確認したので10日後に内検を行い産卵の確認を行います。

2014年の養蜂日記はこちらからご覧頂けます。

2014年の養蜂日記

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