2023年12月の山田くんの養蜂日記
Bee Life,Be Happy!!
蜜蜂は日常をとても豊かにしてくれます。
天気・気温・四季の移ろい・花の開花が気になるなど、沢山の変化を感じさせてくれるからです。
蜜蜂を通じ、自分は自然の一部で、自然と繋がっていることを痛感し、独りじゃないんだと励まされます。あなたにもより心豊かな生活を送って欲しい。日々そんな思いを抱きながら蜜蜂を育て続けています。
こだわりいっぱい、夢いっぱい。蜜蜂育成の様子を紹介します。
24年の春お届けの山田くんの種蜂は12月10日から受付けを開始しています。
西洋蜜蜂 クリスマス寒波 23年12月22日
【主な作業:巣礎張り】
クリスマス寒波が襲来して大雪が降るかという予報が出ていたので心配していたが、有り難いことに雪は降らなかった。
今日は巣礎張り作業。
今日で3割張り終えられた。
西洋ミツバチ ロングフレーム(巣枠) 23年12月21日
【主な作業:蜂場の片付け、巣箱の部品搬入】
巣箱の部品は毎年2回に分けてお願いしている。2回目の部品を搬入して貰った。
今回は巣箱だけでなく巣枠も作る。
写真では分かりにくいが、流通している巣枠よりも縦の板が長く組み上げると正方形に近い形状になるので、勝手にロングフレームと呼んでいる。日本では長方形の巣枠のみが流通しているが、ハーフサイズ(半じょうだけ)の継箱を使用する海外では正方形に近い巣枠も流通している。昨年試した所、とっても良かったので今後販売する予定。
日本では1種類の巣箱、1種類のフレーム(ラ式とホ式の違いはあるが、サイズは同一なので1種類と表記)で蜜蜂を飼育している。一方海外では色々なタイプの巣箱やハーフ、ノーマル、ロングフレームなどがあり、多様化している。
自分にあった養蜂スタイルを確立するためには、色々チャレンジをする必要があると考えて、その時に役に立ちたいと思っている。これからは養蜂のスタイルも多様化すると考えているし、多様化して欲しい。
西洋蜜蜂 巣門の幅調整 23年12月20日
【主な作業:捕殺器の片付け、巣門の幅調整】
ミツバチの敵は地上だけでないと痛感した一日だった。
クリスマス頃に強烈な寒波の予報。彼らのリズムを大切にしているので、寒さ対策は、巣箱内部のスペースを潰すことと、巣門の幅の調整のみとしている。巣箱内部への手入れは終わっているので、今日は巣門の幅の調整。7枚箱は3cm程、10枚箱は5cm程に狭くする。
作業のために蜂場に移動。直に異変に気が付く。1つの巣箱がかなり傾いている。
巣箱の土台の下にネズミか何かがトンネルを掘ったようだ。倒れて蓋が開いたり継箱が外れば、凍死してしまう恐れがある。倒れる前に気が付いてよかった。
巣箱と土台をどかして、穴を足で埋め踏み固め、元に戻すと作業の刺激に興奮してミツバチが巣門から出て来た。かなり興奮しているので煙を吹きかけても駄目。この群だけは巣門の調整が出来なかった。
※12月上旬まで襲撃されていた近くの巣箱の巣門の中に大スズメバチが死んでいるのを発見。しまった!!やられたかもと大慌てで巣箱を開ける。
ミツバチは無事に生きていた。巣箱の外と中にも死骸はないので、襲撃に入ったが失敗に終わったようだ。ミツバチは天敵だらけ。
半日で巣門の幅の調整を終えることが出来た。ミツバチが寒い思いをしているのに、自分だけ暖かく過ごすのはとっても嫌なのでもっと早く調整をしたかった。遅くなってしまったが、これで幾分寒さも和らいでくれるだろう。気持ちが軽くなった。
西洋ミツバチ 巣礎張り 23年12月19日
【主な作業:巣礎張り】
巣礎の張り直しを開始。
やらかしたことが2つある。
1つ。巣礎付き巣枠を注文し過ぎた。例年100枚程度しか余らない巣枠が今年は800枚程余ってしまった。巣礎は高温で変形してしまうので、翌年には使用できない。張り直さなくてはいけい。
変形した巣礎。
やってしまったしまったことの2つ目が埋線器。巣枠を巣礎に取り付ける為には、巣枠の針金を巣礎に埋め込む必要がある。針金をそのまま押し付けても巣礎に食い込むだけで外れてしまうので、針金に熱を加え巣礎を溶かして埋め込む。熱を加えて針金を埋め込む機械を埋線器といい、ローラー式、ヘラ式など色々な形がある。
私が使っている電気式ローラー型埋線器。
もっとも短時間で埋線できると聞き購入したのが下の埋線器。
1枚数秒で処理できる。素晴らしい!!設定通りであれば。この埋線器には、種類がある。亜鉛メッキ対応のタイプとステンレス対応タイプ。何も知らない私は、というか調べなかった私は亜鉛メッキタイプを購入。
いざ試してみると全くできない!なぜ?答えは簡単。今購入している巣枠の針金はステンレス。ということで800枚、ローラー式でやりきるしかない。気合だ気合!!時間ならある(涙)何事もよく調べてから行動しよう。身に沁みた。
※私が持っているタイプでよければ半値でお譲り致します。説明書付いています。希望者は連絡下さい。天板についている蝋は綺麗に落とします。
西洋蜜蜂 巣箱修理 23年12月18日
【主な作業:巣箱修理】
今日は巣箱の修理。経年変化しやすいハカマの修理。
修理を終えた10枚箱と7枚箱。初期のタイプなので釘で作ったので修理は大変だった。
なぜ修理でるように作らないのか?養蜂を始めしばらくしてから感じた疑問。流通している巣箱は全て釘で作られている。そのため修理が難しい。壊れる場所にもよるが壊れたら廃棄するしかない場合が多かった。もったいない。巣箱は高いから・・・。
時間は流れ。オリジナルの巣箱を開発してしばらく経った頃。せっかく開発した巣箱だからずっと使いたいし、長く使って欲しいと思うようになったこともあり、修理できるように釘をビスに変更した。修理を受け付ける体制も整ったので来年から、一番経年変化しやすいハカマの修理の受付けを開始します。詳しくは年明けに巣箱のページに記載しますのでしばらくお待ち下さいませ。
西洋ミツバチ 捕殺器 洗浄 23年12月14日
【主な作業:捕殺器洗浄】
全ての巣箱が完成。巣箱作りの後は捕殺器の洗浄。
前から洗わなくてはいけないと気になっていたので、洗い終えられて気分もすっきり。約4ヶ月半ミツバチを大スズメバチから守ってくれた捕殺器。欠かせない器具です。ありがとう。
後は、給餌器と分割板の洗浄のみ!!
西洋ミツバチ 餓死防止 23年12月10日
【主な作業:見回り、餓死防止作業】
見て下さい。この可愛い姿(写真がいまいちで、かわいらしさが半減してしまった)
暖かくなると行動開始。トイレや餌集めに出かけます。直に気温が下がるこの時期は、巣箱に戻るまでに冷えて死んでしまうこともあるので、早く帰っておいでと声をかけられずにはいられない。
今日まで気温が高い予報。貴重な高温。餓死予防に空巣と蜜枠を交換した。ミツバチは仲間との絆がとても強い。餌を皆で均等に分けているので、皆一緒のタイミングで餓死してしまう。寒い中、ひもじさの中で死んでいったと考えるだけで胸が張り裂けそう。だから、餓死したミツバチを見ることの辛いこと、辛いことこの上無し。だから絶対餓死だけは駄目!!
餓死予防の一番よい手段が空になった巣碑枠と蜜枠の交換。追加ではないので注意が必要。
ミツバチは寒くなると蜂球といって球状になり保温性を上げ凍死を免れてる。蜂球になると基本的には上方向には動けるが、左右の移動は難しい。以上のことから、ミツバチが触れられる場所に入れる必要があるので、追加でなく交換となる。
↓2階建てで越冬中の群。矢印のある巣碑枠が交換した物。この真下に蜂球を作っている。
例外的に追加の場合もある。それは、単箱(1階建て)の群でどの枠も貯蜜が不足気味という場合で、私は半丈(高さがハーフサイズ)の蜜枠が入った半丈の継箱を上に乗せている。気温が下がるまでに無事蜜枠の交換(一部追加)を終えることができた。
※本日から24年の種蜂の受付けを開始しました。有り難いことに越冬群の早期お届けは初日で完売しました。本当にありがとうございます。多産、健康、温和なミツバチをお届けできるようにこれからも一生懸命がんばります。
西洋蜜蜂 寒さ対策 完了 23年12月9日
【主な作業:寒さ対策、植物のメンテナンス】
気温が上がるまでに蓮を植え替えた。蓮は成長が早いので植え替えをしないと株が込み合って花が咲かなくなるらしい。植え替えたのは白色の蓮と大賀蓮。大賀蓮は頂いて3年が経つが、花が咲かない。どうしたら咲くのか全く分からない。来年は肥料を多くして様子を見る予定。
気温が上がったら寒さ対策。本日で全ての群が完了した。全群越冬できそうだったので一安心。貯蜜量に不安な群が数群あるので明日蜜枠を投入する。明日からの予約は予定数を受けられる。後は、捕殺器、給餌器、分割板の洗浄、草刈、蜂場の整理整頓。年内に終わるのだろうか(汗)
作業の後は、ラベンダーセージを移植。ラベンダーセージは花期が6月~11月と非常に長く、また栽培は非常に用意。蜜源何がいい?と聞かれたら一番最初に推奨している。
西洋ミツバチ 寒さ対策 キャンディ 23年12月7日
【主な作業:寒さ対策】
昨日と同じ作業。巣門の様子を確認。蓋を開け蜂量を確認。巣箱を片手で持ち上げ貯蜜を確認。僅かでも軽くなり始めていると感じた場合は、キャンディを投入。
※越冬中に与える餌として最高なキャンディ。今年も販売を予定していたが、管理の難しさから販売を終了した。キャンディは高温に弱く、一度柔らかくなると元に戻らない。弊社でも2ケース程が柔らかくなってしまった。よい餌が登場したら紹介します。
新聞紙を二重にして巣碑枠の上に敷いて蓋を閉じれば作業は完了。
西洋蜜蜂 寒さ対策 23年12月6日
【主な作業:寒さ対策】
早く気温が上がって欲しいと思いながら、蜂場の草の片付けからスタート。気温が上がり蜜蜂が飛び始めたので作業開始。
久しぶりに巣箱を開け、蜜蜂とご対面。元気な姿を見るととても嬉しくなる。このまま見ていたいが、命がけで作った熱を奪ってしまうので速攻作業に取り掛かる。
作業は簡単。巣箱内部にスペースがある場合は新聞紙を詰め、巣碑枠の上に敷く新聞紙を2重にし、最後に貯蜜を巣箱の重さから確認する。
気温が下がると作業は出来なくなるので時間との勝負。1つの蜂場を終え、2つ目の蜂場へ移動。昼ごはんを流し込んで作業再開と準備をしていると、大スズメバチを発見!!
ここは先月末に粘着シートに大量の大スズメバチがかかっていた蜂場。慌てて粘着シートの様子を確認すると生きている大スズメバチが大量にかかっている。
手前の粘着シートが11月末に設置した物。この時期にこれだけの数がかかるのは初めて。幸い被害は無し。これからは12月中旬までは油断できない。
今日は3分の1を終えられた。朝がかなり寒くしっかりと着こんでいたので作業が終わると汗だく。久しぶりに蜜蜂に触れられたのでとっても幸せな1日だった。
西洋ミツバチ 胴体完成 23年12月5日
【主な作業:巣箱作成】
巣箱の胴体が完成。
後は、蓋と底板を取り付けるだけ。明日からは気温が高い予報なので、巣門を狭め新聞紙を詰める予定。
工場での作業を終えた後にローズマリーを植え、アメジストセージを移植した。畑がかなり整って来たのでとても気持ちがよい。来年こそ綺麗な状態を維持するぞ!!
西洋蜜蜂 見回り 23年12月4日
【主な作業:巣箱作成】
10枚箱の胴体が完成したので今日は7枚箱の胴体作り。
今日は気温が高くミツバチが活発に出入りしていた。羽音は福音。羽音に溢れる蜂場でミツバチを見ていることはとっても幸せ。
寒くなって来たのでぼちぼち冬支度をしようかなぁ。冬支度といっても昔と違いとっても簡素。巣門を狭くして巣箱内部に空間があれば新聞紙を詰めるだけ。ミツバチは熱を作れるので寒さにはとても強い。過保護は厳禁。ミツバチを信じて、最小限の手入れをする。
12月の飼育のポイント
キーワード『越冬』
12月になると気温が一気に低下します。蜜蜂にとって過酷な季節冬の到来です。12月の飼育のポイントを紹介します。
山田くんの養蜂講座 第36章 見回り・・詳細はこちら
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