山田くんの養蜂講座36回 12月の飼育のポイント 見回り


山田くんの養蜂講座第36回では、12月の飼育のポイント見回りに関して説明します。12月は越冬が開始される季節です。越冬の間蜜蜂は冬眠はしません。温度を保つため蜂球を作り蜂蜜を食べながら春を待ちます。そのため定期的に貯蜜量の確認などが必要となります。

外気温が低い12~2月下旬(地域によっては3月下旬)までの間は、巣箱を開けて内検を行うと蜜蜂にダメージを与えてしまうので、1週間に1度見回りを行い、巣箱の外の様子から蜜蜂の健康状態を推測します。見回りの確認のポイントを3つ紹介します。

見回り確認の3つのポイント

ポイント①巣門の様子
落ち葉や雪などで巣門が塞がっていないか確認して下さい。雪が積もった場合は、巣箱の上と巣門の前の雪を取り除きます。雪が乗ったままだと巣箱が冷えてしまい蜜蜂にダメージを与える恐れがあります。また、巣門が雪で塞がると換気不足が起き蜜蜂が死んでしまいます。


 ↑雪が積もった場合は雪かきを行う。


 ↑雪を降ろした巣箱の様子。雪で巣門が塞がらないように雪を降ろす。

 巣門の前に大量の蜜蜂が死んでいないかも確認します。大量に死んでいる場合は、全滅しているか病気が発生している場合があります。

ポイント2、蜜の貯蔵量
 巣箱を持ち上げ蜜の貯蔵量を確認します。軽い場合は蜜の貯蔵量が少ないです。直ぐに給餌して下さい。※蜜枠がある場合は、蜜枠を追加します。蜜蓋を切る必要はありません。※砂糖水を与えても寒さで動けないなどの理由で食べられない恐れがあります。Beeキャンディを与えて下さい。


3、生存確認
 巣箱を軽くノックし下さい。蜜蜂が生きている場合は巣箱の中から羽音がします。

以上がポイントの説明です。見回りのポイントは12~2月まで共通です。

※22年12月12日改編