2019年11月の山田くんの養蜂日記
私は、健康、温和、多産にこだわり種蜂の育成を行っています。弊社の種蜂をご購入頂いお客さんを笑顔にしたい!種蜂なら山田くんの養蜂場と言われたい!そんな想いを抱きながら毎日の作業に励んでいます。山田くんの種蜂(西洋蜜蜂)育成日記ではその様子を紹介します。
西洋蜜蜂 餓死だけは絶対、絶対駄目 2019年11月30日
主な作業内容:見回り、給餌
年内最後の給餌。気温の上昇を確認し、給餌の前にボリジなどに水遣り。
↑蜂場北西、移植したボリジの様子。移植から1週間は水やりが必要です。結構な広さになりました。来年はこの辺り一面ボリジになる予定です。
大量の餌を必要としている群は無く、もう少しあった方がいいかな程度の群、10群に少量の砂糖水を与えました。これで年内に残っている作業は、巣箱作り、巣箱の洗浄、倉庫の整理整頓、捕殺器の撤去と洗浄、断熱材の装着のみとなりました。まだまだやることだらけですが、焦らず目の前の1歩を大事に作業を進めます。
西洋蜜蜂 巣箱仕上げ作業 2019年11月28日
主な作業:巣箱作成
今日は巣箱の仕上げ作業。昨日作った胴体に蓋、底板を合わせ巣箱に仕上げます。
↑胴体の仕上がり具合を見て、問題ない場合は焼印を押す。
↑胴体と底板は32mmの釘で固定。
↑釘が抜けないようにマスキングテープを張る。
↑完成した7枚箱の様子。同じ過程を残り4回行ない100箱を12月中に完成させます。
仕上げ作業を終えた後は、箱作りに戻りました。
↑金網をタッカーで取り付け、蜜蜂が傷つくのを防ぐ為、金網の端をハンマーで叩いて均す。
↑巣礎枠の受けを取り付け、側面の板にビス打ちのための下穴を開ける。そして側面の板を取り付け箱を完成させます。
↑完成した箱の様子。後は、ハチマキなどの部品を取り付け胴体を完成させる。
巣箱作りの後、ボリジの移植作業。本日で最後の予定。40株程移植が出来ました。ボリジの繁殖力は凄いです。
↑花壇の外側で芽を出したボリジの様子。
西洋蜜蜂 胴体作り カラスザンショ到着 2019年11月27日
作業内容:巣箱作り
本日も巣箱作り。胴体を完成させました。箱にハチマキ、ハカマ、巣門の幅調整機構などを取り付けると胴体は完成です。
↑完成した胴体の様子。
夜に注文していたカラスザンショが到着。今年植えた2株の内の1株が、落葉時に枯れたと勘違いされ半分程に折られてしまい芽が出るか不安になったので注文しました。
↑到着したカラスザンショの様子。小さいので落葉時に枝ごと落とすので見た目はただの棒のようですが、先をよく見ると新芽が有ります。
西洋蜜蜂 ティーツリー 鉢植え作業 2019年11月25日
作業内容:箱作り、ティーツリー鉢植え
段取りからかなり遅れ、やっと箱作り開始です。箱は胴体の元になる4つの板を合わて作ります。側面の板の表と裏を確認し、ビス打ちのための下穴を開け、32mmのビスで組み立てます。
作業を終えた後はティーツリーなどの鉢植え作業を行いました。
↑鉢植えしたティーツリーの様子。右前にあるのはトベラです。トベラは来春土植えにします。トベラからは寒露蜜が絞れるとか。その様子を見てみたいと思い育てることにしました。
↑耐寒性が低いティーツリーは寒さ対策のため、株元に藁を敷きました。
↑ついでにイチゴのプランターも軒下に移動。
↑セレージャも軒下に移動。1㎡になったら土植えにする予定です。もう1年かかるかなぁ。画面中央下側の黄色い葉はネコノチチという珍しい木です。流蜜量が多いそうです。こちらももう少し大きくなったら土植えします。
西洋蜜蜂 給餌 2019年11月24日
主な作業:給餌
本日は気温が上がったので、貯蜜を確認し、給餌を行いました。作業のため外に出てみると、木々は綺麗に紅葉していて、少しづつですが、確実に季節は進んでいるんだなあと感じました。
↑綺麗に紅葉したディエルビラ。
↑色づき始めたミカン。
↑山茶花に訪れる蜜蜂。
気温が上がると蜜蜂は活発に行動開始。元気な蜜蜂を見ると心が緩むと同時に嬉しくなります。
↑気温が上がり活発に行動を開始した蜜蜂の様子。
↑元気に飛び回る蜜蜂の様子1。
↑元気に飛び回る蜜蜂の様子2。
全群の貯蜜状態を確認し、給餌を本日中に終える予定でしたが、4分の1程残ってしまいました。緊急に餌を必要としている群は居ないと考えていますが、今月中には残りの群の貯蜜量を確認し、給餌を終える予定です。
西洋蜜蜂 ハナミズキ、ボリジ移植 2019年11月22日
主な作業:下穴、移植作業
まずは、巣箱のビスや釘打ちのための下穴を開ける作業から開始。作業後は外に出てハナミズキとボリジの移植作業を行いました。
ティーツリーの間に植えたハナミズキが大きくなり、窮屈になってきたので蜂場の北西の角に移植。この場所には20本ほどのティーツリーを植えましたが、残ったのはたったの4本。
↑生き残ったティーツリー。日当たりが悪く成長が鈍いですが元気です。日を遮っているレンギョは来春花の咲いた後に剪定予定です。
↑4株の内もっとも元気なティーツリー。1㎡程に成長しました。
移植のため土を耕すため鍬を入れた瞬間、ガイーという音と共に手にしびれ。よくみると大きな石が埋まっています。鍬をスコップとトンズリに持ち替え再度トライ。出てくる出てくる。大きな石。これでは根ははれません。ティーツーが枯れた原因はこの石にあったようです。ティーツリーには申し訳ないことをしました。
石を取り除き、ハナミズキを移植。ハナミズキの周りには花壇でこぼれ種から芽を出したボリジを移植しました。
↑移植したハナミズキ。支柱をして完成です。
↑移植したボリジ。根が真っ直ぐ伸びるタイプなので大きくなると移植が難しいです。
↑生き残ったティーツリーの2株は成長不良。掘りこしてみると根を張っていませんでした。石を取り除き、柔らかく耕した場所に移植しました。健康に育ってくれることを願います。
西洋蜜蜂 底板作成 ティーツリーヴィリディフローラ 2019年11月20日
作業内容:底板作成
本日は巣箱の底板作り。
↑底板は下駄と2枚の板、トタンで構成されています。2枚の板をエアーの釘打ち機で下駄に固定します。
↑完成した底板の様子。
作業後に久しぶりに花木センターに出かけ、珍しいティーツリーを見つけたので購入しました。
↑購入したのはティーツリーヴィリディフローラ。耐寒性が低いので軒下での管理が必要のようです。本来耐寒性が低い植物は手間がかかり過ぎるので育てることはないのですが、成長するまで何色の花が咲くか分からないという部分に興味を惹かれつい購入してしまいました。
↑一般的なティーツリーよりも葉が広いのが特徴です。この木は成木になると軽い霜に耐えられるとのことですが、いつが成木が分からないので、店員さんにききましたが、店員さんも分からずじまい。ネットで調べても答えは見つからず。世の中具体的でないことが非常に多いです。
西洋蜜蜂 蓋作り 2019年11月19日
主な作業:蓋作り
本日は蓋の枠に天板を取り付け、蓋を仕上げる作業を行いました。
↑天板も底板同様2枚の板で構成され、隙間はトタンの板で繋ぐ?構造です。
↑蓋は30mmのビスを使用して固定します。天板はもっとも変形しやすい場所なので、しっかりと固定するため釘よりも保持力が高いとされるビスを使用しています。
↑完成した蓋の様子。
西洋蜜蜂 蓋枠作り 2019年11月14日
主な作業内容:巣箱作り
本日は巣箱の枠を作る作業を行いました。
↑完成した枠の様子。
西洋蜜蜂 餓死だけは絶対駄目! 2019年11月13日
主な作業内容:給餌
本日は充分な貯蜜を持っていない群に給餌。餓死だけは絶対駄目をもっとうに毎年給餌は念入りに慎重に行っています。
給餌の目的は餌を与えることではなく、餓死を防ぎ越冬できる貯蜜を持ってもらうことです。そのため蜜蜂が餌を食べられる気温が高い日が続くタイミングで行うことが重要です。そのため1日に2回は天気予報を確認し、天気、気温、風速を確認しています。
↑給餌を終えた巣箱内部の様子。給餌器の外側の巣碑枠には以前は蜜が有りましたが、空になったので取り出し新聞紙を詰めました。
給餌の後は蓋の枠作り。
↑完成した蓋枠の様子。100個完成したので、次回は天板の取り付け作業を行います。
西洋蜜蜂 出張メンテナンス 2019年11月12日
主な作業内容:出張メンテナンス。
本日は加山様に出張メンテナンスでお伺いしました。伺う前にハンニチバナを土植えしました。
↑土植えしたハンニチバナの様子。開花まで2年。夏の貴重な花粉源としての活躍を期待しています。
出張メンテナンスの依頼内容:ダニの駆除状況の確認と越冬前に必要な作業の最終確認。
↑まずは巣門の前の様子から確認。薬が効いたようで巣門の前はとても綺麗でした。
↑巣箱内部の様子。貯蜜の確認、ダニの駆除剤の撤去、ダニの寄生状況の確認などをおこないました。
↑温かい地域なので雄房への産卵が見られたので、切除の仕方、切除した雄房で確認して頂きたいポイントなどを伝えました。
↑大スズメバチの姿を見かけなくなったと聞いたので、スズメバチブロックを外してもらい、さらに2階の巣門は閉じて貰いました。
↑巣門は3cm前後まで狭くして貰いました。
西洋蜜蜂 健全が疑われる最後の内検 2019年11月9日
主な作業内容:内検
まだまだ大スズメバチの襲撃が続きます。※正確には、大スズメバチは単独で襲撃をしています。しかし、粘着シートにかかった大スズメバチが出す攻撃フェロモンに反応し、関係の無い大スズメバチがどんどん粘着シートにくっつくので凄い襲撃が起きているように見えているといった具合です。
↑粘着シートにかかった大スズメバチの様子。
今日は健全が疑われる群の最後の内検を行いました。女王蜂の産卵が不調、ダニの寄生の被害が深刻などの群は、健全が疑われる群に分類し、健全群の後に内検しています。
養蜂業界では一般的に強群、弱群という言葉が使われますが、定義があいまいなことと、一生懸命生きているのに弱という言葉を使用するのが嫌なので私は基本的に使いません。今回は女王蜂の産卵が不調だと思われる群の様子を紹介します。
↑産卵が不調だと思われる女王蜂の様子。この女王蜂は、働き蜂の房に雄を産卵してしまう傾向があったので経過観察していました。
↑画面向かって右側。雄が見られます。今年は雄房の切除にかなり神経を注いでいたのでこの時期に雄が居る群はほとんど居ません。この群は働き蜂の房に雄を産卵してしまうので切除しきれず、そのためこの時期でも雄が残って居ます。
↑産卵の状態を確認。画面中央の少し盛り上がっているのが雄。以前よりも雄の数は減っています。
↑巣碑枠の全体の様子。産卵は密に放射場に綺麗に行われています。
↑他の巣碑枠も確認しましたが、どうやら産卵は順調になって来たようなので、越冬出来そうです。よかったよかった。
↑内検を終えた巣箱内部の様子。巣箱のサイズと巣碑枠の枚数がミスマッチなので巣箱を交換したいのですが、時間が足りないので今日は保留。空いているスペースに新聞紙を詰めました。
作業後に注文していたキャットミントとハンニチバナが到着しました。
↑到着した苗の様子。花壇作りは今月中に終えたいので、早急に土植えにします。
西洋蜜蜂 健全最後の内検 2019年11月8日
主な作業内容:内検
内検は健全な群から始め、健全が疑われる群を行うという流れで行い、病気の蔓延を防ぐように心がけています。
本日で健全だと推測している群の内検が終わりました。内検のポイントは、女王蜂の有無、産卵の様子、ダニの状況、貯蜜の確認など通常と同じです。
↑内検を終えた巣箱内部の様子。空いたスペースには新聞紙を詰め、結露と保温対策。貯蜜が充分な場合、蓋を開けるのは来春です。無事春を迎えられますように。
西洋蜜蜂 最後の内検 2019年11月2日
主な作業内容:内検
大スズメバチの襲撃はまだ続いています。今年の大スズメバチの数は異常です。地元のハンターさんが今年は20個の巣を捕獲し、一番重い物は9kgあったと言っていました。9kg!!聞いたことがない重さです。確認している巣はまだまだあったそうですが、取りきれなかったとも行っていました。
↑二日間でこの量です。今年は粘着シート160枚を使用。昨年の1.6倍です。
現在は年内最後の内検を行っています。貯密量、女王蜂の有無、産卵の状態、ダニの奇異具合などを確認。問題がなければ保温対策を行います。
↑保温対策を終えた巣箱内部の様子。過保護にはしないので、空いたスペースに新聞紙を詰める程度の保温対策を施します。
作業後はカクレミノを植えました。
↑植えたカクレミノ様子。夏の蜜源として非常に重要です。
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