山田くんの種蜂

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山田くんの巣箱

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2017年10月の山田くんの養蜂日記

西洋ミツバチ え?え!分蜂 2017年10月26日

作業内容:見回り、内検


気温が高く、非常に作業が行いやすかったです。蜜蜂もとても活発に行動していました。



↑元気に飛び回る蜜蜂の様子。



↑本日作業を行った蜂場。この蜂場は秋蜜があまり入らなかったため給餌が必要な群が多い。


今年はとても盗蜜が発生しやすいです。各群、充分な貯蜜量があるにも関わらず盗蜜傾向が非常に高く、砂糖水を入れたバケツに蜜蜂が群がったり、蓋を開けると直ぐに盗蜜に来るため作業がしいくです。


↑砂糖水を入れたタンクに集まる蜜蜂の様子。

現在は越冬に向けて群を整えている最中です。貯蜜量を充分にするために蜜枠との入れ方や給餌、盗蜜を防ぐため浮いた巣碑枠の撤去や巣門の幅の調整などの作業を行っています。11月頭には越冬の体制が整う予定です。

作業中に以外な出来事が!分蜂です。この時期の分蜂は異常です。女王蜂が急死し、変性王台が沢山作られたことが原因だと推測しました。

巣箱を開け、状況を確認すると推測通りで、変性王台が10個、5個は羽化済みでした。


↑羽化寸前の王台の様子。雄がいないので交尾飛行に成功する確率はかなり低いです。

この時期に分蜂が起きた場合は、王台を取り壊し合同させるのが一般的ですが、蜜蜂の流れに任せ様子を見守ることにしました。

分蜂するということは今からでも越冬に間に合うと判断したはずです。もしそうだとすれば、判断材料は何でしょうか?蜜蜂の生態は奥が深く、知らないことの方が多いです。


↑回収した分蜂群の様子。回収は大変でした。

斜面の枯れた木に蜂球を作ってしまい近づくだけでも一苦労。回収に戸惑っている間に、回収用の巣箱の蜜枠に蜜蜂が集まり始め、追い払っていると分蜂した蜂球にオオスズメバチが集まり、回収できたかと思えば逃げて別の場所に蜂球を作る始末。

再度逃げられては困るので、女王蜂を王籠に入れ巣箱に回収。明日女王蜂を開放します。

本日の作業は以上です。明日も同じ作業を行います。週末にまた台風が近づいています。進路は定まっていませんが、週末は雨の恐れがあるので貴重な晴れ間を大切にしたいです。

西洋蜜蜂 季節外れの台風 2017年10月23日

作業内容:見回り

大型で勢力の強い台風がやって来ました。昨晩は蜜蜂が大丈夫か非常に心配でしたが、2箱蓋が飛んだだけで大きな被害は無く済みました。有難いです。



↑強風で大きく傾いたティーツリー。折れなかったのでよかったです。支柱が短過ぎるので長い物と交換が必要です。

見回り中に盗蜜されている巣箱を発見!!


↑盗蜜される巣箱の様子。巣門を閉め、違う蜂場に移動させ内検を行うと女王蜂が死んでいました。死んだから盗蜜されたのか、盗蜜で死んだのかは不明ですが、残った働き蜂は合同しました。

見回りの後はホームセンターに金網を購入しに行き、ついでに鉄製の長い支柱を購入。


↑支柱をし直したティーツリー。開花した事が一度も無いので来年に期待です。

今日の作業は以上です。明日は給餌と立て直し作業を予定しています。

西洋蜜蜂 立て直し作業開始 2017年10月18日

作業内容:見回り、立て直し作業

不安定な天候が続いています。週末には台風が近づくようで、今日は貴重な晴れ間でした。今日のもっとも中な作業はダニの寄生で大ダメージを受けた群の立て直し作業です。

ダニの寄生の被害が進み、大ダメージを受けてしまった群は、始めに有蓋蜂児枠を全て諦め廃棄し2~3枚群まで圧縮します。

次に薬を投与します。有蓋蜂児がないので7日もあれば大方のダニは駆除できます。※薬が効く前提です。

薬を投入して7~10日後に、女王蜂の有無、産卵状況を確認し問題が無い場合は、立て直し作業を行います。

立て直す群が4~5枚群になるように、できる限りダニの寄生率が低い群から無蓋蜂児枠を1~2枚、働き蜂ごと抜き合同します。


↑抜いた無蓋蜂児枠。有蓋蜂児枠を移動した方が立ち上がりは良くなりますが、越冬まで後少しのこの時期に有蓋蜂児枠を移動させるとリスクが高いです。



↑②抜いた無蓋蜂児枠。今回は2枚。①蜜枠。蜂児枠の温度低下を防ぐためです。盗蜜のリスクが高い場合は空巣碑枠や分割板を使います。

合同は新聞紙を使って行います。以上が作業の説明です。


西洋蜜蜂 秋のダニ検査終了 2017年10月14日

作業内容:見回り、ダニの検査

予定よりも少し遅くなりましたが、本日で秋のダニの検査が終わりました。


↑ダニの検査の様子。

ダニの寄生の被害を大きく受けてしまっている群が十数箱ありますが、立て直せる範囲です。全滅は無く今の所育成状況は非常に良いです。後は薬が効かない群を見落とさないように気をつける必要があります。

ダニ対策で今年雄蜂巣礎を100枚程使用しましたが、取り出すタイミングが遅くなるなどした影響で去年よりも寄生率が高くなってしまいました。雄蜂巣礎を使用する群数や、使用方法などを一度見直さないといけません。

また夏の検査時には寄生率は安全値だったのに、秋の検査時には寄生がかなり進行し、重症になっている群があったので検査の時期やタイミングなども改善が必要です。

改善点や問題が見つかるのは非常に嬉しいです。ここを乗り越えるとまた新しい景色が見えと思えるのでワクワクします。

全群の検査は大変でしたが、各群の寄生状況を細かく把握でき、またどの薬が効きにくいかも把握できたのよかったです。

検査を終えた後は、巣箱の掃除と給餌、女王蜂(2母)の開放です。


↑満開のセイタカアワダチソウ。昨年よりは流蜜しています。巣箱を開けると独特な匂いがします。流蜜が太い場合は、蜂場にアワダチソウの蜜の匂いが充満します。

アワダチソウが流蜜していますが、貯蜜量が充分ではない群があるので砂糖水を与えました。後1週間程で貯蜜状態は整えられそうです。


↑巣箱の底に溜まったダニや働き蜂の死骸の様子。ダニの薬を導入すると巣箱内部が汚れるので定期的に掃除が必要です。山田くんの巣箱は掃除が簡単です。

掃除と給餌の後は2母の開放です。先日導入した女王蜂をやっと受けいてくれたので王籠から開放しました。


↑王籠を巣碑枠の上に置いて、働き蜂の受け入れ状況を確かめている様子。王籠を無視するようになったら受け入れOKなので、女王蜂を開放します。

開放後に働き蜂に噛まれないかを確認していると、女王蜂が飛んでしまいました。慌てて捕まえ巣箱に入れ蓋を閉めました。捕まえられたので良かったですが危なかったです。


導入から10日が經過したら産卵状況などを確認します。

西洋蜜蜂 ダニの検査のコツ 2017年10月13日

作業内容:ダニの検査、見回り

アニスヒソップの種を預けてから2週間以上が經過しましたが芽が出ません。


↑アニスヒソップの種を預けたプランターの様子。発芽率が非常に悪いようです。

今日も見回りとダニの検査です。ダニの検査のコツを紹介します。

コツは2つ。

コツ1、起点から3~4枚目の巣碑枠を検査する
 起点に近い巣碑枠の方が産卵回数が多くなり、ダニの寄生の影響を受けた時、羽化不全などの異常が現れやすいと考えているので検査は3~4枚目の巣碑枠で行います。


↑指で指しているのが起点から3枚目の巣碑枠。

コツ2、貯蜜量の確認。
 起点から3~4枚目の巣碑枠を選び出すために巣碑枠をずらして行きますが、ずらす時に巣碑枠をお持ち上げ巣碑枠の重さから貯蜜量を推測します。越冬時には産卵スペースの巣碑枠上部の貯蜜量が非常に重要ですが、巣箱の重さからは判断が付きにくいので、ずらしながら重さを確認し貯蜜量が充分かどうかを確認します。

以上がコツです。この他に働き蜂の数、巣箱の底の様子、働き蜂の状態、産卵状況などもしっかりと観察します。

検査結果は100%ではありません。有蓋蜂児の量などによっては検査後に一気に寄生率が上がる場合があります。そのため検査結果以外にも気を配り、寄生の拡大を見落とさないように心がけています。

西洋蜜蜂 薬が効かない チモール導入 2017年10月12日

作業内容:見回り、ダニの検査

今日もダニの検査です。

夏にアピスタンを投与したにも関わらず、寄生率が安全値まで下がらない群が多々あります。アピバールを投与すればいいのですが、できれば薬は年1回の使用に抑えたいので、獣医さんに相談したら、チモール剤を処方してくれました。

ダニはチモールの匂いが嫌いなので、働き蜂の体から離れます。そしてなぜか戻ることなく死んでしまうそうです。※チモール剤は殺ダニ剤ではないです。

どうして死ぬのかなどは謎ですが、薬ではないので耐性ができない、蜜蜂に与える負担が少ないなどのメリットがあります。その一方で薬に比べ死ぬ数が少ないので数回の投与が必要、蜂蜜に匂いが移るから使用できる時期に制限がある、働き蜂がバタつくなどのデメリットがあります。


↑チモール剤の様子。重さを測り巣箱に入れます。


↑チモール剤を導入した巣箱内部の様子。

チモール剤を導入してから2日後、巣箱の底におびただしいダニの死骸が落ちていました。今回チモールを使用するまでは、チモール剤ではダニは働き蜂の体から離れるだけで、死なないと思っていただけにビックリ!!

現在チモール剤の許可申請が出されているようですが、早く認可が下りることを願っています。※認可が下りれば獣医の診断を必要としないで購入できるようになるようです。

西洋蜜蜂 2母を分ける 2017年10月9日

作業内容:見回り、ダニの検査

ダニの検査を終えた後、2母を分ける作業を行いました。



↑片方の女王蜂を王籠に入れ、無王群に導入。

問題がなければ3~4日で受け入れてもらえます。2母は交尾飛行に行った時期が不明なので販売はできません。親か女王蜂の育成群にします。

西洋蜜蜂 交代王台 2017年10月5日

作業内容:見回り、ダニの検査

カリステモンが開花しました。年に2~3回開花してくれる有力な蜜源植物です。


↑カリステモンピンクシャンパンの花芽の様子。品種によっては1回しか咲かないので注意が必要です。

今日も見回り→ダニの検査の順に作業を行いました。オオスズメバチの襲撃回数は減って来ていますが、10月末までは油断禁物です。


↑粘着シートに捕まった大スズメバチの様子。襲撃が終わるまで後少しです。

ダニの検査中に交代王台を見つけました。

王台には交代(更新)王台、自然(分蜂)王台、変性王台の3種類があります。※移虫で作ってもらう人口王台を合わせると4種類になります。


↑交代王台の様子。交代王台は女王蜂の寿命が尽きそうな場合に作られます。貯蜜圏と産卵圏の境に作られることが多く、数は多くても2~3個という特徴があります。

交代王台が見つかったので女王蜂の有無を確認すると、女王蜂は居ましたが右の羽が付け根からありません。何か異常が起きているようです。


群勢によっては女王蜂が死んでしまったら、王台を取り壊して他の群に合同した方がよい場合もありますが、今回の群は産卵状況もよく、7枚充群なのでそのまま見守ることにしました。

ダニの検査を行い、花粉を与えて巣箱の蓋を閉めました。この時期の女王蜂育成は厳しいですが、自然の流れに任せます。無事に誕生し、交尾飛行に成功しますように。

西洋蜜蜂 畑仕事 2017年10月4日

作業内容:見回り、畑仕事、ダニの検査

今朝は気温が低い上に風が強かったので作業を開始できたのが10時でした。10時までの間に畑仕事を行いました。

まずはボリジの種を預ける作業です。畝を作り、マルチを張り、種をあずけました。ボリジの次はカリオプテリスの苗を植えました。


↑画面向かって左が植えたカリオプテリス ダークナイト。右は大輪クローバー。

以上で畑仕事は終了です。作業の後はダニの検査を行いました。

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