2016年の8月の山田くんの養蜂日記
西洋蜜蜂 意外な時期の流蜜 2016年8月22日
作業内容:内検
今日は通常の内検です。代用花粉を与えることが主な目的です。巣箱を開けると大きな無駄巣が作られていました。
↑大きな無駄巣が作られた巣箱内部の様子。
毎年8月を過ぎると蜜源が枯渇し給餌が欠かせない状況になるのですが、今年は太い流蜜があり内検が間に合わず大きな無駄巣が作られてしまいました。
今年師匠から『常識に囚われている限り見えない物がある』と教えて頂きましたが、今回の無駄巣を見ながら師匠の教えの大切さを痛感しました。
常識とは偏見であり、常識に囚われず1年1年を積み上げる。毎年1年生。これも師匠の教えです。
暑い中大変な思いで作った巣を壊すことになり蜜蜂に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
西洋蜜蜂 引き取り群の内検 2016年8月21日
作業内容:内検
今日は引き取った群の内検を行いました。
確認のポイント
・女王蜂の有無
・ダニの寄生率
・花粉、蜜の貯蔵状態
・産卵状態 など
内検中に気になったのが起点です。
↑単箱の起点は右、継箱の起点は左側と起点が異なっています。起点は揃えるのが基本です。
浮いた巣碑枠を整理しながら起点を揃えました。
↑作業中の様子。浮いた巣碑枠を抜いた結果、3段だった2箱は2段に、2段だった2箱の内1箱は単箱になりました。
最後にダニの薬を入れ、給餌をしました。
↑巣箱の底に確認できるダニの死骸。
↑内検を終えた巣箱内部の様子。給餌器を起点に移し、砂糖水と花粉を与えました。
西洋蜜蜂 繋がらない命 2016年8月20日
作業内容:見回り、内検
今日は花粉を与えるための内検を行いました。予定していた群の内検を終えた後に王台が出来ていた群の様子を確認すると7日が経過しているのに王台が羽化していません。
↑羽化しなかった王台の様子。切り取り中を確認すると蛹の状態で死んでいました。
正常な群では王台から次の女王蜂が誕生し、命は繋がって行くのですが何らかの異常が起きるとそこで命は途絶えてしまいます。異常が起きる最大の原因はダニです。この群もダニの寄生による奇形などの被害が発生していました。
秋の建勢まで後少し。ダニの被害が広がってしまわないように気をつけます。
西洋蜜蜂 ネット装着 2016年8月19日
朝一で引き取って来た群にネットを装着しました。
↑ネットを装着した巣箱の様子。
引き取った群はダニや病気の蔓延を防ぐため、今月から使用開始予定でまだ巣箱を置いていなかった蜂場に設置しました。
↑引き取った巣箱の様子。全体的に貯蜜量が少なく結構な量の給餌が必要になりそうです。またダニの寄生が確認されたのでダニ対策も必要です。
西洋蜜蜂 引き取り 2016年8月18日
今日の一番大切な作業は引き取りです。
引取りはかなり大変でした。片道50km、1時間20分を2往復しました。もっとも苦労したのが積み込み作業です。通常の巣箱なら問題無く積み込めたのですが、巣箱には非常に長い下駄が取り付けてあったからです。
↑引き取った巣箱の様子。非常に長い下駄が取り付けてあります。市販の巣箱ではこれほど長い下駄はついていません。
引取りに出発したのが夕方16時で作業を終えたら0時を過ぎていました。調子がよい群は蜂場に設置し、調子が悪い群は焼却処分をしました。
西洋蜜蜂 引き取りの打ち合わせ 2016年8月17日
作業内容:見回り、内検、引き取りの打ち合わせ
スズメバチの襲撃が始まりました。捕殺器を取り付けてあるので大きな被害は無く、捕殺器に群がっていた6匹程をタモで捕まえ数匹を粘着シートに取り付けました。
↑粘着シートに取り付けたスズメバチの様子。粘着シートは非常に有効なスズメバチ対策です。
今日は愛知県に蜜蜂の引き取りの打合に行ってきました。趣味で養蜂をやってみえた方が1度に30箇所蜜蜂に刺され意識不明になるという事故に合い、養蜂の継続が困難になった為飼育している蜜蜂を引き取って欲しいと依頼を受けたからです。
現地に伺い貯蜜量、女王蜂の有無、働き蜂の数や状態などを確認し、明日の夕方引き取る運びになりました。蜜蜂でお困りの事ありましたらいつでもお気軽にご連絡下さいませ。
西洋蜜蜂 3匹の女王蜂 2016年8月16日
作業内容:見回り、内検
今日は前回内検を行った時に女王蜂が2匹(1匹交尾済みの旧女王蜂、1匹は未交尾の新女王蜂)居た群の内検を行いました。交尾が無事に終わっていれば2群に分割する予定でした。
内検を始め直ぐに女王蜂を発見しましたが、前回確認した女王蜂と顔が違います。あれ?なんで前と違う女王蜂なんだろと不思議に思いながら内検を進めると何とさらに2匹の女王蜂がいるではありませんか。全ての女王蜂は交尾済みです。
昨年初めて1箱に2匹の女王蜂を見ましたが、今年は何と1箱に3匹の女王蜂(交尾済み)です!!板数は18枚群だったので3箱に分割しました。
↑分割した巣箱の様子。全ての女王蜂が産卵しているのか分からないのでしばらく様子を見る必要があります。1箱から2箱交尾済みの女王蜂を割り出すという不思議な経験ができました。
西洋蜜蜂 メディカルティーツリー 2016年8月15日
今日は作業はお休みです。気分転換に園芸店に行きメディカルティーツリーを購入しました。
↑購入したメディカルティーツリー。春に買ったティーツリーが数本枯れたので代わりに植えます。
西洋蜜蜂 ネット装着 2016年8月12日
作業内容:内検、ネットの装着
今日の主な作業なネットの装着です。1日に複数回見回りに行ける第1蜂場はネットによってスズメバチ対策を施し、その他の蜂場は毎日見回りに行けないので捕殺器による対策と対策方法を分けています。
全ての箱に捕殺器を取り付けたいのですが、コストと制作時間の関係から今年中には行うの難しいです。ネットはホームセンターで売られている園芸用の物を利用しています。
↑巣箱に取り付けたネットの様子。網目は8mmなので大スズメバチは侵入してしまいます。6mmだと侵入されないのですが6mmのネットは売られていません。
ネットで時間を稼ぎこまめに見回りスズメバチを駆除するのが第1蜂場の対策です。
西洋蜜蜂 捕殺器装着完成 2016年8月11日
作業内容:内検、捕殺器の取り付け
昨日で140個の捕殺器が完成しました!!150個作成する予定でしたが10個分の部品の一部に不具合があり製材所さんに修正をお願いしているので完成できたのは140個です。
朝一で捕殺器を蜂場に運ぶ取り付け作業を行いました。
↑捕殺器を取り付けた蜂場の様子。オオスズメバチの襲撃が起きる前に捕殺器を取り付けることができ一安心です。油断はできませんがこれでいつ襲撃が起きても大きな被害を出さずに済みそうです。
西洋蜜蜂 ハチミツソウ 開花 2016年8月10日
作業内容:内検、捕殺器の作成、取り付け
非常に暑い日が続いてます。熱中症にならないように内検は午前中と夕方、日中は捕殺器の作成とい流れで毎日を過ごしています。
今日は朝の内検前に蜜源植物の花壇を作成しました。昨日お客様からタイバジル、ハチミツソウ、ローズマリー、ホーリーバジルの苗を頂きましたので早速花壇を作り植えました。
↑頂いた蜜源植物を植えた花壇の様子。ローズマリーは別の場所に植えました。植える時にバジルの選定を行ったので、切り取った枝を煮出し砂糖水に入れてみようと思っています。沢山の苗を頂き感謝でいっぱいです。ありがとうございます。
先月植えたハチミツソウがついに開花しました!!
↑開花したハチミツソウの様子。背丈は50cm程です。開花したばかりのためか蜜蜂は訪れていません。
西洋蜜蜂 カーニオラン系 合同 2016年8月8日
作業内容:内検、捕殺器の作成、取り付け
今日はカーニオラン系の女王蜂群の合同作業を行いました。全ての女王蜂の導入に成功、女王蜂は産卵を開始し蓋蜂児が確認できるようになったので各群に2枚の蜂児枠(働き蜂もセット)を合同させました。
↑合同中の巣箱の様子。合同が終われば4枚群となります。越冬を見据えると6枚群にはしたいのでもう1度合同する予定です。
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備考
8月3日、2つの命
養蜂とは直接関係の無い事ですが命の大切さを感じた出来事があったので記載させて頂きました。
8月3日、朝見回りのために蜂場に行くと見慣れないダンボールが置いてあることに気がつきました。何だろと気になりましたがまずは見回りです。
見回りの後ダンボールが気になり見に行くと、2匹の子猫が入っているではありませんか!!何て酷い事をするんだと憤りを感じるとともにどうしようかと悩みましたが、このままにすれば死んでしまうので保護しました。
↑保護した子猫の様子。哺乳瓶からしかミルクを飲んでくれないほど幼いです。※仰向けにして飲ませると誤飲することがあるようなので次回からは飲ませ方を変えています。
どんな経緯で捨てたのかは分かりませんが、育てられないなら引き取ってもらえる方を探すか、保健所に預けるなど責任のある行動を取るべきだと感じています。捨てるのことはもっとも無責任でかつ無覚悟です。それが命に向き合うことだと思っています。命は物ではありません。関わるなら覚悟が必要です。
しばらく育ててから引き取って頂ける方を探す予定です。
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