2021年1月の山田くんの養蜂日記


私は、多産、温和、安心安全にこだわり種蜂の育成を行っています。弊社の種蜂をご購入頂いたお客さんを笑顔にしたい!種蜂なら山田くんの養蜂場と言われたい!そんな想いを抱きながら毎日の作業に励んでいます。山田くんの育成日記ではその様子を紹介します。

21年春の種蜂のご注文は現在受付け中でございます。

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西洋ミツバチ 巣箱完成 2021年1月31日

【主な作業:巣箱作り、見回り】

雪のピークが過ぎたようなので、電気柵のワイヤーを雪から出す作業と巣箱作りをしました。


↑日当たりがよい蜂場は昼前には雪が溶けていました。被害は0。全群無事でした。


↑気温は高かったので蜜蜂は活発に動いていました。


↑雪に埋もれたワイヤー。このままでは漏電してしまい効果がなくなります。雪から出して、張り直し増した。


↑電気柵のワイヤー付近には何かの足跡がありました。熊ではないと思いますが、気が付かないだけで蜂場には色々な動物が出入りしています。

熊は冬眠すると思い込んでいましたが、熊猟をする方からこの辺りは冬眠しないから気を付けてるようにと教えて頂きました。どんな事も常に知識は不足していると自覚し、常に正しい情報で不足分を補うようにしないと、本当に命を落とすことになります。

ワイヤーのメンテナンスの後は巣箱作り。7枚箱の胴体に底板と蓋を取り付ける作業をおこないました。一部部品の修正があるので、全てではありませんが、巣箱作りはひと段落です。


↑完成した7枚箱。1月中に終わることができました。

西洋蜜蜂 電気柵メンテナンス 2021年1月30日

【主な作業:見回り】


昨日から結構な量の雪が降りました。朝一で見回り行くと、電機柵のワイヤーが外れていました。


↑外れたワイヤーの様子。画面奥、2段目のワイヤーが見当たりません。足後は無いので、雪が降る前に何かが触れてワイヤーが外れたようです。蜜蜂の被害は0。電気柵ありがとう。電気柵は命綱です。


↑ワイヤーを張り直した後の様子。今年は積雪が多く何度も張り直しているので、支柱が傾いてしまっているので2月末に一から張り直します。

西洋蜜蜂 強風対策 2021年1月27日

【主な作業:巣箱作り、合同】


昨日生存確認が終わりました。越冬率の目標は90%でしたが、結果は80%でした。生存確認時に盗蜜されている群、女王蜂が死んでしまった群があったので本日合同しました。


↑盗蜜される群の様子。巣門以外の場所から蜜蜂が侵入しようとしている場合は盗蜜です。


↑盗蜜を受けた群は女王蜂が殺されたり、貯蜜が無くなるので凍死、または餓死してしまいます。見つけ次第巣門を閉めて巣箱を別の場所に移動させます。

今日は風が強かったので、風除けを試してみました。昨年の3月は強風の日が続き、内検が出来ずに非常に困りました。内検は晴天無風時に行いたいのですが、群数が居る場合はある程度の条件でもやるしかないです。


↑園芸用の簡易ビニールハウスを巣箱に被せ、合同作業しました。少し窮屈でしたが、風はしっかりと遮ることができました。これなら強風時でも内検が出来ます。

終末からはまた寒くなるようですが、季節は春に向けてゆっくり確実に前進しています。


↑春の貴重な蜜源植物、猫柳の蕾が膨らみ始めました。コロナで外に出れないことが多いと思いますので、春の兆しを見つけ次第日記で紹介したいと思います。

コロナに負けずに頑張りましょう。

西洋ミツバチ 生存確認 梅開花 2021年1月25日

【主な作業:巣箱作り、生存確認】

今日から3日間気温が4月並に上がるとの予報。そろそろ産卵が再開されるので、生存確認を行いました。

気温が上がるまでは、巣箱作り。7枚箱胴体作成を行いました。


↑完成した7枚箱胴体の様子。残り40個。今週中には完成です。

気温が上がった後は、生存確認を行いました。蜂場の途中の梅が少し咲いていて、多くの蜜蜂が訪れていました。










↑この冬を乗り越えてくれた蜜蜂は活発に行動していました。今日のような暖かい日に飛んでいない群は残念ですが、全滅しています。

生存確認では、巣箱の重さから貯蜜の確認(少ない場合は、給餌)、蓋を開けて蜜蜂が生きているのかを確認、新聞紙の交換などを行います。生存確認を終えると大まかな越冬率が出ます。


↑貯蜜は巣箱の重さから推測。そろそろ産卵が再開されます。産卵が再開されると貯蜜の消費量は一気に上がるので、餓死の危険性が上がります。


↑この時期は結露が発生しやすく、新聞紙は湿気りやすいです。湿気っている場合は交換します。


↑新聞をめくり、蜜蜂の確認。巣箱を開けるのは一ヶ月半ぶりです。元気な姿を見るとほっとします。生存を確認したら巣箱を閉めて作業は終了です。

全群絶好調とは行きません。数群が盗蜜を受けたり、ダニの駆除に失敗して全滅していました。今年からダニ駆除方法を根本から見直し、越冬率をもっと上げたいと意気込んでいます。

死んでしまった蜜蜂は取り戻せません。彼らの命を無駄にしないため、死亡原因を追究し、対策をしっかり考え実行したいです。今はまだ想定外の全滅が起きてしまうため、全滅している群を見つけると『何で?』『ごめんね』と思わず声が出てしまいます。もっと技術を磨き、想定外の全滅を無くし、全滅している蜜蜂を見た時に、無意識にありがとう、頑張ったねと言えるようになりたいです。今年の目標の1つです。


↑全滅した群は気付き次第直に蜂場から撤去し、巣碑枠は全て焼却処分します。病気の蔓延を防ぐためです。

西洋蜜蜂 胴体作成 2021年1月19日

【主な作業:巣箱作り】

寒さが戻り、雪が降りました。今日は胴体の作成です。昨日作った箱にハチマキ、ハカマなどを取り付け胴体を作ります。


↑完成した胴体の様子。今月中には巣箱完成します。

西洋ミツバチ 春の準備 2021年1月18日

【主な作業:巣箱作り、春の準備】

今日の作業は2つ。

●巣箱作り。
 胴体の元になる箱を作りました。箱は巣門がある前面、換気窓のある背面、側面の板で構成されています。いつも通り30mmのビスで固定します。


↑作った箱の様子。これにハチマキなどを取り付けると胴体は完成です。

●春の準備
 見回りと一緒に春の準備をしました。蜂が動き出すと一気に忙しくなり、細かいことはできなくなります。今の内の準備として草刈、防草シートの設置、滑走に色を塗るなどがあります。


↑色を付けた滑走に交換した巣箱の様子。蜜蜂が巣箱を間違えにくくすることは非常に重要です。紅白でめでたい感じです。


↑防草シートを設置した蜂場の様子。今までは夏場の地温上場を気にして使用していませんでしたが、手が回らず巣箱が草に埋もれてしまうことが多くなったので敷く事にしました。巣門の前の様子が凄くよく分かるようになりました。

西洋蜜蜂 給餌 2021年1月15日

【主な作業:巣箱作り、給餌】

気温が上がるのを楽しみに待ちながらまずは巣箱作り。やっと金網と巣碑枠の受けの取り付けが完了しました。

10時半過ぎ。気温が上がりました。気温が上がると蜜蜂はいっせいに巣箱から飛び出して行き巣門は大渋滞です。

蜜蜂の姿を見ると安心しますが、全ての群が調子が良いわけではありません。全滅寸前の群も居ます。健康は蜂を育てるためにもっともっと技術を身に付けたいです。



↑渋滞する巣門の様子

↑渋滞する巣門の様子2


給餌の様子を紹介します。



↑蓋を開け、新聞紙をそっとめくります。そろそろ産卵を再開する頃です。この頃が一番群が小さく、立ち上がってくれるのか毎年心配になります。


↑元気な姿を見て一安心。


↑砂糖水を1L与え、素早く蓋を閉めます。

一昨年までは蜂球を作る寒い時期は基本的に内検はしていませんでした。しかし、昨年からは状況をより正しく把握するため、巣箱が開けられる日は積極的に内検するように切り替えました。

そのため冬はシーズンオフという感覚はなくなり、今日はまるで3月に内検しているかのような気分でした。でも、まだ1月16日。今年からは1年がとても長くなりますが蜂の傍に居られる時間が長くなるので、観察眼を養い、養蜂の技術向上に繋がると考えています。

西洋ミツバチ 久しぶりの福音(羽音) 2021年1月13日

【主な作業:巣箱作り、貯蜜の確認】

明日から週末までは気温が一気に上がり、三月中旬並みの暖かさになるようなので餌やりのチャンスです。貴重なチャンスを活かし、しっかりと餌を与えるために、今日は貯蜜の確認を行いました。

確認の前に巣箱作り。昨日の続き、金網と巣碑枠の受けの取り付けです。


↑金網と巣碑枠の受けはエアータッカーで取り付けます。


↑完成した前の板。今日中に終わる予定でしたが、外業が長引いたため3分の1を残し終了です(T_T)

巣箱作りの後は、見回りと貯蜜の確認。今日の最高気温は10度。暖かい時間帯には蜜蜂が飛び回り、久しぶりに蜂場は福音(羽音)に溢れていました。


↑蜂が飛び回る蜂場。全体の写真だと様子が全く伝わりません。写真の腕も磨かねば。


↑巣門の様子


↑巣門の様子2

貯蜜の確認は基本的には巣箱の重さから推測します。屋根の上のブロックを片手で持ち上げ、もう片方で巣箱を持ち上げ重さを確認。この作業を270回程繰り返しました。

巣箱の重さ以外にも巣門の様子、巣箱への出入りの様子なども確認しました。全く飛んでいない群は全滅の恐れがあります。蓋を開けて生存確認します。

確認の結果、20群程給餌が必要そうです。そして10箱全滅していました。私はどんなに板数が少なくなっても女王蜂を殺して他群に合同はしないため、冬の間に全滅してしまう群があります。もっともっと腕を磨いて、全滅する群を減らしたいです。

今年の越冬率は目標90%。達成できるように蜜蜂と一緒に頑張ります。春まで後少し。

西洋蜜蜂 金網取り付け 2020年1月12日

【主な作業:巣箱作り】


今日も巣箱作り。蓋、底板が完成したので胴体作りに突入です。本日は金網を取り付けました。ここ数日は巣箱作りのみで、同じような記事が続いてしまっています。

天気予報では15、16日と12度を上回るので、久しぶりに蜜蜂の様子をお見せできると思います。楽しみにお待ち下さいませ。

西洋ミツバチ 底板完成 2020年1月11日

【主な作業:巣箱作り】

巣箱作りの工程は3つ、蓋、底板、胴体です。昨日蓋が完成したので今日は底板作り。


↑底板作りに必要な工具。底板作りはエアーの釘打ち機を使用します。4cm角のゲタに45mmの釘で底板をしっかりと取り付けます。

木目によってか釘打ち機が使えないので、ドリル、ビス、電動ドライバーなども必要となります。



↑完成した底板の様子。今回は90個なので1日で作れました。

西洋蜜蜂 蓋完成 2020年1月10日

【主な作業:巣箱作り】

今日は蓋作り。


↑完成した蓋の様子。2日間で90個できました。明日は底板作りです。

西洋ミツバチ 梅が開花!!雪降ろし 2021年1月8日

【主な作業:巣箱作り、見回り、雪降ろし】

強烈な寒波が到来。雪が降りましたが、年始ほどの量ではなかったです。年始の雪の量は多く、蜜蜂の被害は出なかったですが、電気柵のワイヤーが弛んだり、支柱が折れたりしました。ティーツリーは倒れたり、中には枝が裂けた物がありました。大事な菊桃は主要な枝全てが折れました。そんなことがあったので、蜜蜂はもちろん、蜜源植物の様子も気になっていました。


↑今朝の蜂場の様子。雪の量は問題ないですが、昨日は風が強く、巣門が雪で塞がっている巣箱がありました。気温が上がり次第見回りです。


↑年始の雪で大きく傾いたティーツリーは、支柱を太くしたおかげで被害無く済みました。

気温が上がるまでは巣箱の蓋を作りました。


↑現在は7枚箱の蓋作り。枠に天板をビスで固定します。

巣箱作りの後は、見回り。巣箱が転倒したり、電気柵の支柱が折れるなどの被害はなく無事でした。ありがたい。


↑雪で巣門が塞がった巣箱の様子。巣門が塞がると換気不足で全滅する恐れがあるので、雪が降った後は、見回りは欠かせません。


↑雪を取り除いた後の巣門の様子。


↑電気柵のワイヤーが一部埋もれて漏電していました。冬眠しない熊がいるので油断はできません。


↑雪を降ろす前の蜂場の様子。13時頃には結構雪が融けていました。


↑雪を降ろした後の蜂場の様子。屋根の上の雪を降ろして今日の作業は終了です。

雪降ろしの最中に気が付きました。梅が咲いています!



↑この梅は例年2月頃に咲きます。早すぎる。梅は貴重な花粉源。こんなに寒くては蜜蜂は活動できません。今年はどんな年になるのでしょう?

1月の飼育のポイント

キーワード準備
気温が低い1月の間、蜜蜂は蜂球を作り寒さに耐えているため、基本的に蓋を開けて内検を行うことはありません。1月の主な作業は1年間の準備です。準備に関して詳しく説明します。

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