西洋蜜蜂 2016年3月の養蜂日記
西洋蜜蜂 出荷開始 2016年3月31日
作業内容:内検、出荷
大変お待たせいたしました。種蜂の出荷が開始となりました。過去最速での出荷となりました。
午前中に60箱内検し、巣碑枠を追加しながら代用花粉を与えました。一気に増勢が始まったため巣碑枠、巣礎枠を合計で30枚程追加しました。
昼からは出荷作業です。出荷作業としては女王蜂の確認、ダニの寄生率の確認、産卵状況の確認、釘打ち作業などを行います。
出荷直前になって産卵が不調になる群やダニの寄生が発生する群があるため出荷当日に先ほどの作業を行うので大変忙しいですが本当にありがたいです。
↑出荷直前の巣箱の様子。従来型の巣箱から山田くんの巣箱へ変えてからの出荷の場合、巣門の位置が変わるため蜜蜂は一時的に混乱します。新しい巣門に誘導するために新聞紙を装着します。
西洋蜜蜂 巣門開放と内検の行い方 2016年3月29日
作業:動画撮影、内検
今日で出荷に向けた内検が終了しました。生育が非常に順調で明後日からご予約順に出荷のご案内をさせていただくことになりました。
内検をしながら種蜂が到着した後の巣門の開放の行い方と内検の行い方の動画を撮影しました。
↑巣門の開放の行い方と内検の行い方の動画
西洋蜜蜂 レンギョ開花 出荷目前 2016年3月28日
作業内容:内検
蜂場のレンギョ、ユスラウメ、アーモンド、クロモジなどが開花しました。
↑レンギョ
↑アーモンド
↑ユスラウメ
昨日に引き続き今日も内検です。気温が上がり働き蜂の羽化が進み蜜蜂の状態は非常に良くなっていますが、蜜源植物が乏しいため貯蜜量は不足気味で給餌〔砂糖水と代用花粉)は欠かせない状況です。2週間で100kg程の砂糖を消費しました。
昨年の反省から充分な餌を与えるようにしているので昨年よりも伸びがよく、増勢が始まっている群があったので巣礎枠を追加しました。
↑巣礎枠の追加の様子。
種蜂は巣礎枠に半分巣が盛られた時点で出荷となっています。出荷開始まで後少しです。蜜蜂と一緒に頑張っていますので楽しみにお待ちくださいませ。
西洋蜜蜂 甥と内検 2016年3月26日
作業内容:内検
強風で巣箱が開けられずもどかしい日々が続いていましたが、今日は風が止み気温も上がりやっと内検ができました。
先日と同じ出荷に向けた内検を行いましたが、小学生の甥が手伝いに来てくれて蜜蜂に粉砂糖をかけてもらいました。
↑粉砂糖法の様子。薬の乱用を避け健康な蜜蜂を育てるためには欠かすことができない粉砂糖法。手間はかかりますが非常に大切です。
甥は昨年カーニオランを一緒に育てていましたが採蜜前に分蜂され採蜜できず、今年こそはと思っていましたが越冬中に女王蜂が失踪してしまいました。
今年はどうする?と尋ねると『黒くて大きくて〔状態)がバンバンによい直ぐに2階建てにできるのが欲しい』と言っていました。今日は蜂を選ぶ時間がなかったので次回選ぶ予定です。
明日も天候が良さそうなので同じ作業を行います。月末には出荷が開始できそうですので今しばらくお待ちくださいませ。※お届けはご予約順となっています。
西洋蜜蜂 フソ病検査 2016年3月23日
作業内容:フソ病検査、内検
今日は出荷する種蜂のフソ病検を家畜保健衛生所の方に行って頂きました。
↑フソ病検査の様子。
↑フソ病検査の様子2。蜂児枠を取り出し羽化の様子を確認します。
全ての箱が無事検査を通りました。後は増勢が始まるのを待つのみです。フソ病検査の後は出荷に向けた内検です。
昨年はこの時期の給餌が不十分だったので十分な量を与えるように気をつけています。女王蜂は産卵が活発になり額面蜂児になっています。
↑額面蜂児の巣碑枠の様子。もう少しすると蓋蜂児が羽化し一気に蜂が増えます。
明日も同じ作業を行います。
西洋蜜蜂 増勢開始 2016年3月22日
作業内容:巣箱作成、内検
蜂場の近くの花桃が満開を迎えています〔下記写真)
今日からどの巣箱が出荷できるのかを把握するための内検を開始しました。女王蜂の体格、ダニの有無、蜜の貯蔵状況、産卵の状況、巣碑枠の枚数などを調べ記録していきます。
昨年よりも1週間程早く増勢が始まり自然巣を作っている群がありました。これも暖冬の影響でしょうか?
↑今年初めての自然巣〔無駄巣)の様子。
種蜂ですが、明日フソ病の検査を受けその後増勢を開始した時点で出荷となっています。出荷まで後少しです。楽しみにお待ちくださいませ。
西洋蜜蜂 巣礎枠 貼り直し 2016年3月21日
作業内容:巣礎枠貼り直し
昨日同様風が強く巣箱を開けられないので巣礎を貼り直すため、巣礎枠の針金を貼り直しました。
蜜蜂の病気を防ぐため3年が経過した巣碑枠や羽化不全を起こしている巣礎は貼り直すことが重要です。
↑針金を貼り直す様子。針金をピンと貼らないと巣礎が波打ってしまいます。ピンと貼るため枠を万力?などで縮めながら針金を貼ります。
針金を貼り直した後は、ラベンダー、ポピー、バラなどを畑に植えました。
西洋蜜蜂 シルバーティーツリー 2016年3月20日
↑強風にも負けず暖地サクランボに訪れる蜜蜂の様子。
↑満開のサクランボ。数え切れない程の蜜蜂が訪れていて凄い羽音がします。
蜂場の花桃、コブシ、モクレン、河津桜などが開花しました。
↑開花したコブシ。
↑河津桜。開花が早く花期が長いと聞いたので植えてみましたが、私の地域では気候が合わないのでしょうソメイヨシノより1週間程早いだけです。道を知ることと歩むことは違う!何事も経験が大切です。
↑花桃。
↑白色のモクレンは満開ですが隣の黄色のモクレンはまだ蕾固しです。
今日は風が強く巣箱を開けられません。作業ができないので園芸店に出かけ、シルバーティーツリーやポピー、ラベンダーなどを購入しました。
↑購入し早速地植えにしたシルバーティーツリーの様子。
西洋蜜蜂 動画撮影 2016年3月17日
作業内容:動画撮影
今日は10~12月、3月の飼育の仕方の動画、冬の間の合同の注意点や越冬の四つのステップ等を撮影しました。
↑撮影した冬の合同の注意点。蜜蜂の活性が低い冬に合同を行う場合は、分割版の使用が必要になることがあります。
今年中には全ての動画とマニュアルを完成させます。
西洋蜜蜂 巣箱作成 2016年3月14日
作業内容:巣箱作り
今日は雨なので朝から巣箱を作りました。今週中には10枚箱が完成します。
↑完成した7枚箱と10枚箱の様子。
西洋蜜蜂 新聞紙で健康診断 2016年3月13日
作業内容:餌やり、草刈
2回目の餌やりが終わったので今日は蜜の貯蔵量が少ない群へ砂糖水を与える作業のみを行いました。砂糖水を当たるためには巣箱の重さの確認は欠かせませんが、その前に巣門の様子を確認します。
この時期から健康で勢いのある群は保温のために巣碑枠の上に敷いている新聞紙を噛み切るので巣門の前に新聞紙が散らかります。※このように新聞紙はゴミになるので一般的には麻の布が使われます。
↑新聞紙が散らかった巣門の様子。新聞紙が散らかっているは健康の証です。
砂糖水を与えた後は蜂場の草刈を行いました。
西洋蜜蜂 女王蜂の失踪 2016年3月12日
作業内容:内検、巣箱作り、生垣作り
気温が上がるまでは巣箱作りをし、気温が上がり蜜蜂が活動し始めてから餌やりを行いました。
今日はメーカーから頂い代用花粉の試供品を与えました。代用花粉は量も大切ですが質も非常に重要で様々な種類を与えた方が栄養が偏らないので元気な蜜蜂を育てることができると考えていて、今年から昨年よりも多くの種類の代用花粉を与えようと考えています。
↑頂いた試供品。自分が与えている代用花粉に比べるとかなり硬いです。封を切って蜂場に置いていたら蜜蜂が食べに来ていたので良さそうです。
代用花粉を与えながら群の様子を1箱1箱丁寧に確認して行きます。
越冬中には様々な原因で女王蜂が失踪してしまうことがあります。今日は3箱が無王群になっていたので合同作業をしました。無王群は代用花粉を食べ残す上にバタバタするので巣箱を開けると直ぐに分かります。
↑食べ残した代用花粉の様子。群に異常が起きると餌を食べなくなります。昔、猟師さんが『動物は食べている間は死なない』と言っていたことを思い出します。
↑合同した巣箱の様子。山田くんの巣箱は底板が抜けるので合同がとても楽に行えます。
今日で2回目の餌やりが終わり全ての群の状況を把握できました。越冬率は90%。目標を5%した回りましたが最大の原因はダニです。薬の投与が間に合わなかった群、薬を投与したのに全滅してしまった群もありました。粉砂糖法の頻度を上げてチェック体制を厳しくしようと考えています。
気温が高かったことが要因でしょうか?去年の12月頃は全国的に例年よりもダニの被害が深刻で今年は蜂不足と言われています。
餌やりの後は、ティーツリーの生垣を作りました。今回はメディカルティーツリーです。
↑生垣の様子。6m程になると言われていますがどうなるでしょうか?開花まで2~3年。楽しみが増えました。
西洋蜜蜂 花見 2016年3月11日
作業内容:内検、巣箱作り
今日も午前中は餌やり昼からは巣箱作りという流れでした。
気温が上がり蜜蜂が活動し始めたのを確認してから2回目の餌やりを開始しました。
↑花粉を足につけて帰ってきた働き蜂の様子。体重の半分程の重さの花粉を運べるのですが、重労働のようで巣箱の近くで休んでいるをよく見かけます。
12時半になり餌やりが一段落したので昼食にしました。
蜂場の近くで初御代桜が満開を迎えていたので、地主さんに許可を頂き妻と一緒に花見をしながらの昼食となりました。
↑満開の初御代桜の様子。うちの蜂達が沢山訪れていました。雲一つない真っ青な空は『空』というよりも『宇宙』に近い感じで見ていると吸い込まれそうでした。
西洋蜜蜂 2回目の餌やり2と蜂場見学 2016年3月10日
作業内容:内検、蜂場見学、巣箱作り
しだれ梅が満開です。4年がかりで剪定の仕方を覚え今年は過去最高の花数になり沢山の蜜蜂が訪れています。
↑満開のしだれ梅の様子。
蜂場では水を集める働き蜂が多く確認できました。
↑水を集める(飲む)働き蜂の様子。春先は巣碑枠のカビの除去などに水が必要となるため水飲み場に多くの働き蜂が訪れるようになります。水飲み場が農薬などに汚染されている蜜蜂に大きなダメージを与えるので綺麗な水飲み場の確保は非常に重要です。
今日は2回目の餌やりの続きを行いました。約60箱に餌やりを行い5箱がダニの影響で大きく力を落としていました。ダニの駆除はできているので6月までに立ち上がってくれればいいです。1箱ダニの寄生率が危険値を超えていたので薬を投与しました。
餌やりの後は蜂場見学を開催しました。
見学されたのは今年の4月から養蜂を始められる方で『女王蜂が見つからない。初めは大変そうだけど楽しみ!』と言って笑顔で帰られました。笑顔を見るたびに元気をもらいますし、よりよい蜜蜂を育てたいと気も引き締しまります。
気温が12度以上あれば巣箱を開けられますので蜂場の見学をされたい方はお気軽にご連絡ください。
西洋蜜蜂 巣箱作り工程の見直し 2016年3月7日
作業内容:見回り、巣箱作り
3月とは思えない気温が続いています。夕方に雨が上がると蜜蜂は活発に行動し、花粉を足につけた働き蜂を多く見かけました。
↑2月に撮影した花粉の在処をダンスで伝える働き蜂の様子。
今日のメイン作業は巣箱作りです。現在は10枚箱を作っていますが7枚箱の作成時に効率が悪い点があったので工程を見直し、蓋作り→底板作り→胴体作りと組み上げ作業→滑走路と4工程にしました。
今日底板作りが終わったので明日からは胴体作りと組み上げ作業を行います。山田くんの巣箱の紹介動画を3月中にはアップしますので今しばらくお待ちください。
西洋蜜蜂 2回目の餌やり 2016年3月4日
作業内容:内検、巣箱作り
今日も気温が高く内検に最適な1日となりました。午前中は内検をしました。
昨日見られなかった4箱を内検。1箱が無王群、残りは健康でした。これでやっと全ての箱の今年初の内検を終えることができました。無王群や産卵に異常がある群は数群ありますが5%以内なので問題ありません。
4箱の内検を終えた後は、2回目の餌やりに突入です。2回目の餌やりでは餌の食べ具合を確認します。餌の練り方、与える場所、量などにもよりますが正常な場合は7~10日で食べきります。残している場合は、何らかの異常が起きている可能性が高いです。
異常を起こす大きな要因はダニ(ヘギイタダニ)です。そのため、餌の食べ残しを発見した場合は直ぐにダニの寄生率を確認するようにしています。
↑餌を食べきった健康な群の様子。
2回目の餌やりを終えた後は巣箱作りをしました。
西洋蜜蜂 命のバトンタッチ 2016年3月3日
作業内容:見回り、巣箱作り
蜂場の梅が満開になり、花桃が開花しダンコウバイ、サンシュの花芽が膨らんできました。いよいよ春です。
↑満開の梅の様子。
↑開花した花桃の様子。
↑開花まで後少しのサンシュの様子。
午前は内検、午後は巣箱作りをしました。
10時半を過ぎた頃に巣箱を開けられる気温になってので内検開始です。春は気温と風の影響で内検できる時間が短いため、まだ今年初めての内検を全ての箱にできていなかったので今日中には終えたと思い頑張りましたが、4箱を残した時に風が強くなり気温も下がり始めたので内検を終えました。
内検の結果は、1箱が無王群、1箱は未交尾の女王蜂、残りの群は問題なかったです。
越冬中に命を落としてしまう女王蜂がいますが、産卵を再開した後は王台が作られ次の女王蜂へと命のバントが渡されます。
※本来は命のバトンを繋ぎたいのですが、3月は雄蜂の数が少なく交尾不良になることが多いため、王台を発見した場合は取り壊し健康群に合同するようにしています。今回は内検のタイミングの都合で女王蜂が誕生してしまっていたのでそのままにしています。
産卵を再開する前だと次の女王蜂は生まれないので他の群への合同となります。
↑羽化した王台の様子。画面中央部分の茶色い物が王台です。
↑指の先にいるのが未交尾の女王蜂。交尾飛行から無事帰ってくれることを祈ります。
明日も気温が高いようなので残りの巣箱の内検と2回目の餌やりを予定しています。
西洋蜜蜂 ティーツリー 垣根作り 2016年3月2日
作業内容:生垣作り、巣箱作り
今年の目標の一つにトウネズミモチ、ギンバイカ、プリペット、ティーツリーの生垣を作ることです。午前中にティーツリーの生垣を作りました。
↑ホワイトティーツリーの生垣の様子。花芽が確認できる株が数株あります。
↑ティーツリーのレッドジャムの生垣。レッドジャムは寒さ(寒風)に弱いので建物の東側に植えました。
ティーツリーは上手く行けば2~3年で開花するそうです。ティーツリーは有力な蜜源になると言われていますがどうなのでしょうか?非常に楽しみです。
ティーツリーの生垣を作った時に、コシアブラを植える作業も行いました。コシアブラは夏の蜜源植物として非常に有力ですが育てるのが難しいようです。
↑2本のコシアブラをトチの下に植えました。
生垣を作った後は、巣箱作りをしました。
西洋蜜蜂 3月の目標
3月は出荷に向けて蜜蜂の状況を確認したり、群に勢いを持たせる非常に重要な時期です。3月の目標を紹介します。
・餓死0
・代用花粉をこまめに与え群に勢いを持たせる。
・出荷に向けて万全の状況を作る。
ダニの検査を早急に行うことと、こまめな給餌を心がけます。昨年は出荷の直前の長雨の
影響で貯蜜状況が万全ではない群が出てしまいました。今年は同じ失敗をしないため3月
中に貯蜜状況を万全にします。
・山田くんの巣箱10枚箱、30箱完成。
山田くんの巣箱10枚箱は30箱作成し3月末から出荷いたします。ご予約を頂いていて残り
9箱となっていますのでご希望の方はご連絡下さい。
以上が目標です。元気で健康な蜜蜂をお届けできるように今月も蜜蜂に寄り添い愛情いっぱいに育てて行きます。
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