山田くんの追加養蜂講座 2019年8月② 夏の2階建て


山田くんの養蜂追加講座2019年8月の②では、夏の2階建ての仕方を紹介します。

春に2階建てするのは非常に簡単で、9枚目の巣礎枠(または巣碑枠)を追加するタイミングで1階部分を追加し2階建てにします。春は流蜜が充分で巣盛りが強いので、このやり方で問題ないのですが、夏は先程のやり方はお勧めしていません。

夏以降は蜜源少なく、巣盛りが進むような太い流蜜を起こすのは、アカメガシワ、カラスザンショ、ヌルデ、アレチウリなどほんのわずかだからです。

このように夏以降は巣盛りが悪くなるので、それに合わせて7枚箱を使用して2階建てにします。詳しく解説します。

①2階建てのタイミング
10枚満群になったら2階建てにします。


↑10枚満群の様子。巣箱に入り切れない程の働き蜂が居ます。

②2階建て化の4つのステップ
用意するもの。山田くんの巣箱7枚タイプ(1つは底板を抜いておく)。給餌器。巣基枠(または巣碑枠)3枚。

ステップ①1階の準備

↑1階になる7枚箱の起点と反対側に1枚づつ巣礎枠を入れる。この間に元箱から巣碑枠を移動させる。

ステップ②2階の準備

↑2階になる7枚箱の起点に給餌器と反対側に1枚巣礎枠を入れる。この間に元箱から巣碑枠を移動させる。

ステップ③巣碑枠を移動させる
元の箱から卵枠5枚を1階、蜜枠または蜜が沢山貯蔵された巣碑枠を5枚2階に移動させる。※1、2階で1枚の大きな巣碑枠とみなすことがもっとも重要。


↑巣碑枠の移動を終えた後の2階内部の様子。

ステップ④巣門を閉じる
2階の巣門は春まで不要なので閉めて下さい。


↑巣門を閉じ2階建てになった群の様子。