山田くんの養蜂講座第6回:分蜂の防ぎ方


山田くんの養蜂(西洋蜜蜂の育て方)講座第6回では、分蜂の防ぎ方を紹介します。分蜂を起こすと蜂蜜の収穫量が大きく減り、場合によっては分蜂した群を回収できないこともあるため大きな損失になります。そこで今回は分蜂を防ぐ方法を4つ紹介します。

分蜂を防ぐ4つの方法


①雄の除去
分蜂の準備は雄の育成から始まるとされています。雄は女王蜂よりも誕生までの日数が長いためです。雄を必要としない場合は、雄房に蓋がされる度に切除しましょう。雄房の切除はダニの駆除にもつながります。

②王台の除去
分蜂初期では王碗が作られ、王碗に産卵が行われると王台になります。


↑王碗の様子。王碗や王台は見つけ次第根元から綺麗に切除する。切除が中途半端だと修復され思わぬタイミングで分蜂されることがある。

注意点
王台を取り除く前に女王蜂の有無と産卵を行なっているのかどうかを必ず確認して下さい。女王蜂がいない上に産卵(卵)が無い時に王台を取り除いてしまうと次の女王蜂が生まれないため群は全滅します。

③産卵スペースの確保
産卵スペースが不足すると分蜂熱が生じやすくなります。定期的に内検してタイミングよく巣礎枠を追加したり、2階建にしましょう。

④割り出す
王台が作り続けられる場合や、巣盛りが悪くなった場合は分蜂熱がかなり高いです。こうい場合は、女王蜂を3枚群程度で割り出します。採蜜は新王を育成しながらおこないます。


以上が分蜂を防ぐ方法です。※21年5月12日改編