22年 山田くんのBeeFriends N様 (自己紹介)


ニホンミツバチを4年ほど飼育していますが世話と言えば外敵から守ってやるくらいで、基本はニホンミツバチの自由な巣営に手は出せず、放置です。

多産の女王蜂を持った日には箱を積み上げれば積み上げるだけ働き蜂を生み育て、爆発的に蜂が増えるということを繰り返します。

セイヨウミツバチを飼育することによりミツバチの巣営の仕組みやタイミングを知れるのではないかと去年よりセイヨウミツバチを飼っていました。しかし、まだ知識もなく手探りだったため越冬させることができませんでした。

今回はご縁があり山田さんの蜂を手にしました。1年を通してすべき作業を学び、全群越冬を目指したいと思います。



越冬群1群。早期お届出でスタート。割り出しコース。目標は4群増やす。


22年6月末 途中経過
→3群割り出しに成功。

22年11月末 途中経過
→4群維持で越冬に突入

BeeFriends N様の23年2月の養蜂日記


2月4日(土)
街の母群は家庭菜園の場所なのだが、秋~冬野菜で植えてある野菜に水を
やっていたところ何匹か水を飲みにやってきた。



蜂は本当に美しい創造物だ。

以前、この子らが使っていた水飲み場は置く度にオオスズメバチが水を飲みに来て使わなくなっていた。今回も次々と新しい水飲み場作るから見つけろよ。



2月5日(日)
街の母群の内検。気温10度
気温が10度近いと時騒ぎも花粉の落ち込みも激しい。

無駄巣も作るしもう蜜枠の蜜が減らないので給餌枠を抜いて1枚巣枠を入れた。

久しぶりの内検を楽しんだところで日が暮れてきたので終了。
この群は内検の後に巣門のところで仲間を呼ぶ行動に出る。
最初は女王蜂を飛ばしてしまったかと心配したがそうでもない。
この行動が不思議で見ているとオス蜂が追い出されていた。
寒くて巣箱があけれないうちにオス蜂が羽化している。。。
オス房もたくさんできているので、産卵を待とう。

2月11日(土)
山の蜂場の内検に行く。気温7.5度。

置いてある温度計を見ると前回の寒波は-8度だった模様。
巣箱の外に出てくる蜂はいない。ダメだったか・・・。
1つ1つ内検開始、とはいえ寒いので生存確認のみ。
1つ目、前巣箱の蓋を開けた時に生存が確認できた群だ。
キャンディも食べ進んでいる。こいつらは越冬できただろう。
そのまま何もせず蓋を閉めた。



次の群。前の内検の時にも姿は確認できなかった。今回も巣門の前は
大量の蜂の死骸の山・・・キャンディは食べていないし姿も見れない。






次の群。市販の巣箱で2段で越冬開始した群だ。
吹雪いた雪が巣箱について凍っていた。ここもキャンディは手つかず
姿は見えない。1/3の越冬成功は悲し過ぎる。。。


帰る支度をして車のエンジンをかけた。
「生きていた1群に何もしないで帰るのに後悔はないか?」
私の内検はこういうパターンが多い。帰り支度完了後再度全部内検をやり直すやつ。
山田さんから頂いた資料に数々書かれていた2月にやること、
山の群では少しずれるので今できることは1つ。
【蜂を混ませること。】
それをしてやろう。思い直して、もう一度最初の群から内検開始。

まだ最後にやった砂糖水が入っている餌枠を抜き、1枚づつ確認する。
蜂がたくさん生きていた!そして街の群と同じ、ほとんど蜜枠はそのまま残っている。
寒さに本当に仮死状態で活動が低下するのだと納得した。
7枚で越冬を開始した群、2枚生活圏外に出し5枚群とした。

次はこの冬に入って1度も姿を見ていない群。
ここも最後にやった砂糖水が残っている餌枠を抜いて1枚づつ確認しようと出すと
いるいる!!かなりたくさんの蜂が生きている!よし!よし!

ニヤニヤしながらの確認となった。
軽い巣枠は1枚もなくここも蜜枠はそのまま残っていた。
9枚で越冬スタートした群、2枚抜いて7枚群とした。
最後の2段群、寒い中内検のために2段をばらす気持ちにはなれず、
暖かい日に箱替えがてら見てみようと思う。
私が作った35mmの板厚の巣箱、山にあっていると再認識下。
今年は全群この巣箱で越冬させることにする。
2群は完全に越冬できたと確認。残りの1群も希望を持っている。
街の群を合わせ全群越冬できた!!・・・・の喜びの反面・・・
えーっと、絶対分蜂対応で群増えるけど、大丈夫か?>私 (笑)

越冬できたこいつらと私はやりたいことがたくさんある。
こりゃ春から忙しくなるぞ!!

2月17日(金)
街の群の内検。気温10度。
先週入れた巣枠を確認した。巣盛り半分くらい完了させている。
給餌枠を全部出して新しい巣枠を2枚。これで計3枚追加した。
出された給餌枠たち



産卵は止まっているかと思った群だが、新しく有蓋蜂児ができているので
産卵は止まっていなかったようだ。
桜が咲く時期はたったの1週間。
それに合わせた外勤蜂をどれくたらい作れるのか勝負の1ヶ月が始まった。

緊張する。
隔王板、巣枠、継箱・・・用意はそろっている。
あとは溢れる蜂たちが蜜を集めに行くのを見るだけだ。

山田さんのミツバチを迎えて1年になった。Beefriendsも今月で終わり。
ミツバチと山田さんからたくさんのことを学び、次はもっと上手にやる。
そんな自信が付いた1年だった。

山田さん、丁寧にご指導いただき本当にありがとうございました。
楽しい楽しい1年間でした!


 山田くんの一言!
全群越冬完了ですね。山の群も無事越冬できたようで本当に嬉しいです。こちらこそ1年間お世話になりました。毎月詳細な日記ありがとうございます。蜂への愛情が伝わってくる素敵な日記。私もNさんのような日記を書けるようになりたいと強く思っています。本当にお世話になりました。※サポートより一部抜粋

BeeFriends N様の23年1月の養蜂日記


1月2日(月)

山の蜂場に様子を見に行く。気温2度。木に覆われている場所とはいえ、積雪が残っている。




雪が積もり、少し気温が上がると融けて雪は氷となっていた。



その氷は巣箱の中に流れ込んで凍っているようだったので巣箱に傾斜をつける準備をしないといけない。

蜂の姿はない。巣箱もシーンとしていた。心配だが蓋を開けるわけにはいかない。


1月5日(木)

すべての群が春の立ち上がりがいいと仮定して・・・巣枠の作成に取り掛かった。今回は試したいことがありホ式を購入。ひたすらくみ上げていく。







春はもうすぐそこ。急げ急げ。


1月7日(土)

氷が侵入している巣箱に傾きを付けに山の蜂場へ向かう。気温6度ごそごそやっていると。2~3匹巣門まで出てきた。やっほーい!!生きているのか!!



1群は生存確認ができた。


1月18日(水)

来週からの大寒波に向け、貯蜜量を確認するために蜂場巡りをする街の蜂場。気温8度。

ちょうど時騒ぎの最中で元気に飛び回っていた。
時騒ぎがあるということは・・・まだまだ子育て止まっていないということ。
この子ら、止まる気配なし(笑)




蓋を開け、貯蜜量を確認すると・・・越冬開始前に調整してあった蜜枠は手つかず。というか、貯蜜量はむしろ増えていた。



笑ってしまった。
おいおい、このままこれ食べなかったら、春の採蜜の前にこの満タンの蜜枠
出せってこと??

ないわー、ない。ない。




無駄巣ゴリゴリの立派な蜜枠が何枚もある。とりあえず、がんばれ!(笑)


1月22日(日)

山の蜂場に貯蜜量を確認に行く。気温3度。




蓋を長く開けていられないと思い、事前にキャンディの袋を
開けて用意したのだが・・・

思った以上にキャンディは消費されていなかった。



1群だけが生存確認ができただけで悲しい気持ちになる。




封を開けてしまったキャンディを車に入れて帰り支度をしていた時

「いや、いるかも。」

2段群でもう蓋から遠い下の方に固まっているかも、と思った群の
蓋を再度開け耳を押し当て巣箱をコンコンと叩いてみた。

「ザザー」と羽音がした。


まだあきらめないぞ。


今年はこの山の上での越冬は初めての経験だ。
10月までにダニを減らし、貯蜜をしっかり貯めさせて、それなりの巣箱で臨む。
代用花粉、砂糖水、キャンディを食べる気温があるのも学んだ。
改善点が山盛りの山での越冬だが今年の秋に向けての施策も開始となる。




 山田くんの一言!
街の群は絶好調キープですね。今から春の分蜂が心配になる勢いです!山の群は巣門に働き蜂が大量死していないなら大丈夫です。※サポートより一部抜粋

BeeFriends N様の12月の養蜂日記


12月1日(木)
在宅の昼休みを利用して街の群の内検とアピバールの取り出しに行く。
気温16度。到着と同時に固定ダリアに群がる蜂を見ていて時間をつぶしてしまった。



継箱群なので1階部分にあるオス房切り取りと薬を出すまでは長い道のりだ。
蓋を開けるとものすごい蜂の数に少しおののく。
そりゃあれだけ産卵していればこういうことになるよね、という感じである。



1つ1つの巣枠を外していこうとすると・・・1個目の給餌枠が上がらない。
「無駄巣かー」力を入れてムリムリムリーと取ると蜜が詰まった無駄巣が付いていた。


到底1階のオス房までたどり着く時間はなく、日を改めることにした。
貰った無駄巣はチャイティにしていただいた。


12月4日(日)
改めて街の群の内検に行く。気温12度。
あまり蜂が出入りしていないので分蜂したか心配になった。
ちょっと蓋を掛けるとモリモリの蜂とすごい羽音・・・ほ。



私はほとんど燻煙器を使わないのだが、あまりにも蜂が多いので目的達成のために蜂をどかせ続ける必要があった。気合を入れて火を入れた。

給餌枠と2階と1階にあった無駄巣はほとんどオス房だった。
無駄巣を取るにも蜂が群がっているので燻煙器を使ってできるだけ蜂を退かせて
作業する。そして出てくるのは数枚の額面蜂児枠(笑)


もう給餌を止めているのに女王蜂が壊れているとしか思えない(笑)
この無駄巣の多さから。。。今の時期に巣枠を追加するのか?!いやしないだろう。

給餌器の中にできた無駄巣に女王蜂が卵を産みに行っている可能性もある。
女王を飛ばしてしまわないか、本当に神経を使う。


「12月にこの勢いがある群は素人には難し過ぎるわ!」とブツブツ言いながら作業を進める。アピバールを取って、オス房も切除。

どこに女王蜂がいるか確認できていないが、適当なオス房除去ではまた1週間後にはがっつり無駄巣を作ってしまうので、巣箱の上でできるだけ蜂を落とし今回は完全切除を行った。


残念なことにオス房から数匹のダニを発見。完全除去にはならなかった。
他の群も同じと考え山田さんに今回の反省点と今後の対応を確認しよう。

12月14日(水)
街の群の内検。気温8度。
オス房の出来を確認に行った。
外には誰も出てきていないので、給餌をするだけで今回は終了だ。
そっと蓋を取るとみんな怒って飛び立つだけでもなくもぞもぞ動くだけだった。
「さぶー!早く閉めて!」という感じ。

無駄巣でがっちり付けられていた巣枠も見えたが、今巣枠を持ち上げるべきでは
ないのでこのまま春まで行ってみよう!
10度近い気温ならキャンディも入れてやれそうなので、ひとまず街の群の
心配ごとはダニだけだ。ダニの影響が少なければ春から分蜂熱と戦うことは
間違いない(笑)

2022年も終わりとなった。
3月に山田さんの蜂を手にして。群を増やしセイヨウミツバチたちと楽しく辛くうれしい時間を過ごすことができた。感謝しかない。
いろいろお世話になりありがとうございました。
来年もパチパチパチ・ハチハチハチな1年になりますように。
皆様よいお年をお迎えください。


 山田くんの一言!

この時期まで産卵が続くと、ダニの寄生の影響でガタガタになってしまうことが多いのですが、しっかりとダニの駆除をされて来たので好調を維持出来ています。本当にお疲れ様でした。ダニの駆除の見直し改善点は電話サポートでお伝えさせて頂きます。※サポートより一部抜粋

BeeFriends N様の11月の養蜂日記



11月3日(日)
山の蜂場の内検。スズメバチの姿はない。山の上はもう終わったようだ。
3群とも前回の15リットルの砂糖水も、代用花粉餌も完食している。



底冷えを防ぐためにスタイロフォームを購入底板の下に入れた。



箱の板厚は35mmなので、横の断熱材はない方がいいかとも思う。
ニホンミツバチの越冬で過度の保温により、春先花が咲いていないうちに産卵が始まりそこで餓死させたことがある。手加減が難しい。

今回も3群に用意した15リットルの砂糖水を入れてきた。10月末の15リットルとあわせ、蜜枠も重くなってきている。が、こぼした砂糖水にすぐに蜂たちが群がる。まだまだ足りていない。


ここ1~2週、山の蜂の色が黒くなっている。
ニホンミツバチは越冬蜂は黒っぽい。こいつらは越冬蜂なのか?!

そして巣箱の周りには働き蜂たちの死骸が落ちている。まだ見ぬ未来の仲間たちのために文字通り「死ぬまで働く」という姿に、本当に胸が熱くなる想いだ。


11月5日(日)
街の母群の内検。
相変わらずの額面蜂児に、無駄巣も多い。この先どうなることやら。





11月13日(日)
街の母群の内検。切り時のオス房が出来上がっているのだがなかなかの雨で
砂糖水を入れるのが精いっぱいだった。

11月16日(水)
街の母群、2段群の1階にあるドローンドロップ用のオス房が羽化してしまうのでドロップのために丁寧に内検を行う。

砂糖水も代用花粉も完食の状態だ。

2階部分は1枚を残し、すべて蜜枠になった。

1段目には相変わらず額面蜂児に近い産卵になっている枠が数枚・・・
代用花粉はもうやめた方がいいのかもしれない。
街は最高気温が5度以下になる日は数日、それ以外は10度前後の日が多い。
垣根に使用されているツバキや花壇に植えられているパンジーは蜜源となるため通年花粉の持ち込みが見られる。
貯蜜が足りなくても蓋を開けて砂糖水を足してやれる気温である。

この1ヵ月ほど、どの群も女王蜂を確認できていない。ただの1群もだ。
寒さに当てたくないため気が焦っているのもあるが、全く見ていない。
そんな女王蜂が確認できていない中で結構な面積のドローンドロップをするのは怖い。肝が冷える瞬間だ。

この群ではダニは見ていないが・・・オス房にダニは確認できなかった。
薬が効いていることを祈る。

11月19日(土)
山の群に砂糖水を入れに行った。砂糖1キロに500㏄の濃い砂糖水だ。
雨と所用により2週間ぶりとなってしまったが、蓋を開けると代用花粉は
食べ残しがあった。

最低気温がマイナスになり始めている山の上は越冬体勢に入りつつある。
2段群を開けてぎょっとした。
蜂がいない。逃げたのか??


覗き込むとすべて1段目と2段目の間に下がっていた。この群は完全に女王蜂の産卵も止まっている。これも越冬体勢と思われ。この群は市販の巣箱だ。寒さが伝わっている
ようだ。これが正しいとも思えるし、いや寒いか?とも心配になる。テストケースだから、といろいろ思うがやっぱり1群も失うことなく春を迎えて欲しいと思う。

まだそこからか花粉を付けて帰ってくる。来月までにもう少し砂糖水を入れることにする。

11月25日(土)
山は来週から最低気温はマイナスになる。最後の砂糖水とキャンディを
入れに、、、アピバールを取り出しに山の蜂場へ行った。

餌も少し食べ残してあるが、お試しに入れたキャンディは食べてあった。

この群もここにきて蜂の数が増えているため、8枚で越冬体制に入る。
しかも私からの手土産ぎゅうぎゅうで、、、、

最後に巣門を少し狭めて、吹雪が吹き込まないよう慣れ親しんだ
スズメバチ捕獲器はつけたままにした。

貯蜜は十分なのだろうか、みんな越冬蜂になっているんだろうか。。。
私があまりにも名残惜しく。。。この日の内検作業は過去最長時間を
記録した。次、どこかで10度を越える日があったら、また会いに来るよ。


 山田くんの一言!
相変わらず産卵絶好調ですね!越冬用の蜂の体色が黒いという話は聞いたことがないので、たまたまカーニオラン系の働き蜂が多く生まれたのではないかと考えています。問題ないです。貯蜜も充分、キャンディも投与済、ダニの駆除も充分ですので、越冬は大丈夫だと考えています。※サポートより一部抜粋。

BeeFriends N様の10月の養蜂日記


10月1日(土)
山の蜂場の内検。
板厚35㎜の巣箱を作り、継箱の2群継箱を外して入れ替えた。





1群は市販の巣箱の2段のまま。これで山での越冬のテストケースとする。
山の蜂場は近所からのクレームもない、農薬の被害もない、熊も出ない。
スズメバチは他にも食べるものがたくさんある山お上なので被害は少ない。
蜜源の確認はできていないが、私と蜂たちには天国の場所だ。
どうにかしてここで越冬する技術を会得したい。

私はその群、その群の器があると思っている。山の標準箱2段群、実力は16枚群ほど。最後に持った巣枠を蜜を貯めるわけでもなく、卵を産むわけでもなく・・・2段の隅っこにそのまま置かれていた。

流蜜もあり羽化した枠には蜜が入り始めているのでその育児枠の間に盛られただけの放置されている巣枠を入れた。今週確認するとその枠は両面全面に卵が産まれていた。

あぁ、もう少し早くそれをしてやれたらよかったね。こうやって少し枠を意図的に入れ替えていくことも覚えた。

毎回少しずつ枠を入れ替え2階は蜜枠1回は育児枠という感じに整えていく。
冬はすぐそこ。

10月2日(日)
オオスズメバチの猛攻を受けている街の群の様子を見に行く。ミツバチたちも興奮しているので面布なしで近寄ったら頭に突撃を受けた。「熊じゃないよ!」

改めて面布を付けて被害の確認。捕獲器は満タン。ネズミ捕りシートは空。
トラップも空。そりゃオオスズメバチだってお構いなしに出入りするミツバチの方に行くよね。2段の捕獲器はすぐにいっぱいになってしまうので3段が欲しいくらいだ。

毎回生きているオオスズメバチがたくさん入っているので来年はこれごと交換
できるようにする。

10月5日(水)
街の群の様子を見に行く。
オス房を切ってから10日経っている。内検したいのだがこれだけオオスズメバチにうろつかれると蓋を開ける勇気がない。流蜜もあるので給餌はスキップとした。

10月7日(金)
今週末は街の群は内検ができない。
今日は貯蜜の確認をして必要であれば給餌するためにクイックに蓋を開けることにした。日が短くなっているので薄暗がりの中巣箱を開けると寒さに怒った蜂が
10匹ほど飛び出してきてぶつかってくる。内検は・・・夏は暑くて私が大変で秋は寒くて蜂たちに迷惑だ。


10月15日(土)
気温が上がった週、再び活発になったオオスズメバチに取り憑かれ、母群の働き蜂を4000匹以上失った。





その場にいるオオスズメバチを全部獲り、その後も次々飛来するオオスズメバチを全部退治し越冬できるだけの蜂は残っているかの確認に巣箱の蓋を開けた。

巣箱内は十分なミツバチがいるのに加え、そこには「オオスズメバチにやられるのは想定内よ!心配ご無用!」と言わんばかりの額面蜂児枠が何枚もできていた。




有能な女王蜂とそれを操る有能な働き蜂を持つ強い群だ。

これからの数日間、蜂場に到着後オオスズメバチがまとわりついている群から
オオスズメバチを退治している最中にミツバチたちが時騒ぎを始める。
時騒ぎ開始後はスズメバチは飛来しない。この不思議な現象を何度か経験する。
なぜミツバチたちはオオスズメバチの飛来が終わるのがわかるのだろうか。
不思議。

しかし、セイヨウミツバチの殺されっぷりは知ってはいるが、本当にひどい。
巣箱の傍らで殺されるのでショックは大きいが、秋が深くなった今の外勤蜂の
危険は計り知れない。相当数が捕食され帰れていないのだろうと思う。
はちみつも命をいただく食べ物なのだろう。


10月16日(日)
街の群、山の群1群ずつドローンドロップでダニを確認した。
そうなるとその蜂場で全群ダニがいると仮定して、アピバールを入れることにした。11月の終わりまでにダニがどれくらい駆除できるかが越冬のキーとなりそうだ。

山田さんに確認したところ、私の群のいくつかで作られている額面蜂児枠の様子。。。今の時期でのこの額面蜂児の作り方は蜜が足りていない可能性があるということ。

私は理屈っぽいのでなぜそうなっているのかロジックが必要。考えると・・・
街の母群は標準箱2段だが、この群も実力として16枚群ほど。

巣枠のローテーションで蜂児が育って掃除されから長い間使われない巣枠がある。蜜を入れる枠も満タンまで行かず空いている。うちの女王蜂たちはそういう枠を狙って産卵するため貯蜜の少ない額面蜂児枠となる。

そしてそこから毎回大量の働き蜂が生まれ、流蜜が少なければ集蜜もするが
餌としての消費も多い。

ニホンミツバチもそうだが、私は多産の女王蜂に巡り合うことが多い。
働き蜂の数をコントロールできない(笑)。難しい。
この群には大量に砂糖水を入れて産卵域圧迫を起こしてみることにする。

10月22日(土)
街の群の内検と投薬後確認
オオスズメバチは相変わらず大量に来ている。ミツバチたちが出入りしている
場所に張り付かれないようネットを掛けた。とりあえずの被害は収まった。
オオスズメバチを30匹ほど捕獲すれば、飛来は収まる。
きっとこのオオスズメバチたちの群のこの狩場担当はそれくらいの数なんだろう。

それを知ってからはオオスズメバチを退治して飛来が収まってから内検を行える
ようになった。

ダニの落ち方は・・・大きい群はそれなりに落ちている。
奇形の蜂も見当たらないし、産卵も相変わらず額面蜂児に近いのが続いているのでそれほどダニの影響はない無いように思える。

ドローンドロップしていたのに、結果ダニが見つかり「投薬かぁ」とがっかりしたが、ドローンドロップしていたからこれだけ少ないんだと気持ちを持ち直した。

10月23日(日)
山田さんに出張メンテナンスをお願いして山の蜂場に来ていただいた。

街の群はダニの影響がひどく出ない限り越冬はできると思っている。
街は冬場どの家にもパンジーが咲き、山茶花など何気に蜜源は途絶えない。

でも山の群は12月から3月まで雪の下にいる。

越冬のための餌が十分貯められているか、この先の生活域の整え方を
山田さんに見ていただき最終アドバイスをいただくことにした。

3群から取り出した不要巣枠は10枚、代わりに給餌器を追加で入れて4リッター体制で砂糖水を貯めさせる。入れた砂糖水は3群で14リッターになった。食べろ。貯めろ。

山田さんの確認では1群はいけるでしょう、だったが他の2群はもう少し貯蜜が
必要だとのことだった。

私が思っていたのは足りなければ街の群で完成した蜜枠が何枚かあるので街の群からそれを抜いて山の群に入れてやろうと・・・お話したところその群が冬のために貯めた蜜枠を抜いて他の群に渡すと共倒れになる可能性があるからひたすら給餌での対応がいいとのこと。

私は砂糖水を作り続ける。


 山田くんの一言!
額面蜂児見事ですね!!ドローンドロップを行っていても、ダニの寄生の被害は拡大することがあります。そのため無意味と思う方もいますが、ドローンドロップを行わないと寄生率の把握は難しいです。また、駆除はある程度出来ていますので無意味ではありません。今後も続けて下さいませ。※サポートより一部抜粋。

BeeFriends N様の9月の養蜂日記



9月3日(土)
9月第一週、ルーチンではなく意図的に全群の内検をスキップした。3月からずっと走り続け、越冬前の折り返しに入った。心機一転を図る。


9月10日(土)
街の群の内検。
春先に20匹ほどのオオスズメバチの女王蜂を捕まえたが、そんなのは微塵も影響していないように猛攻撃が続いていた街の蜂場。

カスタマイズしたスズメバチ捕獲機が功を奏し、奇跡的にオオスズメバチをコントロールできていた。オオスズメバチは巣門に張り付きたいのだが、いい加減に装着されている捕獲機のあちらこちらの隙間からミツバチたちはミツバチたちは出入りしてオオスズメバチが近寄ろうと潜り込むと捕まっていた。
毎週これだけ捕獲機に捕獲されている。



オオスズメバチの危機はきっと紙一重なのだろうが、ここまま秋の終わりを迎えて欲しい。

元巣は絵にかいた方なドローンドロップ用のオス房を定期的に作る。
女王蜂の所在を確認してすべて蜂を払って切り取った。
いつもダニはクリアだ。


この半プラの巣枠がこの群にはあっているようだ。次回のオス房の再建を待つ。


9月11日(日)
2週間ぶりの山の蜂場に向かった。
今はここはキイロスズメバチとコガタスズメバチがひどい。
捕獲機もスズメバチで満タンになっている。
蜂場についてから飛んでいるスズメバチを退治して、内検最中も叩いて落とす、
が続く。



いつもはおとなしい群もこれだけスズメバチに飛び回れると内検もピリピリだ。
出した巣枠に摘まみに来たスズメバチは捕獲機の上で、内検中巣箱の中に
飛び込んだスズメバチは巣箱の底で・・・蜂玉になっていた。


蜂玉ができると他の働き蜂たちがそちらに突進していくので、
もうめちゃめちゃになる。手早くオス房の切除を行う。

養蜂を初めてから蜜源のあるところを探し続けている。
6月に継箱2段にした群も蜜の溜まりの不十分が続き、今年は採蜜を諦めた。
ここも蜜源は十分ではないのか・・・
そして毎年のスズメバチたちとの死闘、ミツバチを殺され私がスズメバチを殺す。まったく成果のないただただ殺生の日々に「私はいったい何をやっているのか」自問自答、わからなくなる。

6月に2段にした群、砂糖水をやる前の蓋がされた蜜枠がある。
そこから少し味見させてもらった。


濃厚で美味しい。
私はミツバチたちとやりたいことがたくさんある。それを思い出す。
来年はこの美味しいハチミツが採蜜できるよう、越冬準備の手は抜かない。
そして蜜源が豊なところを探すのも止めない。


9月17日(土)
山の群の内検
捕獲器と仕掛けでキイロスズメバチv.s.ミツバチは1:40くらいで済んでいるのではないだろうか。巣箱満タンを目指してお世話は続く。


9月18日(日)
台風の週末が続く。晴れ間を見て山の蜂場に内検に向かう。
最近は毎回全群の女王蜂を確認できる。見つける目も養われてきた。


9月19日(月)
台風が日本を通り、一日暴風雨となる。


9月21日(水)
山の群たちのひどい台風の影響を確認に暗くなる前にと仕事を早く切り上げ2時間車を走らせた。最近建った工事事務所と林の間になり屋根にしているトタンが飛んだだけでスズメバチの仕掛けも飛ばず無傷だった。

とんだ屋根を探して戻したりしていると、工事現場の人が出てきた。
初対面。「屋根が飛んでて心配してたんですよー。」と。何かあったときのために連絡先を交換させてもらった。「ミツバチってあんまり人を刺さないんですよね?」

一般の人ではあまりミツバチの巣箱を間近で見ることもないだろう。うちのかわいこちゃんたちがブンブン飛び回るのに恐怖を覚えるのも仕方ない。ミツバチと今来ているスズメバチのことを丁寧に説明して、理解を深めていただいた。


9月24日(土)
改めて山の内検に行く。
台風の横殴りの雨が浸水してチョーク病が再発している群がある。
来週箱替えの準備をしていこう。

今のこの群が巣枠何枚の実力がある群か、、、何群か飼育しているとよくわかる。これに巣箱が10枚とか8枚という容量が決まっているために継箱を必要としている群がある。継箱のまま行くか、1段に戻すかはこの1~2ヵ月の群の様子に寄るのだろう。


9月25日(日)
街の群の内検。
元巣の女王蜂はいつもたくさん産卵し私を安心させてくれる。オス房も2週間でちゃんと再建し、私にダニの確認をさせてくれる。

私は女王蜂フェチなのはこの安堵感を与えてくれるのはこの蜂だからだ。オス房の切除確認も思う通りにうまくできるようになったなぁと。この元巣群に成長させてもらっているのがよくわかる。感謝感謝。


9月29日(木)
街の蜂場の隣に住んでいる家族から
「巣箱の入り口にオオスズメバチが10匹くらい来ているよ」と連絡
仕事掘り出して駆けつけると、すごい量のオオスズメバチが巣箱の周りを飛んでいる。巣門まではまだ到達されていない。捕獲器の中には怒り狂うオオスズメバチが多数。


オオスズメバチが本格的に襲い始めていた。一番外の網の下には花粉を付けたミツバチたちが殺されている。それでもミツバチは飛び出していき、両足に花粉をいっぱい付けて帰ってくる。さながら小さい時騒ぎのような飛び出しと戻りである。

秋の流蜜が始まった!このミツバチの騒ぎこれがオオスズメバチを引き寄せているとも思うがオオスズメバチも巣が大きくなり食料が必要と見え、かなりの数で飛んでいる。

双方【今しかない!】が強く、ひどいことになっている。ずっとそばにいるわけにもいかず、このオオスズメバチの恐ろしい攻撃とかまわず出てくるミツバチに
「この状況は近所からのクレームになる」とできるだけオオスズメバチを捕獲する施策をして帰ってきた。

捕獲器の中で怒りフェロモンを出しているオオスズメバチたちがいるので新しく来るオオスズメバチはネズミ捕りシートには行かない。トラップも見向きもしない。ひたすら出てくるミツバチを狙っていた。こんなの陥落は時間の問題だよ。悲しみで胸がつぶれそうになる。




 山田くんの一言!
捕殺器が上手く機能していますね。被害を皆無にするのは難しいので、ミツバチにはかわいそうですが、最小限の被害に収まることを祈るしかないです。ダニの寄生率も問題ないようで一安心です。※サポートより一部抜粋。

BeeFriends N様の8月の養蜂日記


内検が暑い。とにかく汗だくだ。

8月3日(水)
街の元巣の内検を行った。夕方なのだか気温が36度を下回らなかったため
全枠確認を断念。給餌だけを行う。


8月6日(土)
山の群の内検を行う。
継箱2段群は採蜜できるかも?と給餌を止めている。
しかし、やる気のある女王蜂は貯蜜枠でも空いているところにどんどん卵を産むので蜜のたまり方が採蜜できる感じではなくどうしたものかと思っているが、まぁ越冬がもう1つの目標なので山の上の長い冬に向けて増員中と受け止めている。

内検の度に貯蜜が減るようだったら採蜜は諦め給餌枠を入れる準備をしている。
今回は貯蜜が増えていたので「がんばれ!」と給餌はしなかった。

6月に分割した群のうち1つ。すでに8枚箱満タンで蜂で溢れかえっていた。
そして、まぁ怒っている。蓋を開けただけで全員出たか?というくらい飛び回る。

「はいはい、狭いですね。わかりましたよ。」
給餌枠と新しい巣礎枠を入れるためにこの群も継箱を追加した。


8月7日(日)
継箱群の様子を見に行く。嘘のようにおとなしくなっていた。


巣枠に続き、巣箱・継箱も作っているのだがぎりぎりで間に合っている感じだ。
あんなに積みあがっていた巣箱も在庫はなくなった。また作る。


8月9日(火)
雨も暑さも収まらないため、内検のチャンスを増やすために在宅勤務も増やして対応。今までは有蓋蜂児の上にいる蜂たちがいてもそのまま目視していたが今はその淵にオス房があるのも細かくチェックしている。



「ちょっとどいてー」
「あなたたちこれどうするつもり?」
「おぉ、もうオス房再建!すご!」
「あなたの卵の産みっぷり、すごいよね!」
蜂たちとごちゃごちゃ会話をしているから内検に2時間くらいかかる。


8月11日(木)
山の群の内検
今いる群はそれぞれ個性がある。おとなしい群、活発な群、マイペースな群。
同じ母からの分割群だがこれほど違うかと、興味津々である。
超個体のミツバチ、1群1群表情があり哺乳類に思えてくる。


継箱群の内検前準備の様子。蜜枠が重くなっているため一度に上の段を
下せないので、底のある入れ物に分割している。
その間も蜂たちはおとなしく作業が終わるのを待っているのでほっこりする。

先週鬼怒で継箱で拡張した群は、、、
新しく入れた巣礎2枚、この時期で1週間で盛ってあった。
よほどスペースが欲しかったのね。
どこかにリクエスト書いておいてくれるといいのに(笑)と本気で思う。
砂糖水をたっぷり与えて完了。


私はそれぞれの群のすべての巣枠の記録を写真に撮っている。

1枚にターゲットを絞って数週間の動きを見ているとふつふつと疑問が湧いてくる。都度、山田さんに質問をして回答をいただき納得する。


8月14日(日)
街の元巣群の内検。
街では刺傷事故の多いキイロスズメバチはほとんど見かけない。
巣がわかりやすいところにできるからだそう。完全に駆除されていると思う。
やはり多いのはオオスズメバチだ。
街ではほとんど見かけないシオカラトンボやムカデ、小鳥、ヤモリ、アブ
食物連鎖の底辺にいるミツバチたちを狙う捕食者たちも蜂場に勢ぞろいしている。


とりあえずのスズメバチ対策は全群にした。
1群だけカスタマイズしていないのが付いているので来週装着で完了だ。
スズメバチたちよ、お手柔らかに。
ここから本番だ。

なんて言っている舌の根の乾かぬ内に、1群がオオスズメバチにやられた
カスタマイズが入っていない捕獲器が付いていた群。
働き蜂をほとんど殺されてしまった。


死骸の様子からいうと1~2日間に合わなかった感じだ。本当に悔やまれる。
スズメバチ捕獲器も私の巡回ペースに合ったものの模索を続ける。


8月28日(日)
1群被害を受けさせてしまったことを悔やんでへこんでいると。。。
元巣群が秋の気配に産卵を開始、これでもか!というほどの額面蜂児枠を
2枚作っていた。


ミツバチたちが頑張っているのにへこたれているわけにはいかない。みんな越冬に向け動き出している。

山の群も猛烈なスズメバチたちからの攻撃に時にはいなし、時には戦い、と食物連鎖の底辺だけど抵抗を見せている。一緒に戦う。


全群、少々つままれてもびくともしない強群に仕上げていく。




 山田くんの一言!
1群大スズメバチにやられましたが、中に入られなくて良かったですね。捕殺器は万能でないので、自分のスタイルにあうように改造が必要ですが、中々難しいです。ダニの寄生率も問題ないですし、給餌もしっかり行われているので問題ないですね!とっても順調です。※サポートより一部抜粋。

BeeFriends N様の7月の養蜂日記


7月、梅雨に入り週末が雨で潰れることが多くなった。

7月2日(土)
街に置いてある分割群の元巣の内検を行った。
2回の分割に耐えた女王蜂と働き蜂たち・・・やる気も失わず順調に蜂の数は増えて1か月で9枚群になっていた。しかし、そこで感じる蜜枯れの気配。

1枚足して10枚にしてしまうと標準箱では給餌枠を入れるスペースがなくなる。
給餌枠を残し、このまま9枚で様子を見ることにした。そしてオス房除去もしっかり行った。



今のところダニは確認できていないが気を緩めず確認する。

7月3日(日)
朝からの大雨。
山の群の内検と山田さんのところに置かせてもらっている群の移動はお流れ。
来年のみつばちノートには6月後半から7月梅雨の時期に十分な世話ができない可能性があると記載。

7月8日(金)
街の元群の内検を行う。継箱を乗せるか考えている。
ここからが本気で難しいと思っている。
給餌すれば蜂の数は増えるだろう。しかし、周辺の蜜枯れに蜂の数を増やし給餌が1mlでも足りなければ彼らを餓死への道に送ることになる。蜜枯れ次期に越冬蜂の基礎になる蜂をどう作るか考える。

給餌枠を抜き、1枚巣枠を入れ10枚とした。・・・順調な群、このままほどほどいい感じに巣営してもらいたい。




7月9日(土)
山の群の内検と山田さんのところに置かせてもらっている群の移動のリベンジの日。
山の2段群は絶好調だった。2週間前に入れた上下2枚づつの巣枠はすでに盛ってあり4枚とも蜜を貯め始めていた。上下9枚、計18枚群になっている。
蜂をもっと混ませるまで新しく巣枠を入れるのは様子見とした。
優秀な女王蜂は産卵できるところを探しては産卵している。蜂児だらけ。

みつばちたちはいつ見ても美しい。

その後滝のような雨となり群の移動はお流れ。予定が全く進まない。

7月10日(日)
山田さんのところに置かせてもらっている2群の移動のリベンジのリベンジの日。
山田さんの蜂場に着いた時、車のメーターが88888キロになった。

はちはちはち!!パチパチパチー!!!

養蜂は本もあるし、YouTubeでも動画はたくさんある。
しかし、それが真似できるのは同じ飼育環境で同じ蜂数で同じ経緯で私が同じ経験値でと完全に一致していないと参考でしかない。
目の前にある巣箱を見て状況を見て判断する力、決断する力がいる。
それを養っていかないと聞きかじった知識では今判断した失敗に気が付くときには蜂はいなくなっている。

今回は移動の前に箱替えという2つの目的の作業だった。
箱を替えるのは好きな方なのでよく箱は替える。でもその時は外観の違いで外勤蜂たちが結構長く騒いでいるのでそのまま放置で帰ったりする。
今日はそのあとの移動があるため完全に落ち着くのを待たなければいけない。
霧か小雨かの状態で箱替えを行い、1群がちょっとした騒ぎになった。簡単に言うと「激怒(げきおこ)」である。
車に戻り考える。

あんなに騒いでいるのにこのまま移動したら蒸殺になってしまうかも。
箱替えは完了しているからもう1週間置かせてもらうお願いをしよう。」と1群車に乗せて1群はそのままにして帰る支度をした。

車を出すときにふと思った。
「でも・・・この先この気温(当時24度)での移動はできないかも。

そっちの方がリスクが高いのでは・・・」
先週19時でも40度だったこともあり、思い直して再度装備を付け蜂たちの元へ。

道を歩くのにぎりぎりの暗さまで待ち燻煙器に火を入れる。蜂たちが落ち着いたところで出ている蜂を中にいれ扉を閉めた。

真っ暗の中で山の蜂場には行きたくないなぁと思っていたが、山田さんの蜂場を出るときにはすでに真っ暗(>_<)

山の蜂場に2群を置いて、来週の内検でダメージを受けていないかを確認することに。私の決断があっていたかはその後わかる。

7月16日(土)
雨が降る前の早朝、街の元巣の内検を行う。先週入れた巣枠も盛りは完成して
蜜を入れ始めている。巣箱の中は蜂で溢れていた。しかし巣枠は全体的に軽い。
巣枠の身で10枚になっていたため、給餌枠を入れるために継箱を乗せる。
新しい巣枠も入れて盛りを待つことにする。

7月17日(日)
山の蜂たちの内検の日。

先週の内検で切り落としに絶好の有蓋オス房があり、切除しようとしたところで
雨が降り出しサスペンデッド。切除できなかった。
今日、内検すると結構な数オス蜂がいた。むむむ、有蓋で処置できず
オス蜂たちは羽化した。ダニはどうだったのか?遅れたことをちょっと心配し、
残りのオス房を切除した。まだダニは見当たらないができるだけ薬を使い
たくないので1枚1枚丁寧にオス房を確認する。

7月20日(水)
街の元巣群の内検。あまりにも暑いので街の元巣群の内検は夕方5時半
くらいから行うことにする。
行くといつも夕暮れ時の時騒ぎを見る。蜂たちも涼しくなってから
時騒ぎをするように変更しているようだ。
この女王蜂が優秀だと思う理由。2度の分割にへこたれず、すぐに蜂数を
戻しさらにコロニーを大きくしている。先週入れた巣礎枠、盛りが完了し
たと思ってみるとすでに全面卵が産みつけられている。




来週以降この巣枠は額面蜂児枠となるだろう。
秋に向けて増員し、越冬のための蜜を貯めるんだぞ。


3月に1群迎えた時、飼い主が変わったことへの反応と。私がへたくそだった
ことで1回目の内検は大騒ぎになってしまった。また騒ぎになるのか・・・と内検が億劫になってしまった時期があった。
数回の内検で彼女らも慣れてくれ、静かに楽しく内検を行えるようになってからは1群では物足りず、毎日内検したい衝動に駆られていた。

今は4群となり、もういいわ!というくらい内検を満喫できる状態になった。
楽しい。ここで今年目標にしていた群数はそろった。

「ダニと外敵対策」
今、別で飼育しているニホンミツバチもそうだが、養蜂はここから冬までが正念場。どちらのミツバチもダニを許せばびっくりする速さで消滅する。

オオスズメバチに襲われれば秋が終わるまでに回復できないほどのダメージを受ける。
1週間に1回しか見舞われない私に彼女たちがオオスズメバチの襲撃に遭わないよう、あっても最小限の被害で済むよう小細工を作るためにホームセンターに通う日々となる。




 山田くんの一言!
暑い中移動お疲れ様です。状況は整い、群の状態も良さそうなので一安心です。ダニの寄生率も問題ないようですし、とても順調です。蜜源枯渇時期の群の維持のポイントは電話サポートでお伝えします。ここからは大スズメバチとの激闘です。準備は万全のようですが、充分気をつけて下さいませ。※サポートより一部抜粋。

22年 BeeFriends N様の6月の養蜂日記


5月の分割が今年の養蜂の目標の山場になると思っていたが山場はまだまだ続く。

6月5日(日)

6月初旬、先月の分割から1か月で9枚まで育った元巣からさらに2群を割り
出した。今回は山田さんにも私の蜂場まで来ていただき、割り出し枠の見極めを
見ていただく。



なぜならば、前回の割り出しの時に多くの王台を付けた枠は私が蜜枠として選んだ枠で卵枠ではなかったからだ。卵枠には王台1個のみだった。

枠の選択間違いは否めない。今回は山田さんにも確認いただけるので安心だ。

もたもた枠を選んでいるうちに女王蜂が割り出ししようとしている枠に移動していて最終確認の時に「女王蜂がいない!」と探すことに。。。。

これは前回の割り出しの時にもやった。
元巣の女王蜂は毎回山に送り出される箱に入れられてしまう女王蜂だ(笑)


その後、山の蜂場に向かった。
4月末に分割した2群のうち1群は無事に産卵を開始したがもう1群は・・・・
ニホンミツバチでもよくあることなのだが、山では外敵も多く新女王の交配
飛行はリスクが高い。

新女王を育てて誕生を待ち迎えた働き蜂たちは新女王が交配飛行より帰って
きてすぐに産卵が始められるように巣房を掃除して山の蜜源からひたすら
蜜を集めて待っていた。

働き蜂も、、、私も女王蜂の帰還を待った。



しかし、女王蜂は帰らなかった。帰ってこなかった女王蜂の写真を見ながら
悲しい結果にじんわり涙が出る。

すべての枠を蜜枠にしてしまった働き蜂たち、彼女たちの産卵が始まる前に
分割成功している群と合同することにした。



有能な女王蜂の娘、新女王は産卵開始と同時に額面蜂児枠を何枚か作っていたので、この合同により途端に大きな群になった。この群からさらに割り出せるタイミングを計る。

この山での交配飛行のリスク軽減のため、本日割り出した2群は山田さんの
蜂場に置いていただくことになった。2群は交配完了まで親元で過ごす。

6月11日(土)
山の合同群を確認に行く。

合同はうまく行っていたがくすぶっているチョーク病の掃除がされて出されていた。

まだチョーク病を引きずっているのはちょっとへこむが、、、中を見ると蜂児枠も有蓋蜂児枠も問題ないようにみられる。いい方向に向かているのと、掃除が進むことを祈る。

この2段巣箱の内検がまだ要領が掴めず、時間がかかって仕方がない。蜂の数も増えて、産卵も順調。もう1回割り出しするか経過観察とする。

その帰り道、先週割り出した巣箱の様子の確認に山田さんの蜂場へ向かう。
出来上がっている王台を1つにする大切な作業だ。

ほら!山田さんにオッケーもらった卵枠、王台が計8個その上に変成王台が無数。これが卵枠だ。今回は中身を確認せず(笑)王台を1つに選定し羽化を待つことにする。

先週今週と分割群の内検を山田さんと行った。
私の内検のダメな部分を理由とともに指摘され、それ以降の内検では指摘ポイントに注意して内検を行っている。改善できることがただただ楽しい。

これから飼育群数を増やしていくため、短時間かつ正確な内検マスターを目指す。

6月19日(日)
合同群の内検に山へ向かう。
山ではすでにスズメバチたちのいいターゲットとなっていてミツバチたちは
つままれて持って行かれていた。今回はスズメバチ捕獲機も設置した。


合同群は合同するために用意した8枚箱2段(1階6枚2回5枚)になっていた。
2階部分から内検開始・・・蜜もたまり始めているし、順調だな。と思いながら
2枚ほど見たところで女王蜂発見!!2階に女王蜂がいる!

女王蜂がいる継箱を下ろすのは怖すぎる。安全に継箱を下ろす場所を確保しヒヤっとしながら内検を続けた。1階部分は有蓋蜂児枠が多いため、2階の蜜の入っていない場所で産卵を開始していた。超優秀な女王蜂だ。

この合同群からさらに2群割り出しも考えて板は、この1年のBeeFriendの間に
できるだけノウハウを得たいと思っている。割り出しは2回経験した。次はこの継箱群の育て方をこの群で学びたいと思い始めていた。山田さんに相談だ。

1階にも2階にも蜜枠がある。入れてあった巣枠はすでに盛りは完成している。
巣枠を少し入れ替え上下7枠とし、次の手の準備は完了した。

その帰り、割り出した群を山田さんの蜂場に確認に行く。


未交尾女王蜂は小さいし、すばしっこいので見つけにくいが2箱とも無事に
女王蜂は生まれていた。タイミングではこの女王蜂は働き蜂として生まれて
くるはずでもあった。しかし選ばれ女王蜂としてここにいる。神秘だ。

彼女たちが無事に交配飛行より帰ってくることを祈る。

6月26日(日)
山の2段群の巣箱が8枚群だったため標準箱の2段に入れ替えた。・・・女王蜂はまた2階にいた!!大きい女王蜂だが結構足が速い。

飛ばしちゃうやろー。底のある場所に女王蜂がいる巣枠をそーっと移動し、内検と箱替えを行う。


まさにカオス状態。
標準箱2段で満群に育て、山での越冬の準備開始だ。

山田さんのところに分割後、交配飛行より帰っているか確認に行く。
私には卵は確認できなかったが(笑)山田さんに見ていただくと産卵開始とお墨付きをいただく。

この交配がうまく行ったので今年の分割はひと段落となる。

私は去年消滅した2群の女王蜂2匹の亡骸を今も持っている。
女王蜂への想いであり私自信への戒めである。

これから先は全群越冬に向けてダニ対策と健成の調整に入る。
この素敵な女王蜂たちと春を迎え、みんなで来春満開の花の蜜を採りに出るぞ!
決意を新たにした。


山田くんの一言!!
蜂場に置いて頂いた2群の交尾飛行の確認はとてもドキドキしました。無事交尾して来てくれて本当に良かったです。一安心。これからはダニ、大スズメバチとの戦いです。全力でサポートいたしますので引き続き頑張りましょう!

山田くんのBeeFriends N様 5月の養蜂日記


4月30日
割り出しを行った。
所定枚数まで巣枠は揃ってはいなかったが、働き蜂が増えすぎていて巣箱内部にとどまれない蜂が溢れ出していた。オオスズメバチの女王蜂に摘ままれることも増えてきたため、割り出し作業を行った。

割り出し直前にも分蜂か?!と思うほどの時騒ぎが始まり作業中断となる。勢いあり過ぎ。



無事に2箱分割し、2群を山の蜂場に運ぶことができた。
「ここから1ヵ月、しのげよ!」



5月9日
王台の確認と整理に蜂場へ向かう





分割時にできていた王台を日数短縮のために使用しようと思っていた。
それに加え、各分割群に5個ほど王台を整理して1つを使用することにした。

女王蜂はコロニーの中で君臨しているわけではなく、ひたすら卵を産む使命だけに生かされている蜂だ。働き蜂に守られて操られている。しかし、巣枠全面に蓋掛けされている蜂児を見ると女王蜂の偉大さとありがたさを痛感してきた。

女王蜂確認に長い腹を探し、発見した時にはいつも安堵感に包まれてきた。

蜂を飼育する理由はたくさんある。
蜂を飼育できない事象もたくさんある。

女王蜂に異常な想い入れがある私にはこの「王台を1つにする」作業は間違いなく飼育できない側の事象の1つだ。

移動手段や移動距離、後学のために整理した王台の中身を1つ確認した。



そこにいは私が想い焦がれる女王蜂のフォルムをした蛹が入っていた。
その姿に強く心が折れた。

「・・・君らで女王蜂を決めてくれ。」
5個の王台を1つにするはずだったのに、それ以上の王台を触ることができなくなり内検を終了した。

この後、この女王蜂の殺し合いで生き残る女王蜂も負傷する可能性があることを山田さんに教えていただく。この群を盛り立てていく新女王に傷を負わせるのは本意ではない。

セイヨウミツバチの本格飼育の1年目、自身の甘いところを切り捨てていく・・養蜂の洗礼を受けるのだろうと実感した王台整理だった。

次の割り出しは王台は【中を開けずに】1個にすると心に誓った。

5月15日
山田くんの養蜂場の講習会に参加する。
この1年で1つでも多くのことを経験し、2度と消滅群の巣箱を片付ける作業はしない

それは内検1つでもそうだが、他の人が行う内検作業を蜜のは本当に得るものが多い。
(山田さんの蜂がおとなしいのではなく山田さんが蜂を優しく扱っているからおとなし
いのだと確信した。)



講習会の後、王台の様子を確認するために山の蜂場へ向かった。
山の上はまだまだ寒く、元気に飛び回る様子はなかったが、時折戻ってくる蜂の足には
花粉が付いていた。
「蜜源見つけたかい?」
この山の蜂場にも蜜源が豊にあることを祈る。

王台の確認。2箱とも整理できなかった複数の王台は羽化した跡と横から破って戦った
跡があった。しかし、2箱とも新女王を確認することができなかった。
いてくれ!そして無事に交配を済ませてくれ!祈るばかりである。

5月22日
山の蜂場へ女王蜂の確認をしに向かった。2群とももう育児枠には蛹はほとんどいない
。ここからは新女王の産卵開始との時間の勝負になりそうだ。
2群とも女王蜂が確認できた。分割作業完了まであと1歩だ!





 山田くんの一言!
1回目の割り出しお疲れ様でした。王台の整理は中を見てしまうと手が止まってしまいます。心を鬼にして作業するしかありません。無事女王蜂も誕生しとても順調ですね。交尾飛行に成功することを心から願っています。

山田くんのBeeFriends N様の4月の養蜂日記


4月に入り、数回の内検をこなした私と蜂たち。
この頃から燻煙器なしでも内検の騒ぎもなくなり、蜂たちも私の内検に慣れてきたようだった。慣れてくると毎日でも内検したい気持ちになる。




内検時にすべての巣枠の写真を撮り、家に帰ってきてから1枚づつじっくり見て状況を確認することで内検ノートも充実してきている。これから群を増やして毎年全群越冬を目指すためすべてのことを記録する。

元気な蜂たちはあっちこっちに無駄巣を作っていたが、その中の1つ給餌箱の中でも作っていた。そしてその中で蜜を貯めていた。





その中のハチミツを味見してみると・・・それはそれは元気のある美味しいハチミツだった。
この時期なのでこの蜂場の近くにある桜のハチミツのようだ。
これが蜂を飼っている人だけが味わえる採りたてハチミツのおいしさなんだろう。




蜂たちはどんどん数を増やし、5枚→8枚へあっという間に増えていった。
箱の中が暑く外に出ている蜂も増え、巣盛り以上に蜂が増えているイメージだった。
山田さんに相談し、9枚になるまで我慢。9枚になったら分割を行うことにする。
来月はついに分割作業となる。

N様の3月の養蜂日記


●3月19日(土)
新しい群れを迎えに行った。去年2群のみつばちたちを知識不足から越冬させれなかった。今年はきちんと指導を受けて1年間越冬させるために学んでいこうと思っている。

山田くんの養蜂場から移動し、彼女たちの新しいフィールドに到着。巣門を開けるとそろそろと中から出てきた。「下手な飼い主だけどよろしくね!」

ここから1週間ほど蜂たちはGPSのリセットと時騒ぎと花粉の持ち込みと忙しく過ごしていた。私をまだ世話係と認識していないため近寄っていくと巣門のところから私を見ていた。

「あんた、だれ?」今まで手厚く世話をしてもらっていたのがよくわかる蜂たちだった



●3月20日(日)
初めて蓋を開けてみる。
砂糖水と代用花粉を入れる。思わずの蜂の数に軽く騒ぎとなってしまった。
給餌そこそこに蓋を閉めた。むむ。どうしよう。
次の内検では巣板の様子も確認したい。。。燻煙器を購入した。





●3月27日(日)
春の嵐が続いており、やっと晴れた。
燻煙器試運転で蜂たちは嘘のようにおとなしくなり、巣板の確認ができた。
蓋のかかった雄房を発見。今の時期、この雄房はどうしたらいいのか山田さんに聞いた切除がいいとご意見をいただき、早急に切除できるよう仕事を調整。

3月29日(火)
雄房切除の日。
日曜日にはなかった給餌枠に自然巣がいくつも作られていた。シーズン到来に緊張する

空の巣箱に給餌枠と呼びで入れてあった巣板を移動し、雄房のついた巣枠までたどり着く。
カッターで切っり取ったが、途中で裏側に女王蜂がいなかったか確認していないことに気が付く。

雄房を切り取り、巣板をもとに戻しているときに別枠に女王蜂発見。ほ。


巣枠を戻して蓋を閉め、あたりを見渡すと落ちているナースビーたちがいる。
給餌枠が置いてあった空の巣箱にも何匹も。1匹づつ巣門に戻しながらもう少しうまくやれるといいなぁと反省した。

内検も素人丸出しの状態だ。1つ1つ上手に素早くやれるよう覚えていくから、あなたたちも一緒に育って行ってくれ。



山田くんの一言!
N様はBeeFriends初の女性です。近年女性の養蜂家も増えているのでN様の日記は女性の強い味方になると考えています。※サポートから一部抜粋