山田くんの養蜂講座第11回、割り出し群の管理の3つのポイント


養蜂講座11回では割り出した群の管理のポイントを3つ紹介します。

ポイント①王台の確認

変成王台で女王蜂を育成する場合は、割り出しから3日後に変成王台が作られているか確認します。出来ていない場合は、卵枠を入れて下さい。

ポイント②羽化確認

女王蜂の羽化日数に基づいて、羽化確認を行います。例えば、蓋無しの王台で割り出した場合、最長で13日で羽化します。その前までに内検して羽化を確認します。

なぜ、羽化の確認が必要かというと、

理由①羽化率は100%ではない
 女王蜂の羽化率は100%ではなく、羽化までに死んでしまうことがあります。羽化を確認しないで長期間放置すると同胞産卵が始まってしまいます。

理由②未交尾での分蜂
 王台が複数ある場合、誕生した未交尾の女王蜂が分蜂を起こす場合があります。女王蜂が羽化した時に王台が残っている場合は、取り除いて下さい。

羽化を確認したら10日間前後放置します。この間に女王蜂は交尾飛行に出かけます。

ポイント③交尾飛行と産卵の確認

羽化の確認から10日後に交尾の確認と産卵を行います。交尾飛行は100%成功することはなく天敵に食べられるなどして女王蜂が死亡し無王群になる場合があります。女王蜂が死亡した場合はの対処方法を2つ紹介します。

対処方法1:合同
割り出した群を元の群に合同させます。 

対処方法2:巣碑枠を交換する
割り出した群の中から蜂児のいない巣碑枠を1枚選び働き蜂を振り落とし元の巣箱に戻します。そして、元の巣箱から卵のある巣碑枠を1枚、働き蜂を振るい落とし割り出した群の中に入れ王台を作ってもらいます。

※対処方法2は女王蜂がいない時間が長くなり群が弱くなりやすい上に同胞産卵を起こす恐れが高いので私は対処方法1を行い、合同に成功し暫くしてから再度割り出しを行うようにしています。


交尾飛行から2~3日に産卵を開始します。産卵が確認できて割り出し成功となります。

以上がポイントの説明です。