山田くんの養蜂講座第10回 割り出し5つのステップ


養蜂講座第10回では、割り出しの行い方を紹介します。割り出しは5つのステップで行います。※今回はもっとも一般的な巣碑枠3枚を使用した割り出しの行い方を紹介します。

STPE1:タイミング

今回は自然王台を利用して割り出しを行ないます。王台に蓋がされていない状態が最適です。蓋がされるまで待つと分蜂する恐れがあります。王台を分かりやすくするため、王台が作られている巣碑枠のトップバーにシールなどを張ります。※今回は蜂児枠に王台が作られていると仮定して話を進めます。

STEP2:巣箱を用意する

割り出し群を入れる巣箱を1箱用意します。巣箱内部の温度を保ちやすくするために巣箱は巣碑枠が7枚入るタイプがお勧めです。

STEP3:巣碑枠を移動させる

巣箱の中に、起点から給餌器、蜜枠、卵枠、蓋蜂児の巣碑枠、以上の順番で入れます。


↑給餌器の横に入れる蜜枠(蜜が貯蔵された巣碑枠)の様子。



↑卵のある巣碑枠の様子。白い点のような物が卵



↑蓋蜂児枠の様子

順番が非常に重要です。卵がある巣碑枠を温度の影響を受けにくい真ん中にします。巣碑枠を移動させる時に、巣碑枠に女王蜂が付いていないか必ず確認して下さい。


↑割り出した巣箱の内部の様子

STEP4:保温対策

割り出した巣碑枠の温度低下を防ぐため新聞紙をL字型に曲げ巣碑枠にかぶせます。


↑保温対策用の新聞紙の様子

STEP5:移動する

割り出した巣箱は2km以上離れた場所に移動させます。移動させてから20分が経過したら巣門を開放します。


以上が5つのステップの説明です。21年5月17日改編

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